★1.宿泊室(夜) 4
セロフィート
「自分で脱ぎます?
ワタシが脱がしても──」
マオ
「じ、自分で脱ぎます!!(////)」
背後に座るセロフィートに即答で断ると、マオは上半身に着ている衣服を自分で脱ぎ出した。
セロフィートが〈 古代魔法 〉を発動させ、ベッドの近くへ移動してくれた椅子の上へ、脱ぎ終えた衣服を丁寧に折り畳んで置いた。
マオは恥ずかしそうにモジモジしている。
セロフィート
「どうしました?
脱いだら寒くなりました?」
マオ
「はぁ?
違うしっ!!(////)
恥ずかしいんだよ(////)」
セロフィート
「はい?
何処に恥ずかしがる要素があります?
〈 にゅい 〉とワタシしか居ません。
ワタシは人形です。
マオの裸を見ても、どうも思いません。
可笑しなマオです」
恥ずかしがるマオを前にして、ふわり…と微笑み、クスクスと笑う。
マオ
「あ、あのなぁ〜〜っ!!
仕方無いだろ!
『 意識するな 』って言う方が無理だからな!!
幾らセロが人形だからって……、オレには無理なの!!」
セロフィート
「そうです?
好い加減、慣れてください」
マオ
「ど、努力はしてるよっ!!(////)」
セロフィート
「はいはい。
マオ、俯せになってください」
マオ
「うん…(////)」
1度立ち上がったマオは、ベッドの上に上がると、俯せになった。
マオが枕を使う為に手を伸ばした。
にゅい
「にゅいっ!!」
肝心の枕はマオの手が届く前に、〈 にゅい 〉が体当たりをかまして退かしてしまった。
枕を敵視でもしたのだろうか?
マオ
「〈 にゅい 〉?!
何するんだよ!
枕に乱暴したら駄目だろ!」
にゅい
「にゅい、にゅい、にゅ〜い!!」
マオの手が届かない場所へ移動してしまった枕の代わりに、〈 にゅい 〉は枕の形に姿を変えた。
セロフィート
「ふふふ。
どうやら枕の代わりに使ってほしいそうです」
マオ
「〈 にゅい 〉……」
セロフィート
「マオ、使っておあげなさい。
お気に入りの枕を黄金に変えられても嫌でしょう?」
マオ
「枕を黄金に…………。
流石に其は嫌だな…」
にゅい
「にゅにゅい」
マオ
「分かったよ。
枕じゃなくて〈 にゅい 〉を使うよ」
にゅい
「にゅい〜〜〜♪♪♪」
〈 にゅい 〉は嬉しそうに、マオの顔の前へジャンプした。
観念したマオは、〈 にゅい 〉の上に顔を載せた。
セロフィートには背中から腰迄をマッサージされ、顔は〈 にゅい 〉のぷにぷに感に癒された。
マオ
「( は〜〜〜〜……幸せだな〜〜〜(////)
好きな人……いや、人じゃないけど…!
セロにマッサージしてもらえるなんて〜〜〜(////)
然も、超気持ちぃ〜〜〜(////)
あ゛あ゛あ゛〜〜〜超くせになりそう〜〜〜〜(////)
〈 にゅい 〉の枕も…ぷにぷにぷるるるんしてて、気持ちいいし〜〜〜。
此のまま寝ちゃいそうだよ… )
──セロってさ、何処でマッサージなんて覚えたんだ?
此なら店だって出せるじゃん。
誰かに教わったのか?」
セロフィート
「おや?
気になります?」
マオ
「そりゃ、こんなに上手ければ気になるよ」
セロフィート
「多趣味な先代が居ましたからね。
先代の出来た事を再現しているだけです」
マオ
「( …………また『 センダイさん 』かよ〜〜 )
何で『 センダイさん 』が出来る事をセロが再現出来るんだ?」
セロフィート
「其は秘密です。
大いに気にしてください」
マオ
「うぅ〜〜〜。
セロのケチ…」
セロフィート
「ふふふ…。
はい、終わりました。
身体の具合はどうです?」
マッサージが終わると、マオは体を起こした。
肩を片方ずつ回したり、首を左右へ回しながらながら、身体の調子を確認した。
マオ
「ん〜〜…うん!
マッサージする前より楽になったかも!」
セロフィート
「良かったです。
肩凝りをしなくなっても疲れは人並みに感じます。
定期的に身体を解す事は大事です」
マオ
「うん…。
疲れも…暑さ,寒さ,熱さ,冷たさ,痛さ,苦しさと同じで、限界に達したら、感じなくなるのか?」
セロフィート
「そうです。
マオは不老不死ですから、〈 テフ( 原質の源 ) 〉が瞬時に修復してくれます。
常に体内には〈 テフ( 原質の源 ) 〉を貯蔵して、出来る限り〈 テフ( 原質の源 ) 〉を消費しない様に努めてください」
マオ
「飲食をすれば〈 テフ( 原質の源 ) 〉を取り込めるもんな。
適度な睡眠をすれば、〈 テフ( 原質の源 ) 〉の消費を抑えられるんだよな。
後は怪我とかしない様に気を付ければいいんだもんな!
…………オレもセロみたいに飲食しなくても〈 テフ( 原質の源 ) 〉を体内に取り入れられる様になれたらいいのにな……。
そしたら何時でも〈 テフ( 原質の源 ) 〉は満タンだもんな〜〜」
セロフィート
「其は人形の特権ですし、諦めてください」
マオ
「う〜〜〜……ひゃっ?!
セ、セロ〜〜…またかよ??(////)」
マオは背中に柔らかい唇の感触を感じた。




