表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/12

僕だけのモノ!

噫、噫、どうしたことだろう!



如何して貴女の手は震えているの

如何して貴女の唇は噛み締め合っているの

如何して貴女の足はすくんでいるの

如何して貴女の膝小僧は笑っているの

如何して貴女の目尻には水滴があるの

如何して貴女の目は強く閉じられているの



如何して、貴女は、僕の手を取ってくれないの!



僕にあの小さなカワイイ手を見せて

僕にあの真紅のウツクシイ唇を見せて

僕にあのすらりとしたキレイな足を見せて

僕にあの丸いカワイイ膝小僧を見せて

僕にあの切れ長のウツクシイ目尻を見せて

僕にあの澄んだキレイな目を見せて



僕の、僕の、そう僕だけの手を取ってよ!



早くしないと、貴女のカワイクテ、ウツクシクテ、キレイな手が唇が足が膝小僧が真っ赤に染まっちゃうよ。

だって僕の、僕だけのものじゃ無いんだったら壊して征服して僕だけのものにしなくちゃいけないからさ。



早くしないと、貴女の目尻にあるよくわからない水滴が真っ赤になっちゃうよ。

だって、僕がよくわからないものが貴女に付着しているなんて許せないから、僕だけがよく知っている色にしなくちゃいけないからさ。



早くしないと、貴女の澄んでいたはずの目を潰しちゃうよ。だって、僕を、僕だけを見ない目なんていらないからさ。

僕を見る目に恐怖が浮かんでいるなんて絶対に絶対にゼッタイに認めることがないようにしなきゃ!



貴女はどうもがいたって、もう全部が僕のもの僕だけが思い通りにできるものなんだよ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ