生きている
私は、生きているの?
そんな思いが毎日渦巻いている
笑っているから?
…そんなの、仮面を付けているのだから理由になんてならないわ
目を見ることができるから?
…私はあなたの目を見つめながらも何時も遠くを見ている気がするわ
泣くことができるから?
…そうね、心が傷つくのだもの
けれど一時期は泣くことすらできなかったわ
その時私は何だったのかしら
わからない、
わからないわ
誰も教えてくれないの
だって誰も知らないから
私は、いろんなものを隠しすぎたのね
私はいつか、心から笑うことができるのかしら
相手の目を見つめることができるのかしら
泣くことはできるようになったの
だから、だからきっと…。
はやく、生きていると実感したいわ
**後書き**
これは、雀羅の所属する放送委員会の同学年の男の子と話しているときにふと思ったことを、言葉にしてみた作品です。
私は極度の人見知り(恥ずかしがり屋)で、仲は良いはずのその人の目を見て話すことができませんでした。たとえ見たとしても、その人の目を通り越した所を見ていたり。
その人は、ちゃんと私の目を見てくれているのに。
今はもう、その人は全く怖くなんてありません。目を見て、笑うこともできます。
涙が出なかった、ということもありましたね。どれほど辛くても、泣くことができませんでした。泣いたら楽だと、わかっていたのに…。
しかし、ある日のこと。私は夜横になって、携帯を使用し小説を読んでいました。
なんとなくあった、『悲恋』というジャンルの物語。
お察しの通り、わんわん泣きました。布団を噛み締めなければ鳴咽がもれる程、数年ぶりに。
嗚呼、字数埋めとはいえ、少々後書きが長すぎたようですね。それではまた、運命と云う歯車が絡み合えば…。