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目が覚めたら魔剣になってました。  作者: フジ
第一章
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美少女と契約しました。

「リズです。魔剣さん、よろしくお願いします。」


 その少女は深々と頭を下げた。綺麗な水色の髪が揺れ、髪と同じく澄んだ水色の眼がこちらを見つめている。

 その整った顔立ちは、まさに理想の美少女と言うべきものであり、見つめられると照れる。


「達也だ。呼び捨てで良い。」

「わかった。よろしくタツヤ。」


 目の前の少女が、太陽のような笑みを向けてくる。

 この村にはおっさんしかいないとばかり思っていたが、こんなに可愛い子がいるなんて・・・

しかも、この子が俺の使い手だと? 最高じゃないか。

 俺の人生、いや剣生は桃色だ。


「リズよ、契約を・・・」


ユリウスが言う。


「はい、お父さん。」


 おと、お父さん!? このむさいおっさんが、こんな可愛い子ちゃんを生んだのか・・・・・・。遺伝子というのは、信用ならないな。


リズが俺に触れる。


『人間族との接触を確認。個体名リズ・アルベルト。彼女を使い手と認めますか?』


 頭の中に女性のような声が響く。その声はどこか無機質で、システム的だ。世界の声というやつだろうか?

 

 問いかけへの答えはもちろんyesだ。リズを俺の使い手と認めよう。


 『デスサイズによる認証を確認。リズ・アルベルトとの契約を開始します。』


 俺とリズの足元に巨大な魔法陣が浮かび上がり、発光する。


 『契約完了。「使い手」リズ・アルベルトに、デスサイズを扱えるだけの肉体を与えます。』


 頭の中に文字列が浮かぶ。ファンタジーのテンプレ、ステータス確認が始まる。


冒険まだでした。次回です。

今まで、ダラダラと前置きを書いて来ましたが、次回から物語が加速します。

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