表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/15

8. vs 仮面と砕かれた初恋 倫理を超えた想いとトラウマの激突編

恋愛ジャンルっぽく、年の差を超えた愛、初恋、禁断の愛を練りこんでみました。これで間違いなく恋愛ジャンル待ったなし

 ある日の朝、お爺ちゃんが言いました。


「ワシより強い奴に会いに行く」





「と、いう事で一緒に海外に」

「納得できる訳ないでしょうがあああああ!?」


 高度何千メートルかの飛行機の中で、神山姫季の語るこの場に居る理由とやらのあまりにも適当な内容に地団駄を踏んだ。当たり前だ!


「納得できる!? ねえ納得できると思ってる!? どこをどうトチ狂ったらそういう発想になる訳!? というかなんで貴方は春麗のコスプレなんてしてるのよ!?」


 私の問いに神山姫季は若干照れたようにはにかむ。くそ、なんだその妙に可愛らしい動作は!


「私も突然で驚いちゃった。お爺ちゃん、突然日本のサブカルチャー……特にアニメとかゲーム方面で新しい事業を始める気になったらしくて『まずは儂が知らねば!』って言って色々勉強し始めたんだ。なんかお告げがどうだとか言ってたけど」

「べ、勉強……っ!?」

「うん。そしたら大変感動したらしくて。最近じゃ『キュ○ブラックは儂の孫!』が口癖なんだよ。全く、私だって孫なのに失礼しちゃうよね?」

「笑えない! 全っ然笑えない!」

「そうかなあ? けどそれでね、お爺ちゃん、孫(キュ○ブラック)の様に儂も強くなる! って息巻いてまずはラブドキキューン王国の隣にあるプカコン共和国で行われるストⅡの大会に出場しちゃったんだ。お爺ちゃんだけじゃ心配だし、こんな私を大切にしてくれてるお爺ちゃんの事を理解してあげなきゃと思って私も着いて行ってたの。この姿は応援と、少しでも早くお爺ちゃんを理解する為に着てるんだ。えへへ? 似合うかな?」


 そうやって笑顔で服をひらひらさせる神山姫季の姿に思わず眩暈かした。ふら付いた体を理奈が支えてくれる。


「何よ……何なのよそれ。ゾンビ不良だとか隕石だとかのも大概イカれてると思ったけど別種のイカれ具合を感じるわ……。なんかもう理由が滅茶苦茶すぎて。というか何だプカコン共和国って。これはあれか? 国王の名前はウ○ハラだとかいうのか? ぁぁっ!?」

「春華様、お気をしっかり。口調がお嬢様口調からヤンキー口調に変わっております。落ち着いて深呼吸です。吸って吸って吐いてー。吸って吸って吐いてー」

「ふっ、ふふっフフヒヒヒヒっフヒヒヒヒッ!」

「不味いですよ姉さん! 春華様があまりにもイカれ過ぎた状況のせいで深呼吸が上手く出来ず俗にいうキモオタ笑いに!?」

「春華様は芸達者ですねえ」


 いかん、落ち着け私。クールだ、Coolになれ綾宮春華。確かにどこまでもイカれた理由で神山姫季がここにおり、それどころか俗にいうオタク文化に理解を示そうとしている。そうなれば先ほどとの私の作戦は無意味なのは確か。だが、だがしかしまだ終わっていないのだ。ヒロインこと神山姫季がオタク化するのなら逆にクリスをオタク文化を忌み嫌う超堅物にしてしまえば良い! 先ほどとは逆転の発想だ! よし、そうと決まれば早速行動を――


「そんなに驚く事かな? けど綾宮さんもスチュワーデスさんのコスプレしてるって事は大会の後のアレに参加してたんだ。この飛行機にも乗ってるし間違いないよね!」

「…………アレ?」


 なんだ。なんだその限りなく不安を煽る謎の二文字は。理奈と美奈も嫌な予感がしたのだろう。怪訝な顔で姫季を見ている。


「うん。ストⅡ大会の後の≪ジャパンアニメストリーム≫だよ! 日本のアニメ・ゲーム・漫画を紹介したり世界各地からのコスプレイヤーが集まったりして親交を深めるイベントだったよね。綾宮さんもこれに参加してたんでしょ? だってこの飛行機はそのイベントに参加した人達がいっぱい乗ってるって―――」


 その時私が感じたのは、どうしようもない位に無視できない程の悪寒。即座に反転すると私や搭乗員控室から飛び出し客席へと向かう!


「春華様!?」

「まさか……っ?」


 美奈と理奈が慌ててついてくるのを背中で感じつつ、私は扉の前に立った。この扉を抜ければ客席だ。つまりクリスがいる場所。私は己の予想が間違って居る事を願いつつ、その扉をゆっくりと開く。そして目にしたのは――――地獄だった。


「Heyショーン! ミロ! ラセンガーン」

「Ohオブ! ナイスNINGYAダネ! HAHAHA!」

「お前に相応しいソイルは決まったアル!」

「何故この話で主人公は逃げたんだ。告白するチャンスじゃないか! これだから最近のヘタレ主人公は」

「イヤイヤマチタマエ! ココハキット『タメ』ナンダヨ! ココデジラスコトデコノサキノテンカイニミャクドウヲ」

「キャー! 自害クラスの槍使いのお兄さんのコスプレ、素敵!」

「ハァ、ハァっ、コノジドーニンギョーノキャラ。イイネっ」

「分かってくれるかどこの国かも知らぬ兄さん! おい、カワカミン一名追加―!」

「私が、私達がバーザムだ!」


 そこに先ほどまでの静かな機内の姿は無かった。誰もかれもがフリーダムにコスプレし、漫画を読み、アニメ評価を始めていた。そこに秩序は無く、あるのは欲望垂れ流しの混沌のみ。その光景に私はまたしても眩暈がした。


「な、なんたるカオス……」

「あらあらまあまあ」


 美奈と理奈もその光景に絶句していた。そりゃそうだ。この状況でドン引きしない奴はきっともう手遅れに違いない。しかしその場合神山姫季はどちらなのだろうか?

 恐る恐る振り返ると姫季は客席の様子に一瞬驚いた顔を見せ、


「もう、みんなはしゃぎすぎですね。他の人に迷惑を―――と言ってもこのあたりの席は皆参加者だから同じか~」

「理解してるの!? ねえあなた本当にそれでいいの!? 祖父の為とか言ってたけどそもそもその祖父はこの状況をどう思ってるの!?」

「えっと。あそこでキュ○ブラックの格好で飛び跳ねてるのが祖父です。楽しそうで何よりです」

「慈愛に満ちた眼で変態を眺めるなあああああああああ!?」


 一瞬視界の端に筋骨隆々したジジイがスカート穿いて飛び跳ねる姿が横切ったが私の理性がその姿を追う事を拒否した。もうやだ帰りたい。


「…………もういっそこの飛行機ごと全てを終わらせてしまいたい」

「春華様、C4ならここに」

「おおおお落ち着いてください春華様! 気持ちは! 気持ちはもう分かりすぎるくらいに分かりますけどそれだけは不味いですって! 姉さんもナチュラルに物騒な物取り出さないで下さい! それよりあのクリスとやらの姿が見えません! もしかしたら彼はこの空間に耐えきれず逃げたのかもですよ! ならばまだ希望はあります!」


 美奈が必死に私の肩を支え叫ぶ。その隣では理奈も箱型で粘土質な謎の物体(C4)を仕舞いつつ頷く。


「美奈の言うとおりです春華様。こうなったらクリスとやらには日本の文化として出家を体験して頂き、山奥の寺での修行に放り込み俗物から隔絶させて金髪全裸の美女から犯罪すれすれの幼女まで何に対しても仏の眼差しで軽くスルーさせるレベルで調教してもらう事による強制ログアウト方式も視野に入れましょう。大丈夫です。彼の日本を知りたいという希望には一応あっています。決して洗脳ではありません。ちょっと強引な意識改革です」

「そ、そうよね……その手もあるわよね」

「そうですよ! ほら、まずはクリスを探しましょう。何でも武力で解決するだけじゃだめですよ。ねっ?」


 ふっ、私としたことが……。まさか美奈に励まされるなんてね。私もまだまだだわ。

 私の体を支える美奈の手を取り私は頷く。一刻も早くこの地獄からクリスを救いだしあの能天気な少年を坊主にして寺に放り込み俗物から切り離す為に!


「しかしそうなるとクリスは一体どこに……っ! 殺気!?」


 混沌とした客室に踏み込んだ瞬間、私は刺すような視線を感じ咄嗟に背後に跳んだ。刹那、私がいた空間を鋭い銀色のフォークが横切る。誰だこんな真似をしたのは!? 殺気の下へと視線を移すとゆらり、と小柄な黒髪のサラリーマン風の男が立ちあがった。


「お前の……せいか」

「何……? というか貴方は誰? 何故私を狙ったの?」


 当然と言えば当然の私の問い。だがこれは地雷だったようだ。男は体をブルリ、と震わせ、叫ぶ。


「惚けるなぁ! お前が……お前達がお兄様を誑かしたのね……。だから突然日本に行くなんて言い出したのね!?」

「お、お兄様……まさかっ!?」


 この状況で、お兄様と名のつく人物の心当たりなど一人しかいない。そう、クリスの事だ。つまりこの男―――いや、彼女は!

 私の予想を裏付ける様に小柄なリーマンがジャケットを脱ぎ捨てる。そして自らの顎の下を掴むとメリメリッ、と嫌な音を立てながらリーマンの顔が剥がれていき素顔が露わになる。クリスと同じ金髪と碧眼を持つ、ビスクドールの様な美しい少女の姿。


「お兄様は……誰にも渡さない……」

「セリカ!? 何故ここに!?」

「セリカってあのクリスの妹とか言うヤンデレ少女ですか!? 登場はもっと後なんじゃないんですか!?」

「私が知りたいわよ!」


 クリスの妹セリカ。兄を溺愛しまくるブラコンな彼女は日本に行った兄を家の力で強制的に帰国させたり主人公である神山姫季を捕まえようとしたりと中々にアクティブなヤンデレ少女だったが……


「ふふふ、お兄様は誰にも渡さない……。お兄様が日本なんてアジアの小国に行くなんて、きっと脅されり騙されたりしてるだけなのよ……。私がお兄様を救ってあげる。そしたら、そしたらっ、そしたらっ!」


 ウフフフフフフと笑いながらやけに鋭さが目立つフォークを舌なめずりするセリカ嬢。もう片方の手ではシートにフォークを何度も突刺しては抜き、突刺しては抜きを繰り返し、シートの中の緩衝材が飛び出てきている。なんか良く見ると腰元には金髪の少年型の人形が括り付けられているのだが、その胴体の中心にも明らかにフォークで刺した後があるし。なにこれ怖い。

というかさっきはあのフォークを投げつけてきたのかこの少女は。刺さったら致命傷だぞどうみても。


「は、春華様? 何か話に聞いていたよりだいぶクレイジーな様子なんですけど……」

「わぁ、今度はヤンデレ少女のコスプレですね! 何のキャラクターなんだろう?」


 美奈がガクガク震えてドン引きする一方、神山姫季は呑気な笑顔を浮かべている。畜生、なんなのだこの状況は。


「これも、これも世界のISHIの仕業ね。まさかゲーム本編ではだいぶ先に現れるセリカまで持ち出してきてこちらの排除をしようとするなんて。何て卑怯なの、世界のISHI!」

「春華様、鏡、鏡!」


 うるさいわよ美奈。鏡なんて毎朝見てるに決まってるじゃない。ニキビ肌荒れ問題なし。髪も形、艶、ドリル硬度全て問題なしよ。


「しかし春華様、どういたしますか。あのクレイジーな少女は無視できない戦闘力です。ご命令があればあの可愛らしくも醜悪に歪んだ人形の様な顔面にゴム弾をしこたま撃ちこむ所存ですが」

「……そうね。あの妹とクリスを無理やりくっつければ安泰かとも思ったけど流石の私もアレには近寄りたくないわ。理奈の案で行くしかないわ」


 不良だろうが熊だろうが力で解決できる相手なら構わないけど、アレは精神的なものだ。少々手ごわい。

 私は理奈と頷き合うと最近やけに使用頻度が増している気がするゴム弾を取り出す。セリカも私達の様子に気づいたのか腰を落とし、虚ろな眼で笑いながらフォークを構えた。

 そして私達がぶつかり合うべく、飛びだしかけた時、声が響いた。


「まちたまえ!」

「この声はっ」

「お兄様!?」


 そう、聞こえたのは探していたクリスの声だ。私達は声の方向に振り向き、そして言葉を失った。


「可憐な乙女たちが争い合う光景は目に余る。やはり乙女は美しき華を愛でる姿であるべきだ。そう、許されるのならば私もそこに一輪の薔薇を添えさせて頂こう」


 そこに居たのは変態だった。日本一有名な変態だった。全身を黒の礼服でコーディネートした上にやけに長いシルクハットを被った仮面の変態だった。それは、その姿はかつて全国数百万の少女たちを大人になった頃に苦しめた、伝説の初恋クラッシャー。タキシードのアレだ!


「お、お兄……様」


 あ、セリカの眼に生気が戻った。どうやら兄の登場で正気になったらしい。フラフラとした足取りで変態……の格好をしたクリスの下へと歩み寄っていく。


「というか、何でクリスはあの格好をしてる訳……」

「恐らく、春華様が渡した雑誌の影響かと。丁度最近リメイク版が始まったのでその特集記事があったらしいです」


 な、成程。つまり最初の作戦は想像以上に成功してしまっていたらしい。って、駄目じゃん! クリスもう完全染まっちゃって手遅れじゃん!? ドンだけチョロいんだよこの男は!? これじゃあ神山姫季のコスプレ仲間になってしまう!


 私が慌てる間にもセリカはクリスの下へとたどり着きその服にしがみついた。


「お兄様、お兄様だあ。何て素敵な姿……やっぱり私のお兄様だあ」

「セリカ……何故君がここに。いや、今はそれはいい。それよりセリカ、争いはいけないよ。女の子はお淑やかにね?」

「うん、うん! お兄様のいう事ならセリカは何でもいう事聞くの。けどお兄様、何でそのようなお姿に?」

「ああ、これかい? 親切な搭乗員さんに貰った雑誌にあったんだ。女の子が争っている所にはこの姿で行くのが日本の文化らしい。丁度同じ服を持っている人がいたから借りたんだ」


 フフフ、ハハハ、と笑う兄妹。くそっ、どうする? このまま事が落ち着いてしまえばクリスと神山姫季が日本のオタク文化に華を咲かしてフラグが立ちかねない。……いっそ、セリカに協力して密室にクリスとセリカを一晩ほど放り込んでみるか? そうすればセリカの事だ。きっと色々な壁を乗り込んでクリスを喰う(・・)に違いない。そうすれば既成事実的な感じで何とかなる……か? くっ、至急媚薬と縄の手配をしなければ!


「クク、クククククククククッ」


 不意に、静かな笑いが響いた。その声はまるで地獄の底から響く様であり、私も、理奈も、そしていちゃついていた兄妹も何事かとそちらに向く。


「まさか……まさかここで出会うなんて……」


 謎の笑いをもらしながらゆらり、と立ち上がったのは美奈だった。先ほどまでセリカの様子にドン引きしていた筈のあの子が今度は何やら昏い笑みを浮かべている。


「今なら分かる……。あの日、お母さんが私を見て笑っていた理由が。お父さんが何とも言えない表情をしていた理由が。姉さんが生温かい視線で見ていた理由が。それに気付いた時、私がどれだけ絶望したか、知っていますかねえ? そこのお兄さん」

「な、なんのことだい……?」


 美奈の様子にクリスも異変を感じているのだろう。冷や汗を流している。そのクリスにしがみついていたセリカは美奈を睨んでいるが美奈は怯まない。むし、壮絶な笑みを浮かべて睨み返してる。どうしちゃったのあの子。


「知らないなら教えて上げますよ……。伝説の初恋クラッシャータキシー○仮面!! 貴様を斃し私はあの頃の過ちを清算するんですよぉぉぉぉ!?」


 雄叫びを上げ、美奈が。あの暴力はいけないと言っていた美奈がどこからともなく取り出した警棒でクリスに襲い掛かった。そして、


「お兄様フレルなァァァァァァァァァッ!」


 キシャァァァッ、と謎の叫びと共にセリカもまたフォーク片手に美奈に立ち向かう。お互いの武器がぶつかり合い、なんかよくわかんないけど衝撃波的な物が撒き散らされた! 気がした。


「私が、私が愚かだったんです! あんな、あんな変態にぃぃぃぃ!」

「お兄さまは私のなのよ! 私と一緒に暮らして一緒に寝て結婚して子供作って一緒に一緒に一緒にィィィィ!」

「どきなさい小娘ェ! 私の前でその恰好をした貴様の兄が悪いィ! 断罪、ギルティ、ジャァァッッジメッントォぉっ!」


 がきん、がきん、と二人の武器がぶつかり合う光景を私は妙に冷静な気持ちで見つめていた。


「理奈、あの子どうしちゃったの?」

「美奈は小さい頃はあのセーラー服戦士の番組が大好きでして。将来誰と結婚するの? と聞かれた時にはいつも迷いなくタキシードのアレの名を言っていました。その度に父さんが悲しそうな顔になったり、母さんが爆笑していました」

「つ、つまり、美奈も……」

「はい。初恋クラッシャー。その被害者ですね」

「お、おおぅ……」


 成長して、冷静になってその時の事を思い出した美奈の気持ちはとても愉快な事になったに違いない。そしてその結果があれか……。


「うわあ、凄いアクションですね! やっぱり春華さん達は凄いです! こんな本格的な殺陣までやって皆を沸かせるなんて!」


 なんか隣で神山姫季が勝手に勘違いしている。なんか……なんかもういいや。今の神山姫季には美奈とセリカの戦いにしか眼が言ってないし、いつの間にか戦闘の余波でも喰らったのか失神してるクリスには見向きもしていない。もうこれでフラグ云々は無い気がする。というかクリスはこの後も本当に日本に来る気になるのか疑問だ。


「良くもお兄様をォぉぉ!? 極東の猿がァァァ!」

「黙れぇぇぇ! 変態に組する変態の妹ォぉぉ! 止めを刺すのを邪魔すのなら貴様も斃すゥゥゥ!」


 もはやスイッチが壊れた二人は止まることなく争い続け、周囲は何かのショーと勘違いしてるのか止めやしない。そんな混沌とした空間で私と理奈、ついでに神山姫季は観戦に徹することにした。いやなんかもう色々疲れて……。


「因みに、春華様は漫画のキャラクターに恋した事ありますか? もしよろしければどんなキャラクターだったのかお聞きしても?」

「ラオウ」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ