第64話 彼方の疑念、ハルカの気持ち
彼方side
突然、異世界へと飛ばされてしまった私。そこで出会ったメイドのハルカさんとその師匠のナナさん。ナナさんによる貞操の危機が有ったものの、ハルカさんのおかげで回避。そして、ハルカさんに誘われ朝ごはんをごちそうになる事に。とても美味しい朝ごはんなんだけど、不思議な事に今は亡きハル兄の味にそっくり。ハルカさん、貴女は一体?
「ごちそうさまでした。美味しい朝ごはん、ありがとうございました、ハルカさん」
「お粗末さまでした。喜んで貰えて僕も嬉しいよ。それじゃ、後片付けをするから」
美味しい朝ごはんのお礼を言うと、笑顔で返してくれるハルカさん。同じ女である私から見てもとても魅力的。美少女で、性格も良くて、料理も上手い。女として、凄く負けた気がする……。そうしているうちに、使い終わった食器を片付け、流し台へと持っていくハルカさん。それを見て、私は自然と申し出た。
「食器洗い、手伝いますよ」
それを聞いてハルカさんはこう返す。
「別に良いよ。1人で十分だから。彼方さんはお客様なんだから、ゆっくりしていて」
やっぱり良い人だなぁ、ハルカさん。でも、色々と親切にして貰ったし、何もしないのはね。
「そんな、お客様だなんて。私は言ってしまえば、単なる不法侵入者ですから。それに美味しい朝ごはんもごちそうになったんです。せめて、これぐらいさせてください。大丈夫です、家では家事を担当していますから」
ハルカさんに対し、家事が出来る事をアピール。すると、どういう訳か、意外そうな顔をするハルカさん。
「……家事、出来る様になったんだ……」
「? 何か言いました、ハルカさん」
「えっ? いや、何でもないよ! それじゃ、お言葉に甘えてお願いしようかな」
「はい、任せてください!」
こうして、ハルカさんと2人並んで食器洗い開始。そういえば、ハル兄が生きていた頃、こんな風に2人で料理の練習をしたっけ。いつも、私が途中で逃げ出していたけれど……。
ハルカside
彼方と2人並んで食器洗い開始。2人分だし、1人で十分なんだけれど、せっかく手伝いを申し出てくれたんだしね。しかし、あの彼方が家事が出来る様になっているなんて。成長したんだね、彼方。まぁ、母さんと姉さんは家事が壊滅的だから……。必然的に2人よりマシな彼方がやる事になった結果か。そこへ彼方が話しかけてきた。
「ハルカさん、手際が良いですね。本当に無駄が無くて凄くスムーズ」
「うん、まぁ、これが僕の仕事だからね。彼方さんもなかなか良い筋をしているよ」
僕の手際を褒めてくれる彼方。僕も彼方の仕事ぶりを誉める。以前は教えてもすぐに逃げ出していたのに。そう思っていたら、更に彼方が話を続ける。
「兄から教わったんです。最低限の家事は出来る様にって。いつも私は途中で逃げ出してばかりでしたけど。でも、今年の春に兄が亡くなってしまって……。母さんとクー姉……姉ですけど、この2人は家事がまるでダメで。だから2人よりはマシな私がする事に。最初の頃は失敗ばかりでしたけど」
懐かしそうに、そして寂しそうに話す彼方。
「そうなんだ。ごめんなさい、嫌な事を思い出させてしまって」
「いえ、ハルカさんは悪くないですよ。さ、早く食器洗いを済ませてしまいましょう」
「うん、そうだね」
僕としても、かつての自分の事はあまり話題にしたくないし。彼方の言う通り、早く食器洗いを済ませてしまおう。
彼方side
「ありがとう。おかげさまで助かったよ」
「いえ、それほどでも」
食器洗いを済ませ、ハルカさんと2人でお茶を飲んで一息付いている。それにしても、ハルカさんの淹れてくれたお茶は美味しい。淹れ方一つでこうも味が変わるなんてね。つくづく家事は奥が深い。感心していると、ハルカさんが炊飯器に残っていたご飯でおにぎりを作り始めた。
「どうしたんですか? おにぎりを作るなんて」
聞いてみたらハルカさんは苦笑しながら答えた。
「ナナさんがさっきパンだけじゃ物足りないって言っていたからね。持っていってあげようと思って」
「あんな人に?」
ハルカさんには悪いけれど、いくらなんでも甘くない? あの人、私を性的に味見しようとしたんだけど? そんな人の為にわざわざおにぎりを作って持っていくなんて。
「彼方さん。確かにナナさんは色々と困った人だけど、それでも僕にとっては保護者であり、雇用主であり、師匠なんだ。あまり悪く言わないで欲しいな」
穏やかな口調ながら、はっきりと言うハルカさん。この人、私の心が読めるの? やたら、鋭いんだけど。
「すみません。言い過ぎました」
その言葉にとても冷たい物を感じ、即座に謝罪する私。なんか、ハル兄が怒った時を思い出す。特にこの冷たい感じがそっくり。幸い、ハルカさんはその事を引きずる気は無かったらしい。
「分かって貰えたなら、それで良いよ。事実、ナナさんは困った人だし。さ、おにぎりも出来たし、氷漬けにしたナナさんを出してあげないとね」
話しながらもおにぎりを作る手を止めていなかったハルカさん。作り終わったらしく、おにぎりをお皿に乗せて自分の部屋へと向かう。
「彼方さんも一緒に来て。ナナさんに今後の事を相談したいから」
「分かりました」
ハルカさんに言われて、一緒にハルカさんの部屋に行く事に。私としても、いつまでもこのままじゃ困るし。何とか元の世界へと戻らないと。
ハルカside
『ナナさんに今後の事を相談したいから』。彼方にそうは言ったものの、内心では困り果てていた。彼方は当然、元の世界に戻りたいだろうし、また、戻らなければならない。一度死んだ僕と違って、彼方には帰る場所が有る。待っている人達がいる。でも、ナナさんいわく、無数に存在する世界から特定の世界を割り出すのは、よほどの目印がない限りほぼ、不可能だと。でも、そんな事は彼方にとても言えない。一体、どうしたら……? 考えている内に僕の部屋に近付いてきた。ん、何か聞こえてきた。
『ハルカのマザコン! 寝ぼけたあんたが私のベッドに潜りこんだ挙げ句、私のおっぱい吸っていた事ネットに上げてやる!』
ちょっと、ナナさん! 聞こえてきたナナさんの声の内容に心臓が止まりそうになった。しかもまだナナさんはわめき散らしている。
『最初の実戦修行の時、狼の群れに囲まれて腰を抜かして、しかも小便洩らした事もバラしてやる! あのバカ弟子! 恩知らず! 小遣い減額だ、アホ~ッ!!』
僕に氷漬けにされた事に相当、怒ったらしく、暴言を吐きまくるナナさん。それも僕が他人に知られたくない事を大声で。
「あの……ハルカさん。ナナさんの言っている事って……」
何だか、かわいそうな人を見る目で僕を見てる彼方。まずい、これはまずい。僕の尊厳が!
「彼方さん、ごめん。これを預かっていて」
僕は彼方におにぎりを預け、自分の部屋に大急ぎで入る。
「ナナさん! なんて事を言うんですか!」
「うるさい! このバカ弟子! アホメイド! 大体、全部本当の事だろ!」
氷漬けのナナさんと早速、口喧嘩。あ、ナナさん自分を封じていた氷を砕いて脱出した。
「ふぅ、やっと出られた! やたらと強力な封印なんか使いやがって!」
「コウから貰った魔道書を読んで覚えたんです。仮にも古代魔法の1つなのにあれを破るとは、さすがはナナさんですね」
「うわ、何、その言い方。凄いムカつく! つーか、古代魔法なんか身に付けてるんじゃないよ! あの能面娘、余計な事を! とにかく、お仕置きだよハルカ! あんた保護者にして師匠たる私に対する態度がなってないよ!」
「そういうナナさんこそ、もっと保護者として、師匠として、ふさわしい態度を取ってください」
「なんだって?! このバカ弟子!」
「そっちだって、恥ずかしい師匠じゃないですか!」
売り言葉に買い言葉とはこの事。この後、僕とナナさんは取っ組み合いのケンカになってしまい、それは彼方が割って入るまで続くのでした。
彼方side
「2人とも、気は済みましたか?」
「ごめんなさい、恥ずかしい所を見せてしまって」
「確かに、恥ずかしい所を見せちまったね」
口喧嘩から、取っ組み合いのケンカにエスカレートしたのを放っておくわけにもいかず、何とか割って入って止める事に成功。2人とも、私の前で正座して反省中。
「ほら、ナナさんこれ。ハルカさんがナナさんの為に作ってくれたおにぎりです」
私はハルカさんから預かっていたおにぎりの乗ったお皿をナナさんに差し出す。ナナさん、これにはびっくり。
「ハルカ、あんたわざわざ、おにぎりを作ってくれたのかい。……ごめん」
「……それほどの事じゃありませんよ。僕もやり過ぎました。ごめんなさい」
お互いになにやらもじもじしながら、謝る2人。……なんだろう? この疎外感。でもね、このままじゃ私が困るんだけど。そもそも、ナナさんに今後の事を相談するのが目的なんだから。仕方ない、私から話を切りだそう。
「あの、その辺にしてもらえませんか? 元の世界に戻る方法についてナナさんに相談したいんで」
言われてやっと2人とも、自分たちの世界から戻ってきた。
「そうだったね。ナナさん、彼方さんを元の世界に戻す方法は何か有りませんか?」
「あぁ、そういう事かい。もぐもぐ……」
おにぎりをほおばりながら、考え込むナナさん。行儀が悪いな、この人。今度はハルカさんの淹れてくれたお茶で流し込む。そして私に言った。
「んぐんぐ、ぷはっ。……彼方だったね。正直、あんたを元の世界に戻すのは私でも難しいよ。世界っていうのは無数に存在していてね。あんたがどこから来たのか分からない以上、送り返しようが無いんだ」
『送り返しようが無い』
ナナさんが告げた言葉はあまりにも残酷だった。そんな……。もう元の世界に戻れないなんて……。文字通り、目の前が真っ暗になった。
「普通ならね」
そこへ告げられるナナさんの声。その声に思わず顔を上げ、ナナさんを見つめる。そしてナナさんは続ける。
「あんたをハルカの部屋で見つけた時、どういう訳か、クローゼットの扉が開いていたんだよね。ハルカはクローゼットを開けっ放しになんかしないし、何より、クローゼットから妙な反応を感じるんだよ。恐らく、あんたがこの世界に来た原因にあのクローゼットが関わってる。とはいえ、あれはただのクローゼットだ。真の原因はあんたに有るはず。彼方、あんたに聞くよ。最近、何かおかしな事や物に関わらなかったかい? なんでもいい、心当たりが有るなら話してみな」
さっきまでの大人げなさなど皆無の真剣な顔のナナさん。おかしな事、物……有る!! 私は昨日会った怪しいアクセサリー売りの女性、その女性から買った黒百合を象ったブローチの事、さらに、自分の部屋で着替えようとしてクローゼットの中の『闇』に吸い込まれてここに来た事をナナさんに話した。その話をナナさんは真面目に聞いてくれた。
「ふむ、なるほどね。アルビノの怪しいアクセサリー売りの女。そいつから買った黒百合のブローチ。そして、クローゼットの中の『闇』に吸い込まれてここに来たと。彼方、そのブローチは今、有るかい?」
「それならここに」
ナナさんに言われて、ポケットに入れていたブローチを見せる。
「ちょっと借りるよ」
ナナさんはブローチを手に取り、じろじろ見たり、弄りまわしたりしている。
「何か分かりましたか、ナナさん?」
ハルカさんも気になるのか、ナナさんに尋ねる。
「ふん、詳しい事は本格的に調べないと分からないけど、このブローチ、私の知らない素材で出来てるね。よって、これを売った女も普通の人間じゃなさそうだね。なぜ、こんな物を売ったのか、その目的は知らないけど。だが、これが異世界転移の鍵で間違いない。こいつを調べれば、元の世界に戻せるかもしれない」
ハルカさんの問いにそう答えるナナさん。良かった! 元の世界に戻れる希望が見えてきた。ハルカさんも喜んでくれる。
「良かったね、彼方さん。ナナさんは伝説の大魔女なんだ。手掛かりが見つかったなら、きっと彼方さんを元の世界に送り返してくれるよ」
「ありがとうございます、ナナさん」
「いや、まだ、元の世界に送り返せると決まった訳じゃないんだけど……。ま、やるだけやってみるさ」
喜ぶ私とハルカさんを尻目にやれやれといった態度のナナさんでした。
ハルカside
「それじゃ、ナナさん。彼方さんを元の世界に送り返す方法をお願いしますね」
「分かったよ。やれやれ、せっかくのクリスマスイブだってのにさ……」
文句を言いながらも、ブローチを調べる為に自分の部屋に戻るナナさん。そこへ話しかけてきた彼方。
「あれ? この世界、クリスマスイブが有るんですか? クリスマスイブって私の世界の行事なんですけど?」
疑惑の目を向ける彼方。しまった! ナナさんがつい口を滑らせるなんて。元は僕がナナさんに教えたせいだけど。何とかごまかさないと。
「その事なんだけど、かつてこの世界に来た異界人が持ち込んだらしくて。元の行事とは関係なく、お祭り騒ぎをする日になっているんだ」
とりあえず、ごまかすけれど、あんまり通用していないみたい。
「後、ハルカさんって、男の子っぽい言葉づかいですよね。一人称が『僕』だし。余談ですけど、私の亡き兄も一人称が『僕』なんですよ。言葉づかいもよく似ていますし」
「へぇ、そうなんだ。偶然だね。でもお兄さんは亡くなったんでしょう?」
我ながら嫌な事を言うなとは思うけれど、本当の事は言えないし。
「そうですけど……。でもハルカさんとハル兄、兄ですけど、本当に似ているんですよね。雰囲気とか、喋り方とか、料理の味とか」
「いや、本当に偶然だね、ハハハ……」
う~、相変わらず鋭いな彼方は。本当にこういう所は変わらない。
「そうだ、ハルカさん。せっかく異世界に来たんです、この世界について色々聞かせて貰えませんか? この部屋で」
「この部屋で?!」
どうしよう? 僕の部屋を良く見たら、ますます怪しまれる。とはいえ、断る理由が無いし。
「どうしたんですか? 私はハルカさんの部屋で話を聞きたいだけですよ?」
僕が困っているのを察しているらしく、ここぞとばかりに攻めてくる彼方。仕方ないか。
「分かったよ、僕の部屋で話そうか」
僕は観念して、この部屋で話をする事にした。ふぅ、困ったね。
彼方side
「それじゃ、大したおもてなしは出来ませんけど」
「いえいえ、お構い無く」
さっきは色々と気が動転していたからね。今度はじっくりとハルカさんの部屋の中を観察させて貰おう。そう思って部屋の中を見渡した感想は。
『何この、概視感』
部屋中のあちこちに有る大小様々なヒヨコグッズ。そう、ハル兄の部屋の中にそっくり。ハル兄は男なのに可愛いヒヨコグッズに目が無くて、色々と集めていた。まさか、ここまで似ているなんて……。私はオカルトの類いは信じない主義だけど、異世界に飛ばされるなんて超常現象を体験し、さらに魔法まで見てしまった。ならば、いわゆる転生。死者が生まれ変わる事も有るかもしれない。もしかして、ハルカさんはハル兄の生まれ変わりかもしれない。証拠は無いけれど。もし、そうなら、一緒に帰りたい。姿は変わったにしても。何か証拠を掴めないかな?
「あの、どうかしたの?」
「あ、いえ、なんでもないです。ちょっと考え事を」
考え事に没頭していたせいで、ハルカさんに心配されてしまった。
「それじゃ、お茶を淹れるね。お茶菓子はクッキーで良いかな?」
「はい、それで」
気分を取り直して、ハルカさんとお茶会開始。ハルカさんは空中からティーセット一式とクッキーを取り出し、鮮やかな手つきで紅茶を淹れる。美少女メイドさんだけに凄く絵になる光景。思わず見とれてしまう。
「はい、どうぞ。口に合うと良いけれど」
「いえ、紅茶もクッキーも凄く美味しそうです。いただきます」
ハルカさんは謙遜するけれど、紅茶は色鮮やかで、とても良い香り。クッキーも香ばしい香りで見るからに美味しそう。さっそくクッキーを一口。
「……美味しい!」
さっくり香ばしいクッキー。中にナッツが入っていてこれが香ばしさと食感を引き立てる。続いて紅茶。
「……どうしよう? これを飲んだら、今までの紅茶が飲めないんだけど」
味も香りの良さも今までの紅茶とは比べ物にならない。今までの紅茶なんて紅茶じゃない! ハルカさんは凄すぎる。クッキーと紅茶の味に感動する私を紅茶を飲みながら、優しく見ているハルカさん。
「気に入って貰えて良かった。クッキーはまだまだ有るし、紅茶もおかわりが欲しかったら言ってね」
ハルカさん、貴女が神か。私はハルカさんが実は女神様だと言われたら、間違いなく、信じる。こんな素晴らしい人が普通の人間とは思えない。
でもね、それはそれ。私は本題を忘れはしない。
「ハルカさん、ヒヨコがお好きみたいですね。ハル兄もヒヨコが大好きで、色々なヒヨコグッズを集めていたんですよね。そう、この部屋みたいに」
効果はてきめんだった。それまで優しく微笑んでいたハルカさんの表情が凍りついた。罪悪感が湧くけれど、あえて続ける。
「天之川 刹那、天之川 永遠、天之川 久遠、この名前に聞き覚えは有りませんか?」
とうとう、うつむいてしまうハルカさん。やっぱり、貴女は……。でもハルカさんは言った。
「ごめん、彼方さん。悪いけど知らないよ。それにね、お兄さんは亡くなったんでしょう。僕はハルカ・アマノガワ。天之川 遥じゃないよ。あまり、失礼な事は言わないで欲しいな」
今までとはまるで違う、冷たい否定の言葉だった。
「他に何か聞きたい事はない? この世界の事とか、魔法の事とか」
再び、微笑みを浮かべながら話すハルカさん。でも、その微笑みはさっきまでと違い、まるで仮面の様だった。
ハルカは否定するものの、ハルカ=ハル兄との思いを深める彼方。
ハルカはかつて作中でも語りましたが、嘘や隠し事が苦手です。素直で優しい性格ですから。対し、彼方は鋭い直感の持ち主。ハルカでは分が悪いです。もっとも、彼方もハルカ=ハル兄との証拠を掴んだ訳ではありません。
後、彼方が元の世界へ戻る希望が見えてきました。鍵となるは、黒百合のブローチ。ナナさんも知らない素材で出来た謎の品。
次回は彼方がクリスマスイブのパーティーに来たミルフィーユ達、他の異世界メンバーとご対面。また、新たな騒ぎが。