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ターゲット

「飽きないわねぇ、あんた

まだそんなことやってんのー?」



前の席から、私の机に頬杖をついて

呆れた顔でそう言うのは

小学校からの幼なじみの、吉野紗枝

肩に掛からないほどサッパリ切られた

ショートカットが良く似合っている



「もう、習慣みたいなもんかな!

毎朝の歯磨きとか、トイレ後の手洗いとか

そんな感じ!」



そう言って、私、高槻渚は

いつも通りノートを開いて

筆箱からお気に入りのシャープペンシルを出して

手に握った



「結構楽しいよ?」


「いやいやいや.....、あんたがここまで

続けるとは思わなかったわ」

紗枝は両手で頭を抱え、大きく溜め息を着いた

(あんな提案するんじゃなかったぁー)



「.....で、次のターゲットは誰なわけ?」


「んーっとね、佐々倉くん」


「はあ?佐々倉?!」


ガラガラ....


(シーン.......)


「あっ来た来たっ!!また遅刻して来たね」


緩くパーマのかかった少し長めの黒髪、

ネクタイを緩く締め着くずされた制服姿で

入ってきたのは、佐々倉翔也。


「ちょっ、渚!なんで佐々倉なわけっ?」

「なんでって言われても....、なんでだろ?でも、気になるじゃん」


吉野はさらに深いため息をついた


同じクラスになって、朝のホームルームから

顔を出したことはほとんど無く、

学校に来ていても授業もサボりがちなため、

周りから良いイメージを持たれてはいない


それどころか、昨年の高校入学して日も経たない時期に

三年生と殴り合いになるほどの喧嘩沙汰になり

停学になってたっけ....?



........うん、イメージ最悪だ



なんで学校来るの遅いんだろ?

授業中何してるのかな?


....んー、謎過ぎる!!!



そんな、ただの興味心から

佐々倉翔也の観察日記を始めることにする。



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