♥ 楽しい夕食 1
──*──*──*── 廊下
にゅいを宿泊室へ残し、夕食を食べる為に1階へ下りたマオは、便所の前を通り過ぎ、食堂へ入った。
──*──*──*── 食堂
マオ
「 お待たせ〜〜、セロ! 」
セロフィート
「 マオ、温まりました?
料理出来てます 」
マオ
「 うん!
いい湯だったよ!
全身ポッカポカだよ。
湯冷めしないのっていいよな!! 」
セロフィート
「 そうです? 」
マオ
「 そうだよ。
湯冷めすると温まったのに台無しだもん 」
セロフィート
「 料理を食べて身体の中も温めてください 」
マオ
「 うん!
有り難な、セロ。
どんなクリーム煮が食べれるんだ? 」
セロフィート
「 ふふふ…。
豆乳クリームで熱々のクリーミー鍋を作ってみました。
パイ包みも、クリームパスタパイもあります 」
マオ
「 鍋料理か〜〜。
豆乳クリームって美味しいのか?? 」
セロフィート
「 食べてみれば分かります 」
マオ
「 ふ〜ん?
パイ包みの中って何が入ってるんだ? 」
セロフィート
「 それも食べてみてください 」
マオ
「 クリームパスタパイってどんなの? 」
セロフィート
「 パイ生地にクリームパスタを入れてます 」
マオ
「 何でパスタをパイ生地にinしちゃうんだよ…… 」
セロフィート
「 料理に必要なのは、 “ ノリと遊び心 ” というスパイスが最も大切です 」
マオ
「 そんなスパイスは要らないと思うけどな…… 」
セロフィート
「 マオの好きなクリームコロッケも作りました 」
マオ
「 マジ?!
やった〜〜〜(////)
セロのクリームコロッケ、好きなんだ!
沢山食べるよ! 」
セロフィート
「 ふふふ…。
マオが色んな味を楽しめるように、コロッケに合うソースを5種類用意しました 」
マオ
「 うん!
早く食べたいっ!! 」
セロフィート
「 はいはい。
直ぐ持って来ます 」
セロフィートは料理を待ち望んでいるマオヘ料理を出す為に厨房へ入った。
──*──*──*── 食事中
マオはセロフィートの作ってくれた手料理を前にして、栗鼠の如く両頬を大きく膨らませながら、料理を頬張っている。
「 フィンには一口も食べさせてやらないんだぞ! 」という強い思いを感じる。
味わっているのかいないのか分からない程に、マオはガツガツと料理を口に放り込む。
両頬を目一杯に動かし、モグモグと料理を口の中で噛んでは飲み込んでいる。
セロフィート
「 マ〜〜オ…。
そんなにがっつかなくて大丈夫です。
慌てて食べなくても料理はマオの前から消えたりしません 」
ガツガツ,モグモグ──と我を忘れているかの如く、休みもせずにひたすら食べまくるマオの様子を微笑ましく見詰めている。
モッモッ──っと必死に料理を食べるマオの姿は、セロフィートにとっては和みの1つだ。
マオ
「 だって──、早く食べないとセロの料理がフィンに食べられちゃうだろ!! 」
セロフィート
「 マオ……。
安心してください。
妖精は飲食する必要はないです。
知ってるでしょう? 」
マオ
「 ……知ってるけど〜〜〜。
セロの料理は全部、オレが食べたいんだ! 」
セロフィート
「 マオ…。
君は嬉しい事を言ってくれます 」
マオ
「 ふえ?
そうかな?? 」
セロフィート
「 これはサービスしなければいけませんね 」
マオ
「 サービスぅ?? 」
実に嬉しそうに微笑むセロフィートは、椅子から腰を浮かせると立ち上がると、厨房へ入って行った。
──*──*──*── 数分後
セロフィート
「 お待たせしました、マオ 」
セロフィートは両手で丸盆を持ち、マオの左横に立った。
マオ
「 ん〜〜?
何?? 」
セロフィート
「 ふふふ♪
南瓜を使った菓子です。
南瓜パイ,南瓜プリン,南瓜きんとん,スイート南瓜,南瓜クリームチーズ,南瓜タルト,南瓜団子,南瓜カップケーキ,ベイクド南瓜,南瓜クッキー,南瓜バーム,南瓜マフィン,南瓜の皮チップス,南瓜プディング,南瓜パウンドケーキ,南瓜シフォンケーキ…等々南瓜を使った菓子を作ってみました 」
マオ
「 な、何でそんなに南瓜尽くしなんだよ!?
南瓜ばっかりで怖いっ!! 」
セロフィート
「 おや?
マオは知りませんでしたか。
≪街 ≫では10月下旬の7日間
南瓜
南瓜
クリームパスタパイのパスタは南瓜
南瓜
マオ
「 へぇ……。
そうなんだ…。
収
セロフィート
「 ふふふ…。
10月