♥ 楽しい夕食 2
マオ
「 ランタン?? 」
セロフィート
「 そうです。
南瓜の中身をくり貫き、ナイフで目,鼻,口を付け、内側に火の付いた蝋燭を立ててランタンを作ります。
それを玄関前や庭先へ飾り、お祝いします。
くり貫いた中身は料理,菓子に使い残しません。
飾られている南瓜ランタン、見掛けませんでした?
夜になると明かりが付いて綺麗でした 」
マオ
「 ………………綺麗って言うよりさ、どっちかって言うと不気味だろう〜〜〜 」
セロフィート
「 マオには未だランタンの魅力は分かりませんか…。
お子ちゃまですし? 」
マオ
「 な゛っ──(////)
分からないわけないだろ!!
ちゃんと分かるよっ! 」
セロフィート
「 おや?
そうです?
それなら、マオには南瓜ランタンについて朝まで語ってもらうとしましょう。
良いですよね、マオ 」
マオ
「 え゛っ?!
よ…夜通しって事かよ?? 」
セロフィート
「 勿論です。
朝迄と言えば “ 寝ずに ” は、お約束です。
ふふふ。
ベッドの中でスキンシップしながら──ね?
今夜も楽しい夜になりますね。
マ〜〜オ♪ 」
マオ
「 なっ…(////)
『 今夜も 』って、どういう意味だよっ(////)」
セロフィート
「 言ってみたかっただけです。
深い意味はないです。
安心してください 」
マオ
「 あ…当たり前田のクラッカーズだろっ!!
深い意味があって堪るか!!(////)」
セロフィート
「 マオの照れ屋さん♪
明らかに誘ってますよね? 」
マオ
「 誘ってません!!!! 」
セロフィート
「 秋の収穫祭の終わった翌月には何組ものカップルが出来上がっているそうです。
12月下旬に行われる冬の聖夜祭には、男性は意中の恋人へプロポーズをし、合意を得られれば、聖夜祭の最終日に合同で結婚式を挙げるそうです。
年内に夫婦となり、新年には新たに家族を増やそう──というイベント的な行事に繋がるそうです 」
マオ
「 神聖さの欠片も感じないんですけど…… 」
セロフィート
「 言うなれば秋の収穫祭は冬の聖夜祭に向けての勝負戦と言っても過言ではないです。
秋の収穫祭で、気になる異性へ声を掛け、親しくなる為の切っ掛けを作り、意中の異性へ気に入ってもらえるように自分をアピールして売り込みます。
冬の聖夜祭のプロポーズへ向けて、意中の異性との信頼関係を築く為に、理性をフル回転させ、誠実さをアピールする為の我慢と努力の賢者時間の期間が11月となります 」
マオ
「 ………………何か大変なんだな…。
ところでさ、 “ 賢者時間 ” って何??
皆で賢者の仮装でもするのか?? 」
セロフィート
「 マオ……。
仮装とコスプレは似てますけど違います。
一緒にしてはいけません 」
マオ
「 えぇ~~~~……。
そうなの??
オレ、ずっと仮装はコスプレの事だって思ってたよ。
そうやって教えられたもん…… 」
セロフィート
「 そうです?
“ 賢者時間 ” は賢者の格好を真似る事ではないみたいです。
ワタシも詳しくは知りません。
其処迄は深く聞いてませんし…… 」
マオ
「 そう…何だ??
セロにも分からない事なら、一寸気になっちゃうな〜〜〜 」
セロフィート
「 兎に角──、マオは未来に多くの花を咲かせ、果実を実らせたかも知れない多くの恋の種を根絶やしにしてしまったわけです。
マオ、君は罪深い子です 」
マオ
「 嫌だな〜〜。
何言ってんだ。
それをしたのはセロだろっ!!
オレに擦り付けんなよ〜〜〜 」
セロフィート
「 ふふふ♪
マオとワタシは “ いけない共犯者 ” と言うわけです。
仲良くしましょう?
ベッドの中で♪ 」
マオ
「 何処に着地させてんだよ!(////)
す…好きなんだな……『 ベッドの中 』って言葉が…(////)」
セロフィート
「 ふふふ♪
好きですよ。
顔を真っ赤にさせて、恥ずかしがるマオが見れますから♪ 」
マオ
「 そう言う意味でかよっ!(////)」
セロフィート
「 他に意味があります?
ワタシはただ、可愛いマオの表情をが見たいだけです。
分かってください 」
マオ
「 分かるかよ!!
分かって堪るか!(////)
大体なぁ、オレは男なの!!
成人だってしてる大人の男なの!!
『 可愛い 』は禁句なのっ!!
言うなよ…(////)」
セロフィート
「 満更でもないくせに 」
マオ
「 黙れ!!(////)
噛み付くぞ!! 」
セロフィート
「 はいはい…。
怒ったマオも可愛──……いえ、怖いです。
ふふふ♪ 」
マオ
「 態とらしく言い直すなよ(////)」
セロフィート
「 はいはい。
冷めない内に食べてください。
未々あります。
沢山食べて〈 テフ
マオ
「 う、うん…… 」