★2.朝刊 2
セロフィート
「其だけ大事になっているなら、犯行現場は野次馬で溢れ返ってるでしょう?
今日は外出を控えて《 宿泊室 》でまったりと寛いで過ごしましょう」
マオ
「何言ってんだよ〜〜〜。
オレ達だって、襲われ兼ねないだろ!」
セロフィート
「マオ…。
ワタシ達は安全です。
犯人が生き物ならば、〈 にゅい 〉が丸呑みして溶かしてくれます。
──ね、安全でしょう?」
マオ
「…………そう、だけど……。
──ってか違くて!
オレ達だけが安全だったら駄目だろ!!
〈 街民 〉が怖がってるし、不安がってるんだ!
知らん顔して観光なんか楽しめないよっ!!
《 宿泊室 》でまったり過ごすなんて駄目だよっ!!」
セロフィート
「マオ、良いです?
ワタシ達は〈 旅人 〉です。
完全なる部外者です。
部外者がでしゃばってはいけません。
事件が解決する迄、大人しく控えているものです。
『 厄介事には首を突っ込まない 』『 嵐は通り過ぎるのをひたすら待つ 』は〈 旅人 〉の鉄則です。
良く良く頭に叩き込んでください」
マオ
「セぇ〜〜ロぉ〜〜〜!!
そんな事言うなよ〜〜。
旅が続けられないだろ!」
セロフィート
「何を言います。
≪ 街 ≫から出れば再開出来ます。
今から出ます?」
マオ
「そーーーゆーーーのは、『 駄目だ! 』って言ってんだろ!!」
セロフィート
「マオ……」
マオ
「そんな目で見んなよ(////)」
セロフィート
「≪ 街 ≫の事は〈 街民 〉に任せて、ワタシ達は≪ 街 ≫を出て、楽しい旅を再開しましょう?」
マオ
「…………セロぉ〜〜」
セロフィート
「そんな可愛い声を出しても駄目です」
マオ
「…………オレ達は、普通の〈 旅人 〉じゃないんだぞ!!」
セロフィート
「言われなくても知ってます」
マオ
「オレ達で噂の怪物を倒して事件の解決に貢献出来れば、〈 街民 〉も喜ぶし、安心するよ!
他の〈 旅人 〉だって不本意な足止めから解放される!
他の≪ 街 ≫や≪ 町 ≫と交流だって再開出来る!
≪ 街 ≫だって元みたいに活気が戻って賑わうよ!
笑顔や明るい声が溢れて楽しい≪ 街 ≫に戻るんだ!!
オレは前みたいな──、事件が起こる前の≪ 街 ≫になってほしいんだよ!!」
セロフィート
「…………………………はいはい。
マオの思いは分かりました」
マオ
「セロ!
それじゃ──」
セロフィート
「どうぞ、1人で頑張ってください。
マオの気が済む迄好きなだけ。
ワタシは《 宿泊室 》で待ってます」
マオ
「セぇ〜〜〜ロぉ〜〜〜っ!!!!
其じゃ駄目なんだよーーー!!」
セロフィート
「何が駄目ですか。
マオのしたい事に口も手も出しません。
『 好きになさい 』と言ってます。
何が不満です?
我儘を言わないでください」
マオ
「………………セロは……」
セロフィート
「はい?」
マオ
「セロはオレと別行動したいのかよっ!!」
セロフィート
「はぁ?
何ですか、其…。
ワタシと別行動したいのはマオの方でしょう?
言い掛かりはおよしなさい」
マオ
「言い掛かりぃ〜?!
オレは言い掛かりなんてしてないだろっ!!」
セロフィート
「してます。
無自覚とは質の悪い…。
自覚してください」
マオ
「セロ〜……」
セロフィート
「〈 にゅい 〉、ワタシの代わりに確りマオを守護りなさい。
マオに何かあれば、迷わずお前を消します」
にゅい
「にゅ?!
……にゅ、にゅい〜〜〜。
にゅい、にゅいにゅい!!」
セロフィート
「ふふふ♪」
マオ
「──止めろよっ!!
〈 にゅい 〉が怯えてるだろっ!
〈 にゅい 〉は家族なんだ!
勝手に消すなっ!!
〈 にゅい 〉を消すの禁止だっ!!」
にゅい
「にゅ…にゅい〜〜(////)」
セロフィート
「〈 にゅい 〉の〈 創造主 〉はワタシです。
〈 にゅい 〉はワタシに絶対服従の身。
ワタシには逆らえません。
分かってます?」
マオ
「…………オレが名付けたんだ。
〈 創造主 〉はセロかも知れないけど、〈 にゅい 〉はオレのだっ!!
オレの──、オレ専用のペットなのっ!!
勝手な事は許さないんだからな!!」
セロフィート
「マオ……」
マオ
「な、何だよ…」
セロフィート
「〈 にゅい 〉の事は一時保留にします」
マオ
「保留〜??
保留なんか駄目だ!!」
セロフィート
「マオの我儘さん…」
マオ
「我儘じゃないよっ!!
セロの分からず屋っ!!」
セロフィート
「マオ……。
君は酷い勘違いをしてます」
マオ
「勘違い??
何だよ…、勘違いって……」
セロフィート
「マオはワタシが人助けをするのが嫌で反対してると思ってます?」
マオ
「…………。
違うのかよ?」
セロフィート
「違います。
ワタシはマオの身を誰よりも案じてます。
其の上で反対してます」
マオ
「オレは不老不死だろ!
心配する必要ないだろ?」
セロフィート
「マオのお馬鹿さん。
自分を大切に出来ない事程愚かな事はないです。
嘆かわしい……」
マオ
「セ、セロ…さん??」
セロフィート
「何です?」
マオ
「……ごめんなさい…」




