☆2.ダンジョン 2
遭遇した怪物と戦闘した時、〈 にゅい 〉も参加してくれたのだが、何故か〈 にゅい 〉だけは怪物をすり抜けしまった。
〈 にゅい 〉の攻撃も怪物には当たる事なく、すり抜けてしまう。
怪物に触れるのも、攻撃が出来るのも、ダメージを負わせられるのもマオだけとなっていた。
勿の論、怪物の攻撃を受けてダメージを負うのもマオだけである。
〈 にゅい 〉は目の前で、1人で怪物と戦うマオへ、手助けすら出来ず、ただただ見ている事しか出来なかった。
マオは砂漠に生息しているそこそこ強い怪物を1人で倒しながら進んだ。
マオ
「セロめぇ〜〜〜!!!!
怪物と戦えるのが、オレだけってなんだよっ!!
何で〈 にゅい 〉は駄目なんだよ〜〜!!」
にゅい
「にゅいー!」
マオ
「〈 にゅい 〉もそう思うのか?」
にゅい
「にゅい!
にゅにゅ〜い!!」
マオ
「そうだよな!
戻ったらセロに文句、言ってやろうな!!」
にゅい
「にゅい〜〜!」
マオ
「ハハハ!
〈 にゅい 〉が居てくれると和むよ。
有難な、〈 にゅい 〉」
にゅい
「にゅい〜〜♪」
マオ
「〈 青魔法陣 〉見当たらないな〜〜。
何処にあるんだろ?」
未だに〈 魔法陣 〉を見付けられないマオは、不安を抱きつつ砂漠を歩き続けると、『 此処からハグィワ地方 』と書かれた看板が立っていた。
其の後ろに≪ ウェルカム トゥ ハィグレンド ≫とエルゼシア文字で書かれたアーチが見えた。
アーチを潜り抜ければ、1本道が続き、其の先に≪ 集落 ≫≪ 村落 ≫≪ 町 ≫≪ 街 ≫≪ 都 ≫≪ 首都 ≫≪ 王都 ≫の何れかにランダムで入る事が出来る。
マオ
「ハィグレンド…かぁ。
名前からして、≪ 街 ≫っぽいんだけどな〜〜」
アーチを潜り抜けたマオは、暗闇の中へ進んだ。
──*──*──*── ハィグレンド
マオ
「──わあっ!
砂漠の≪ 都 ≫だ!!
…………何か砂っぽい……」
都民(?)
「≪ 砂塵の都 ≫へ、ようこそ。
〈 救済者 〉様。
御待ちしてました」
マオ
「あっ、初めまして。
オレは〈 旅人 〉の──…………へ??
〈 救済者 〉様?!
〈 救済者 〉様って何……──ってぇ、セロ?!」
都民(?)
「はい♪
マオだけのセロフィートです♪
随分と遅かったですね。
待ちくたびれました」
マオ
「セ…ロ〜〜〜〜?!
なっ何でセロが≪ ダンジョン ≫に居るんだよ??
然も…何だよ、其の格好は(////)
( 髪が短い!!
何か、ヤバちゃ!! )」
セロフィート
「おや?
気付いてくれました?
マオは気付いてくれないかと思ってました」
マオ
「気付くよ!!
そんなにバッサリと切られてたらさ!
…………に、似合う…よ(////)
≪ ダンジョン ≫から戻っても短いのか?」
セロフィート
「まさか。
≪ ダンジョン ≫の中だけです。
此は≪ ダンジョン ≫内で自由に動く為に態態作った〈 器人形 〉という器です。
此ならマオと歩いても怪物が逃げてしまう事もないです」
マオ
「そ…そうなんだ……」
セロフィート
「此の姿の時は『 セフィ 』と呼んでください」
マオ
「セ…セフィ??
『 セロ 』でいいじゃんか…」
セロフィート
「マ〜オ。
『 セフィ 』で『 お願い 』します♪」
マオ
「は、はい!!
…………えと、じゃあ…セフィは何で≪ ダンジョン ≫に居るんだ?」
セロフィート
「マオに伝えてない事があったので来ました♪」
マオ
「伝えてない事??
…………態とか??」
セロフィート
「いえいえ。
まさか。
ふふふ♪」
マオ
「( 態とだ…… )」
セロフィート
「其より、《 宿屋 》へ行きましょう」
マオ
「宿屋??
《 宿屋 》があるのか?」
セロフィート
「はい。
作りました。
地図が手に入る〈 青魔法陣 〉も体力を回復させる〈 緑魔法陣 〉も≪ ダンジョン ≫から出る〈 黄魔法陣 〉もあります」
マオ
「えっ?!
《 宿屋 》にあるのか?
オレ、砂漠の中を探し回ったんだぞ!!」
セロフィート
「其で遅かった理由ですか」
マオ
「どういう事だよ?」
セロフィート
「はいはい。
今から説明します。
折角の≪ ダンジョン ≫ですし、洞窟探索ばかりでは、マオも楽しめないのでは──と思って、大幅に作り替えてみました。
とは言っても、広く見える様に見せ方を変えただけで、広さは変わりません。
《 宿屋 》を足したのは、其の方が旅をしている感じを疑似体験出来ると思ってですし」
マオ
「≪ ダンジョン ≫の中でも旅気分を味わうのかよ…」
セロフィート
「現実では体験出来ない事を楽しく体験出来ます」
マオ
「へぇ〜……」
セロフィート
「《 宿屋 》の受付カウンターで、チェックインをすれば、短曲の後に地図を入手出来ます。
受付カウンターで、宿泊を選択すれば、体力が回復します。
寝る必要はないですよ。
短曲の後に全回復します。
受付カウンターで、『 旅の記録 』を付けれる様にしました。
『 旅を続ける 』『 旅を終える 』を選べる様にもしました」




