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♥　初めての釜料理　１

☆ ☆ ☆

☆ 祝 ☆　１００話です！！

☆ ☆ ☆

──＊──＊──＊──　食堂

マオ

「 ──あれ？？

　１２時（じ）過（す）ぎてるのに誰（だれ）も来（き）てない？？

　何（なん）でだろ？」

　食（しょく）堂（どう）へ入（はい）ったマオは、誰（だれ）も居（い）ない事（こと）に驚（おどろ）いた。

　昼（ひる）時（どき）である。

　誰（だれ）かが食（しょく）事（じ）をしていても、おなしくない時（じ）間（かん）帯（たい）である。

セロフィート

「疲（つか）れて、休（やす）んでいるのでしょう。

　宿（しゅく）泊（はく）室（しつ）の温（おん）度（ど），湿（しつ）度（ど）は、使（つか）い手（て）が快（かい）適（てき）に過（す）ごせるように設（せっ）定（てい）してますし、居（い）心（ごこ）地（ち）の良（よ）い室（しつ）内（ない）になってます。

　余（よ）程（ほど）の事（こと）がなければ下（お）りて来（こ）ないでしょう」

マオ

「そっか〜〜」

セロフィート

「マオ、何（なに）を食（た）べたいです？」

マオ

「ん〜〜〜そだな……。

　肉（にく）巻（ま）きでも作（つく）ろうかな」

セロフィート

「肉（にく）巻（ま）きです？」

マオ

「うん。

　棒（ぼう）状（じょう）に切（き）った野（や）菜（さい）を薄（うす）い肉（にく）で巻（ま）いて焼（や）くんだ。

　パプリカの肉（にく）詰（づ）め煮（に）込（こ）みもいいかも！」

セロフィート

「美（お）味（い）しそうです♪ 」

マオ

「サラダ巻（ま）きも作（つく）るかな〜〜」

セロフィート

「マオ、サラダ巻（ま）きとは何（なん）です？」

マオ

「ん〜〜〜、野（や）菜（さい）サラダを生（なま）春（はる）巻（ま）きの皮（かわ）で包（つつ）んだサラダだよ。

　ドレッシングを付（つ）けて食（た）べるんだ。

　一（ひと）口（くち）で食（た）べ易（やす）いサラダだよ。

　新（しん）鮮（せん）なプリプリの海（エ）老（ビ）を入（い）れると、グッと美（お）味（い）しくなるんだ」

セロフィート

「楽（たの）しみです♪ 」

マオ

「オレが作（つく）ってる間（あいだ）、セロは読（どく）書（しょ）でもして待（ま）っててよ」

セロフィート

「マオ、ワタシも手（てつ）伝（だ）います」

マオ

「セロは駄（ダ）目（メ）！！

　セロにはオレが１人（り）で作（つく）った料（りょう）理（り）を食（た）べてほしいんだ。

　だからさ、出（で）来（き）上（あ）がるまで待（ま）っててよ。

　待（ま）つの得（とく）意（い）だろ？」

セロフィート

「そうです？

　マオが其（そ）処（こ）まで言（い）うなら、そうします。

　食（しょく）後（ご）のデザートはマオですよね？」

マオ

「は？？

　な、何（なに）言（い）うんだよ（////）

　馬（バ）鹿（カ）（////）

　オレはデザートにならないからな！！」

セロフィート

「はいはい。

　冗（じょう）談（だん）です♪ 」

マオ

「〜〜〜〜たく（////）」

　エプロン掛（がけ）に掛（か）けられているエプロンを取（と）り、大（おお）きめのエプロンを身（み）に付（つ）けたマオは、料（りょう）理（り）をする為（ため）に厨（ちゅう）房（ぼう）へ入（はい）った。

　セロフィートはマオに言（い）われた通（とお）り、読（どく）書（しょ）をする為（ため）に古（こ）代（だい）(エンシェント)魔（ま）法（ほう）(マジック)を発（はつ）動（どう）させる。

　魔（ま）法（ほう）(マジカル)陣（じん）(サークル)から分（ぶ）厚（あつ）い本（ほん）が出（で）て来（く）る。

　セロフィートはカウンター席（せき）の椅（イ）子（ス）に腰（こし）を下（お）ろして座（すわ）り、読（どく）書（しょ）を始（はじ）めた。

──＊──＊──＊──　厨房

──＊──＊──＊──　調理後

　野（や）菜（さい）の肉（にく）巻（ま）き，丸（まる）ごとパプリカの肉（にく）詰（づ）め，野（や）菜（さい）サラダの生（なま）春（はる）巻（ま）き，パプリカのマリネを作（つく）り終（お）えたマオは、出（で）来（き）上（あ）がった料（りょう）理（り）を食（しょく）堂（どう）のテーブルへ運（はこ）んだ。

──＊──＊──＊──　食堂

マオ

「セロ、出（で）来（き）たよ！」

　料（りょう）理（り）をテーブルへ運（はこ）び終（お）わったマオは、セロフィートに声（こえ）を掛（か）けた。

セロフィート

「はいはい」

　声（こえ）を掛（か）けられたセロフィートは、途（と）中（ちゅう）の頁（ページ）に栞（しおり）を挟（はさ）み、本（ほん）を消（け）した。

　カウンターの椅（イ）子（ス）から腰（こし）を浮（う）かし立（た）ち上（あ）がる。

　マオが引（ひ）いてくれているテーブルの椅（イ）子（ス）に腰（こし）を下（お）ろして座（すわ）る。

マオ

「セロの口（くち）に合（あ）うといいんだけどな… 」

セロフィート

「マオの料（りょう）理（り）に合（あ）わせます」

マオ

「うん…（////）

　これが肉（にく）巻（ま）きだよ。

　色（いろ）んな野（や）菜（さい）を巻（ま）いてみたんだ。

　此方（こっち）が丸（まる）ごとパプリカの肉（にく）詰（づ）め。

　肉（にく）巻（ま）きに使（つか）って余（あま）った野（や）菜（さい）を入（い）れたフィリングをパプリカに詰（つ）めて、コンソメスープで蒸（む）し煮（に）にしてみたんだ。

　これはパプリカのマリネだよ。

　余（あま）ったパプリカを使（つか）ってマリネを作（つく）ってみたんだ。

　 ──で、此方（こっち）が生（なま）春（はる）巻（まき）の皮（かわ）に野（や）菜（さい）を包（つつ）んだサラダロールだよ。

　多（おお）目（め）に作（つく）ったから沢（たく）山（さん）食（た）べてくれよな！

　後（あと）、サラダロールに使（つか）うドレッシングな。

　３種（しゅ）類（るい）作（つく）ってみたんだ。

　他（ほか）に食（た）べたいのあるか？」

セロフィート

「そうですね…。

　トマトのふわふわ卵（たまご）とじが食（た）べたいです」

マオ

「セロ、トマトの卵（たまご）とじ好（す）きだな〜」

セロフィート

「マオの作（つく）ってくれる卵（たまご）とじだからです」

マオ

「そっか（////）

　大（おお）皿（ざら）で作（つく）るよ。

　あっ、そうだ！

　蒸（む）したブロッコリーの卵（たまご）とじも作（つく）ってみるからさ、食（た）べてみてよ。

　たっぷり茸（きのこ）のオムレツも作（つく）ってみる！」

セロフィート

「楽（たの）しみです♪ 」

マオ

「じゃあ、食（た）べながら待（ま）っててな」

セロフィート

「はいはい」

　セロフィートはマオの手（て）料（りょう）理（り）を食（た）べながら、追（つい）加（か）の料（りょう）理（り）を待（ま）つ事（こと）にした。

──＊──＊──＊──　厨房

──＊──＊──＊──　調理後

　トマトの卵（たまご）とじ，蒸（む）したブロッコリーの卵（たまご）とじ，たっぷり茸（きのこ）のオムレツ，茸（きのこ）の肉（にく）詰（づ）めを作（つく）り終（お）えたマオは、出（で）来（き）上（あ）がった料（りょう）理（り）をテーブルへ運（はこ）んだ。

マオ

「セロ、お待（ま）たせ！

　たっぷりトマトのふわとろ卵（たまご）とじだよ。

　此方（こっち）が蒸（む）しブロッコリーの卵（たまご）とじ。

　これは、たっぷり茸（きのこ）のオムレツ。

　折（せっ）角（かく）だから、茸（きのこ）の肉（にく）詰（づ）めも作（つく）ってみたんだ」

セロフィート

「こんなに沢（たく）山（さん）……。

　嬉（うれ）しいです（////）」

マオ

「エヘヘ（////）

　あっ、バタールがあったから薄（うす）めの輪（わ）切（ぎ）りにして持（も）って来（き）たんだ。

　パプリカのマリネ，トマトの卵（たまご）とじ，ブロッコリーの卵（たまご）とじを乗（の）せて食（た）べると美（お）味（い）しいかも。

　一（ひと）口（くち）サイズに切（き）ったバタールは、パプリカを蒸（む）し煮（に）したコンソメスープに浸（ひた）してみてよ。

　スープを吸（す）って美（お）味（い）しくなると思（おも）うんだ」

セロフィート

「有（あ）り難（がと）う、マオ」

マオ

「セロの為（ため）だし（////）

　これくらい、どうって事（こと）ないよ！」

セロフィート

「マオも食（た）べてください。

　夕（ゆう）食（げ）(ディナー)はワタシが作（つく）ります」

♥ 初めての釜料理 １

♥　初めての釜料理　１