第4話 エボリューション・プロセス
駄文度が更に加速中w
では紫と璃月が出会った場所から。
「八雲…ゆかり?、管理者?」
「貴方に解るようにいえば、そうね・・・『警察』みたいなものかしらね」
「それに、落とした…?幻想郷?」
「あら。貴方は薄々気付いてるんじゃあなあい?ここは貴方の知ってる場所ではないと」
クスッと微笑する女性、八雲紫。
「知ってる世界とは違うということ…?」
「そうね。ようこそ幻想郷へ」
「あんたも、人を…喰うのか」
璃月は息を飲んだ。
目の前の妖艶めいた雰囲気の女性の奥底からはただならぬ「狂気」を感じるのだ。
いつ殺されるのか、わからない
まるで銃口を突き付けられてるような、そんな感じだ
「あら、率直ね。嫌いじゃないわ。…そうね」
彼女はすこし考えて、何か思い付いたように回答した
「大好物だわ」
「!!」
背中に寒気が走る。
(妖怪にとって人は『食料』なのか・・・!)
身を守らなければならない。と感じたのか
自然と盾の先端から光の刃が形成される。
「あら。やる気になった?じゃあ、さっそく食べてしまおうかしらー?」
紫はご機嫌に持っていた傘をスキマに投げ入れ、今度は彼女の服の色と同じ色の扇子を取りだし展開して璃月に向けた
璃月の左腕の盾は璃月の危機に応じたかのように細部から光を放ち始める
「食べられてたまるか、盾の力で!」
身構える璃月。
「さて始めましょうか。弾幕ごっこを」
紫は聞き取れないほどの小さな声で呟いた。
「廃線「ぶらり廃駅下車の旅」」
またスキマが開くと今度はところどころ錆び付いた列車が突進してこた
紫は列車の天井に飛び乗り、列車は璃月目掛けて突っ込んでいく
璃月は、いや、盾は彼の意思に同調して光の半球体で大きく彼を包んだ
廃列車は彼の目前で激突。
だが、なおも突き進もうと火花を散らして動きを止めない
「盾さえあれば攻撃は…通らない!」
「それはどうかしら?」
紫はスキマを開くと、自分自身がスキマに入りこみ消えてしまった
目の前にあるのは猪のような列車が速度を出せない鋼鉄の悲鳴をあげているだけだ
「き、消えた?」
また、あのブラックホールみたいなものに消えた?!
隠れた?
いや、違う。
攻撃しにやってくる!
と、思った時だった
「内側はがら空きね」
眼前に、光のバリアの中にあの妖怪が出現したのだ。
「…!!」
すぐに対応しようと、盾にバリアを解くように念じようとした瞬間だった。
紫はすぐさま璃月の後ろに回り込み、彼の首もとに指を突き立てた
「そこまで。ね。あなた今結界なんか解いてしまったら列車に轢かれてお仕舞いよ?」
彼は身動きが出来なくなってしまった。
「妖怪さん」
「なあに?」
「「つめ」が甘いね」
え?と紫。
「多法「デュアルボード!」」
(この子、この盾の力を使いこなしている…?)
盾は光を発すると、紫を押し退け璃月を中心にまた半球型の光壁を作り出す。
外側と内側。
紫を押し潰すように光の壁は巨大化していく
彼女はスキマを開き、圧迫する壁から脱出し璃月の後方に転移する。
そして列車をスキマに帰した。
璃月が振り向き、何かするのではないかと紫に対してまた構えると
彼女は両手を上げ降参の意を示した。
「まさか、そこまで能力を使えるとは予想外だわ・・・やっぱり盾の力かしら?」
相手に戦闘の意志がないことを確認した『盾』は二重の結界を解き、強烈な発光をやめた。
「・・・手加減しているのか?…あなたの瞬間移動なら僕に勝ち目はないはずだ」
「つまり私が手加減していると」
璃月はうなずいた。
だが彼の解答はどっちつかずであった。
彼女の力は強いようで弱いようでもある。
どちらが本当かわからなかった
「じゃあ、本気を。といいたいところだけど負けたと思うなら私に協力しなさい」
「協力?いきなりなにを・・」
「協力してくれたら、元の世界に返してあげるし、ここにいる間衣食住には困らせないわ」
「わかった・・そのかわり、僕を攻撃しないと約束してくれ」
「もちろんよ」
「それで、何に協力すればいい?」
紫は一度溜めてからこう言った
「…怪物の討伐」
その後あの黒い空間に案内され、この人(?)と僕はこの場から姿を消した。
途中で切りました。
また次回。