♥ 家中 9 / 地下室 9 / 救出 14
セロフィート
「 マオ……。
君は人間ではなくなったのに、ワタシではなく人間の味方をしますか。
悲しいです…… 」
マオ
「 何でだよ…。
違うよっ!
オレはセロの味方だよ!!
オレはセロに悪い事をしてほしくないだけだよ!
人間の味方なんて、してないよ!!
オレは何時だってセロが1番で…… 」
セロフィート
「 マオ、君は人間の視点で見過ぎですし、考え過ぎです。
人間に感情移入し過ぎてます。
もう人間ではないのですから、視野の狭い人間視点で物事を見る事も考える事もお止めなさい 」
マオ
「 難しい事言うなよ! 」
セロフィート
「 ふふふ…。
そうでしたね。
単純でお子ちゃまっ気の抜けきれないマオには、難し過ぎる課題でした。
許してくれます? 」
マオ
「 ………………。
許したくないんですけど… 」
セロフィート
「 マ〜〜〜オ。
許してください。
“ 大人のお茶目 ” です。
冗談を真に受けないでください。
“ 大人の冗談 ” を真に受けてしまうマオも可愛くて好きですけ〜〜れ〜ど〜〜〜♪♪ 」
マオ
「 〜〜〜(////)
こんな所で歌うなよ(////)」
セロフィート
「 吟遊詩人ですし 」
マオ
「 “ なんちゃって自称の吟遊詩人 ” だろ!!
歌わなくていいよ!(////)」
セロフィート
「 はいはい 」
マオ
「 …………(////)」
──*──*──*── 牢屋前
マオ
「 コートさん!
良かった!
無事だったんだ!! 」
コートナエイシッド
「 マオ!
来てくれたんだ?!
良く地下室の入り口が分かったね。
魔法で隠されてたのに 」
マオ
「 う、うん……。
にゅいが見付けてくれたんだ! 」
コートナエイシッド
「 にゅい?? 」
マオ
「 うん。
セロとオレの新しい家族なんだ!
可愛いだろ〜〜〜 」
コートナエイシッド
「 可愛い……っていうか…目付いてないの?? 」
マオ
「 目?
あ〜〜…うん。
無くても可愛いよ 」
コートナエイシッド
「 そ…そう??
ま、まあ…小さいし、可愛いとは思うよ…。
ハハハ…。
柔らかそうだね 」
マオ
「 あっ、触っちゃ駄目だよ、コートさん!
にゅいは生き物を呑み込んで消化しちゃうんだ 」
コートナエイシッド
「 ええっ?!
何それ?!
こんなに小さいのに危険なの?!
見た目に騙される所だった!! 」
コートナエイシッドは慌ててにゅいへ伸ばした指をサッと引っ込めた。
コートナエイシッド
「 それ…って一体何なの? 」
マオ
「 ええと……にゅいは…… 」
セロフィート
「 賢者の石です。
マオとワタシの共同作業で精製した “ 愛の結晶 ” です。
ですね、マオ 」
マオ
「 へ?
え…ああ…うん……そう(////)
にゅいは賢者の石なんだ…。
( バラしちゃったけど…良かったのかな??
ま、まあ…バラしたのはセロだし?
何か意味があるのかも知れないよな??
黙っとこう…。
そにしても “ 愛の結晶 ” って例えは恥ずいよっ!!(////)
抑オレは名付けただけだしな〜〜…… )」
コートナエイシッド
「 賢者の石だって?!
それが?!
ぷるぷる…してるし…賢者の石には見えないんだけど…… 」
マオ
「 賢者の石って言っても鉱石とは限らないんだってさ 」
セロフィート
「 こう見えてマオは “ 偉大なる錬金術師 ” です。
見えませんけど。
実は凄い少年です。
見えませんけど 」
マオ
「 一々『 見えませんけど 』って、付けなくていいよ!(////)」
コートナエイシッド
「 ええっ?!
マオって錬金術師だったのかい?
………………確かに錬金術師には見えないね… 」
マオ
「 コートさんまで言うんだ… 」
コートナエイシッド
「 あ〜いや…マオの格好を見たら誰でも思うよ。
だってその格好って剣士…だよね?
腰に付けてる鞘を見たら剣士だって思っちゃうよ 」
マオ
「 ハハハ… 」
セロフィート
「 マオは “ 偉大なる錬金術師 ” である事を伏せ、ワタシの守護衛士として旅をしてます。
ワタシも超越の魔法使いである事を伏せ、 “ 偉大なる吟遊大詩人 ” として旅をします 」
コートナエイシッド
「 2人共職業を偽って旅をしてるって事?? 」
セロフィート
「 本職を隠して旅をする事は珍しくない事です。
旅人を襲う不届きな輩を油断させるには1番ですし。
ですね、マオ 」
マオ
「 そゆこと…… 」
コートナエイシッド
「 油断させる…って……。
──確かに……長身で細身の美貌しか取り柄のなさそうな吟遊詩人と…背が低くて大して強くなさそうな小柄で華奢な少年剣士のコンビを見たら、 “ 狙ってください ” って言ってるようなものだよね 」
マオ
「 随分な言い様な気がするんだけど…… 」
セロフィート
「 そうです?
油断し易い旅人としては完璧ですね♪ 」
マオ
「 嬉しそうだな… 」
コートナエイシッド
「 でも…襲われたら、どう対処するんだい?
多勢に無勢で抵抗出来るのかい? 」




