存在意義なんて
さあ始めよう
夜闇に隠れた
その宴
さあ終わろうか
朝日に照らされた
その宴
さあ始めよう
陽の光に見つけられた
その宴
さあ終わろうか
漆黒の迫ってきた
その宴
嗚呼 何と云うことか
始めようとしても
始まらぬ
終わろうとしても
終えられぬ
悉く失敗させられるのだ
こんなにも邪魔をするのは
何の仕業か
どうしてでも我等は
宴を始めねばならぬ
考えろ、考えろ
闇を創るは誰の仕業か
光を創るは誰の仕業か
宴の目的は
その者への侮辱の為へと
変わり果て
元の目的などは消え薄れ
その者無くては
存在できぬようになり
――そして
我等は
所謂
【悪魔】
と呼ばれる
ようになった
その者が、神が先に存在し
絶対の権力を持ち
光を創造した
唯だそれだけのために
我等は悪と見做されるようになったのだ
**後書き**
天使と悪魔について考えていると、ふと気付くとこのような思考回路になっておりました。
悪魔は、天使が居なければ存在しなかったのかもしれません。
天使に反してこそ、悪魔と云うモノに存在価値を見出だすことが出来るのでしょうから。
私は、天使より悪魔の方が好きだったりします。悪魔の方が、天使よりも現実を見ているような気がしますし、私自身悪魔側の人間でしょうから。
それではまた、歯車が悪意で漆黒に染め固められたときにでも。