美少女と契約しました。
「リズです。魔剣さん、よろしくお願いします。」
その少女は深々と頭を下げた。綺麗な水色の髪が揺れ、髪と同じく澄んだ水色の眼がこちらを見つめている。
その整った顔立ちは、まさに理想の美少女と言うべきものであり、見つめられると照れる。
「達也だ。呼び捨てで良い。」
「わかった。よろしくタツヤ。」
目の前の少女が、太陽のような笑みを向けてくる。
この村にはおっさんしかいないとばかり思っていたが、こんなに可愛い子がいるなんて・・・
しかも、この子が俺の使い手だと? 最高じゃないか。
俺の人生、いや剣生は桃色だ。
「リズよ、契約を・・・」
ユリウスが言う。
「はい、お父さん。」
おと、お父さん!? このむさいおっさんが、こんな可愛い子ちゃんを生んだのか・・・・・・。遺伝子というのは、信用ならないな。
リズが俺に触れる。
『人間族との接触を確認。個体名リズ・アルベルト。彼女を使い手と認めますか?』
頭の中に女性のような声が響く。その声はどこか無機質で、システム的だ。世界の声というやつだろうか?
問いかけへの答えはもちろんyesだ。リズを俺の使い手と認めよう。
『デスサイズによる認証を確認。リズ・アルベルトとの契約を開始します。』
俺とリズの足元に巨大な魔法陣が浮かび上がり、発光する。
『契約完了。「使い手」リズ・アルベルトに、デスサイズを扱えるだけの肉体を与えます。』
頭の中に文字列が浮かぶ。ファンタジーのテンプレ、ステータス確認が始まる。
冒険まだでした。次回です。
今まで、ダラダラと前置きを書いて来ましたが、次回から物語が加速します。