表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チェンジ・オブ・ザ・ワールド  作者: 林 秀明
第1章プロローグ
9/14

第9話 仲間の行方

集合場所は鍛冶屋2階の客室。木製の切れ目がかった机がドンと中央にあるだけで、一見みすぼらしく見えるが情報交換をするだけなので、多少配慮に欠けても問題はない。


地図がなく、道に迷い予定時刻より1時間遅くなってしまった。公式ガイドブックを家から持参すればよかったと本気で嘆く。


客間には窓から差し込む陽射しだけで誰もいなかった。部屋中央に虹色のシャボン玉が宙に浮いており、ゆっくりと触るとパンと弾けて天の声が聞こえた。


「ドレミがいないの。もしかしたら魔女の手先に襲撃されたかもしんない。ドレミが情報収集行ったカトリーヌ地方は最近内戦が多く、人間同士が不信になっていて、街全体が正常ではないのよ。あたし達3人は先に現地へ向かっているから、空豆も追っかけて来て。もう本当にドレミが心配」


「僕はどうでもいいんかーい」


脚を大きく振りかぶったら、靴が勢いよく脱げてしまい、ベランダ窓の外へと消えていった。そして外からのざわめく声が・・・


「上から来たぞ」

「新手の侵略者か?」

「違法投棄はドラゴンの火あぶりの刑とされている」

「秩序ない奴、今すぐひっ捕らえろ!」


明らかにやばそうな会話が聞こえたので、僕は階段をかけ滑り、鍛冶屋の裏口から人混みへと逃げた。


逃げて、逃げて、一旦昼寝してまた逃げた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ