第44話 ハルカ救出作戦始動!
少し時間をさかのぼる。場所は王都、ナナさんの屋敷。
「くそっ! 一体、どこに拐っていきやがったんだい!? 全然、見付かりゃしない!」
ここは、私の屋敷の地下に有る大広間。その床一面に描かれた複雑な魔法陣、ハルカを見付ける為の探知魔法陣の中心で、私はつい毒づいた。
ハルカが拐われた後、私達はそれぞれハルカの行方を追い、まずはこの世界中を徹底的に探し回ったが、見付からなかった。この事から、どうやらこの世界にはいないらしい、恐らくはどこか異世界へ連れ去られたと判断。
そこで、私、ファム、クローネの3人でローテーションを組み、探知魔法を駆使してあちこちの異世界を調べていた。だが、その作業は困難を極めた。何故なら、世界は無数に存在する。ハルカに関する手がかりも無い。その状態で探そうというのだ。海に落とした砂粒一つを探す方がまだマシかもしれない。それでも私達は探し続けた。ハルカの強大な氷の魔力を目印に。しかし、何の進展も無いまま、事件から12日目になっていた。もはや私のイライラも限界に近かった。
「落ち着けナナ。集中せねば、見付かるものも見付からんぞ」
「うるさい! あんたにハルカを拐われた私の気持ちが分かってたまるか!」
イラつく私を見かねてクローネが私をなだめるが、それにさえ、食ってかかってしまう。私の事を思って言ってくれているのは分かっているのだが、自分を押さえる事が出来なくなっていた。
「やめなよ、ナナちゃん!」
そんな私をファムが制してくれた。
「ナナちゃん、疲れてるんだよ。ほら、交代の時間。後は私に任せて。ナナちゃんは一眠りしてきたら?」
いつもの朗らかな笑顔で言う、ファム。確かに言われてみれば、交代の時間だった。
「悪いね、ファム。それじゃ後は頼んだよ」
「うん、任せて。今度こそハルカちゃんを見付けなきゃね」
そして私は魔法陣の中心から出て、ファムと交代する。部屋を出る間際、クローネに声をかける。
「さっきはごめんよ。つい、カッとしちまって……」
「気にするな。今はゆっくり休め」
「あぁ、そうさせて貰うよ」
そして、私は部屋を出た。さて、一眠りする前にシャワーを浴びてさっぱりしないと。魔法陣の中心で探知に集中するのは全く堪えるよ。
「ハルカ、必ず、必ず見付けるからね。お願いだから無事でいておくれよ……」
ハルカの無事を願い、そう呟く私だった。
それから数時間後、私の部屋。仮眠を取り終え、ベッドから降りる。すると、何やら良い匂いが漂ってきた。食欲をそそる、旨そうな匂い。
「あぁ、そうか。もう昼飯時だね」
時計を見て現在の時刻を確認する。そういえば、シャワーを浴びた後、部屋に直行してすぐに寝ちまったから、何も食べていない。さすがに腹ペコだ。
「フフフ、おかしな話だね。魔道を極め、人である事を超越した私が普通に食事や睡眠を取る様になるなんてさ……」
全てはハルカが来てからだ。あの子が来てから、私の生活は一変した。毎日だらだらと退屈な日々を過ごしていたのに、生活態度を改善して貰いますと言われて、食事や睡眠を取る様になった。あの子とたわいもない話をしたり、遊んだり、稽古を付けてやったり、時には喧嘩をして、仲直りしたり。ハルカが来て以来、私は毎日が楽しくなった。それまで、あらゆる美食や快楽、愉悦を貪っても決して心が満たされなかったのに……。とりあえず、今は昼飯を食べに行こう。体調を崩してしまっては、いざハルカを救出に向かう時に困るからね。
到着したダイニング。キッチンの方から、良い匂いが漂ってくる。普段なら、そこにはハルカがいるが、現在そこにいるのは……。
「おぅ、起きてきたのか、魔女の姐さん。悪いがもう少し待ってくれよ、もうじき、チャーハンが出来るからな」
スキンヘッドにサングラスの強面マッチョ男。以前の事件で知り合ったパティシエ、安国のハゲ。ハルカが拐われた事を知って、ウチに食事を作りに来てくれている。私、クローネ、ファムはハルカ捜索に集中せねばならないし、私は家事が苦手だからね。ハルカにその事でよく説教されたっけ。
「毎日すまないね、ハゲ。あんたも店が有るのに。最近、ずっと店を閉めているんだろう、大丈夫なのかい?」
「気にすんな。少々、店を休んだぐらい、どうって事ねぇよ。それにな、メイドの嬢ちゃんには店を手伝って貰ってるしな。姐さん、あの子がいると売り上げが良いんだ。本当に大した子だ。後、ハゲって言うな!」
チャーハンを作りながら話すハゲ。そうこうしている内にチャーハンが完成。ハゲが手際よく、皿に盛り付ける。
「これは美味そうだな。さっそく頂くとしよう」
クローネがやってきて、チャーハンを見て言う。さて、昼飯にするかね。ファムはまだハルカ捜索中で魔法陣から離れられないから、後で私特製の完全栄養食のパック入りゼリーを持って行ってやろう。そう思っていた、その時。
『ナナちゃん、クローネちゃん、ちょっと来て!』
突然、ファムからの念話が聞こえた。私達を急に呼ぶなんて何事? もしかしてハルカの手がかりを掴んだのか?
「行くよ、クローネ!」
「うむ!」
私とクローネは席を立ち、ファムのいる地下の大広間に向かう。
「おいおい! どうしたんだよ、姐さん達? 昼飯はどうすんだよ?」
念話の聞こえない安国のハゲはびっくりだ。
「悪い、ファムから呼び出しを受けたんだ。あ、ハゲ。チャーハンはちゃんと残しておくんだよ」
「我の分もな」
「緊張感が有るのか無いのか、分からねぇ姐さん達だな」
呆れた口調で言うハゲ。うるさいね、ほっときな。腹が減っては戦が出来ないんだよ!
「一体、何事だいファム? 急に呼ぶなんて。もしかしてハルカの手がかりを掴んだのかい?」
地下の大広間に着くなり、ファムに尋ねる私。
「ごめん、ハルカちゃんの手がかりかは、分からないんだけど、さっき、物凄く大きな力の反応を感じたの。この星ぐらいなら、消滅させられる程の力同士が激突したんだと思う。凄いノイズが発生してるから。これって明らかに不自然だよね? 詳しい事は分からないし、ハルカちゃんと関係有るかどうかも分からないけど、調べてみる価値は有るんじゃない? ただ、さっきも言ったけど、ノイズが酷くてアタシだけじゃ無理。だから2人を呼んだの」
ファムの話を聞いて少なからず落胆する私。ハルカの手がかりを掴んだのではなかった。だが、確かにファムの言う様に、不自然な事だ。一体何事だい? もしやハルカの身に何かが……。これは確かめなくては。
「分かったよファム。調べよう。もしかしたらハルカの手がかりを掴めるかもしれない。クローネ、あんたも手伝いな」
「もちろんだ」
魔法陣の中心で、私達3人は肩を組んで円陣を組む。3人の力を合わせ、探知を行うのだ。
「アタシが誘導するから、2人はそれに合わせて。ちなみに、凄く遠いから頑張ってよ」
「あんたがそこまで言うなんて、相当遠いんだね」
「うん、アタシの探知能力の及ぶギリギリの距離」
「確かにこれは気合いを入れてかからねばなるまい」
私達3人の中で随一の探知能力を持つファムでギリギリの距離か。クローネの言う通り気合いを入れないとね。
「準備は良い? それじゃ、やるよ!」
「あぁ!」
「うむ!」
さぁ、探知開始だ!
ファムに導かれ、件の一帯を探る私達。ファムが言うだけあって、本当に遠い。しかも酷いノイズも発生している。こりゃ、骨が折れるね。だが、僅かな可能性に賭け、私達は探知を続ける。何でも良い、ほんの少しでも構わない。ハルカに関する手がかりが欲しい。そんな中、声を上げたのは、やはり私達の中で随一の探知能力を持つファムだった。
「ちょっと、何これ!?」
「どうしたんだい、ファム?」
私はファムに声をかける。
「凄く大きな力を見付けたの! ハルカちゃんとは違うけど。もしかしたら、こいつがノイズを発生させた元凶かも」
「なんだい、ハルカじゃないのかい……」
「くさるな、ナナ。とりあえず、調べてみよう。ファム、誘導を頼む」
かくして、ファムの見付けた大きな力とやらを探る。ファムに誘導され、ノイズをくぐり抜け、たどり着く。本当にバカでかい力だ。人間ではないね。一体、何者? 私達は更にその力の付近を探る。おや、他にも力を感じるね。数は3つ。最初のやつよりかは小さいが、それでも強い力……ってこれは!!
私が感じ取った3つの強い力。その内の1つに私は覚えが有った。この強大な氷の魔力、間違いない! ハルカだ!!
「いた!! 見付けた!!!」
興奮と喜びの余り、思わず叫んでしまう私。クローネ、ファムもびっくりだ。
「ハルカを見付けたのか!?」
「やったじゃない! ナナちゃん!」
「あぁ、やっと見付けた! 待ってなハルカ! 今、助けに行くからね!」
「ちょっと待てナナ! 気持ちは分かるが、落ち着け!」
すぐに、ハルカ救出に出発しようとする私をクローネが止める。
「うるさい! 邪魔するんじゃないよ、クローネ! やっと見付けたんだ! 今すぐ、助けに行くんだ!」
「ナナちゃん、クローネちゃんの言う通りだよ、落ち着いて。いくらアタシ達、三大魔女でも、この距離を準備無しで移動するのは無理。まずは準備を整えようよ。ね?」
ファムの言う通りだった。私とした事が、すっかり冷静さを失っていた。やっとハルカを見付けたのだ。焦って失敗しては元も子もない。準備を万全にし、必ずハルカを助け出さないと。
「……ありがとよ、ファム。私とした事が、すっかり頭に血が登っていたよ」
「どういたしまして。それじゃ、アタシはハルカちゃんを見失わない様に探知を続けるから、ナナちゃん達は、転移魔法陣の準備をよろしくね」
「分かった。任せておきな。行くよ、クローネ。スイーツブルグ家にも応援を頼むとしよう」
「これは忙しくなるな、ナナ」
「全くだよ。久しぶりに大仕事になるね」
そうして、ファムに引き続き、探知を任せ、私達はハルカ救出に向けて行動を開始すべく、地下の大広間を後にした。あ、昼飯のチャーハンも食べないとね。
地下の大広間から戻ってきて、昼飯のチャーハンを食べる。安国のハゲの料理は、ハルカには及ばないが、それでもなかなかの味。食べ終わったら、スイーツブルグ家に応援を要請しないと。そこへ突然の乱入者。スイーツブルグ家の執事、エスプレッソだ。
「おや、お食事中でしたか。突然の来訪、失礼しました。ですが、至急、お知らせしたい事が有りまして」
「この野郎、食事中に突然、出てきやがって! しかし、至急、お知らせしたい事って?」
「ハルカ嬢をさらった、ツクヨという女の素性が分かったのです。まずはこれをご覧ください」
そう言って、エスプレッソは空中からノートパソコンを取り出し、画面を見せる。そこには、真紅のチャイナドレスに身を包み、長い黒髪をポニーテールにした、真紅の瞳とエルフ耳の若い女の映像。以前、ファムが持ってきた写真に写っていた女だ。だが、問題はそこではなかった。この女、邪神だったのか!
「地獄にいた頃のツテを使って、調べた結果、この事が判明しました。本名、黒乃宮 月夜。約、500年前に現れた、若手の邪神ですが、これまでに数多くの魔王、勇者、邪神を喰らってきた恐るべき邪神です。恐らく、ハルカ嬢を襲った理由も喰う為でしょう」
いつも余裕の態度を崩さないエスプレッソらしからぬ、真剣な顔だ。
「そうかい。情報ありがとよ、エスプレッソ。ちょうど私達からもそっちに話が有ったんだ。喜びな、ハルカを見付けた。ただ、やたら遠いんでね。あんた及び、スイーツブルグ家の力を貸して欲しいのさ」
今度は驚くエスプレッソ。いや、珍しいものを見たね。
「なんと! ハルカ嬢を発見されたのですか!? 良かった、邪神ツクヨに喰われてはいない様ですな。分かりました、ただちに応援を要請しましょう。これからは時間との戦いですぞ。一刻も早く、ハルカ嬢が無事な内に取り戻さねば」
「分かってるよ。私達は昼飯を済ませ次第、作業にかかる。そっちは頼んだよ、エスプレッソ」
「お任せあれ、ナナ殿。この不肖エスプレッソ、全力でお応えしましょう。それでは一旦、失礼します」
そう言うなり、エスプレッソは消えた。スイーツブルグ家に帰った様だね。いけすかない奴だが、実力は確かだ。あいつに任せて問題は無いだろう。私達も自分のやるべき事をやらねば。
「やれば出来るもんだね……」
「我は、こんな突貫作業はもう御免被る……」
「よく生きてるよね、特にアタシ……」
私の屋敷の地下、別の大広間に転移魔法陣が床一面に描かれている。一刻も早くハルカを救出するため、私達が総力を上げて、突貫作業で完成させたのだ。それも一晩で。私達の他に、エスプレッソ、スイーツブルグ家メイド隊、スイーツブルグ侯爵夫人、ミルフィーユの小娘も集結。魔力による能力強化や、回復薬もバンバン使っての正に総力戦だった。特にキツかったのはファム。ずっとハルカの居場所を探知し続けていた上、3回もハルカに移動されたからね。それでも見失わなかったのだから、本当に大したものだ。今は、みんなで、私のとっておきの回復薬、エリクサーを飲んでいる。作業が終わった直後は、死屍累々の有り様だったからね。
「さて、誰が行くか決めないとね」
皆がエリクサーを飲み終えたのを確認して、私は話を始める。今回の転移魔法陣は4人まで飛ぶ事が出来る。ただ、非常に長距離を飛ぶ事が可能な代償として、1回限りの使い捨て。帰るには向こうで新たに魔法陣を組むしかない。しかも向こうで待つのは邪神ときた。出発するメンバーはしっかり選ばないとね。失敗は許されない。
「今回、行けるメンバーは4人。1人目は当然、この私、ナナだ。他は誰が行く? ま、わざわざ聞く程でもないか」
「我も同行しよう」
「アタシも行くよ」
予想通り、クローネとファムが名乗りを上げた。戦力的に見ても妥当だね。残るは1人。
「………………」
何やら言いたそうな、ミルフィーユの小娘。言いたい事は、簡単に予想が付く。自分も行きたいのだろう。この小娘、ハルカに惚れているからね、この百合娘が! でも、残念だったね、あんたじゃ戦力不足。私達、三大魔女以外で戦力になるとしたら、エスプレッソぐらいだ。そんな中、スイーツブルグ侯爵夫人が言った。
「ナナさん、4人目はミルフィーユを選んで貰えませんか? 未熟者なのは、百も承知の上ですが、お願いします」
そして私に向かって頭を下げる。この王国屈指の大貴族にして魔道の名門、スイーツブルグ侯爵家当主が、貴族でも王族でもない私に頭を下げるとは。
「お母様!」
母が私に頭を下げて頼み込んだ事に、驚きの声を上げるミルフィーユの小娘。そこへエスプレッソが話しかける。
「ハルカ嬢を助けに行きたいのでしょう? ミルフィーユお嬢様」
「それは……。でも私では……」
やはり、自分では足手まといと思っているのだろう。事実、戦力としてはあまりに未熟。昔の私なら絶対に連れて行かなかった。だが、今の私は……。
「……小娘、4人目はあんたで決まりだ。ぐずぐずしてるんじゃないよ。一刻も早くハルカを助け出さなきゃならないんだからね」
私の言葉にミルフィーユの小娘は、信じられないといった顔をしているね。やれやれ、私も甘くなったもんだよ。
「で、でも、戦力的に見て、私よりもエスプレッソが行くべきではありませんの? ナナ様」
ま、確かに戦力としてはエスプレッソの方が遥かに良い。だが、今回のハルカ救出作戦は、全ての主戦力を送り出す訳にはいかないのだ。その理由をエスプレッソが説明。
「全く、ミルフィーユお嬢様は、未熟者であらせられますな。今回の作戦には転移魔法陣の起動が不可欠。しかし、これだけの高度な魔法陣を起動出来る者は、ごく僅か。しかも失敗は許されません。よって僭越ながらこのエスプレッソ、その役目を引き受けました。こんな簡単な事も分からないとは、先が思いやられますな」
うん、言っている事は筋が通っているし、正にその通りなんだが、相変わらず、嫌味な奴だね。
いよいよ、出発の時が近づいていた。私、クローネ、ファム、ミルフィーユの小娘の4人は既に準備を終え、転移魔法陣の中心に待機している。今はエスプレッソが転移魔法陣の最終調整中。それさえ済めば出発だ。
「転移魔法陣の最終調整完了しました。いつでも出発出来ます」
エスプレッソが最終調整完了を告げた。出発を前に皆が声をかける。
「ミルフィーユ、必ず、ハルカさんを連れて無事に戻ってきなさい」
「ミルフィーユお嬢様、くれぐれもスイーツブルグ家の恥になるような行いは慎んでくださいませ」
「はい、お母様! 後、お黙りなさい、エスプレッソ!」
「姐さん達、メイドの嬢ちゃんの事、頼んだぜ」
「あぁ、任せておきな。必ずハルカを連れて帰ってくるよ」
そうだ。必ずハルカを連れて帰るんだ。私は改めて決意を固める。
「それじゃ、みんな離れな。エスプレッソ、魔法陣を起動させとくれ!」
「承知しました。ではいきますぞ!」
私の呼びかけにエスプレッソが応え、転移魔法陣が淡い輝きを放ち始める。ついにこの時が来た。ハルカを助けに行く時が。待っているんだよ、ハルカ。必ず助けるからね。そして邪神ツクヨ、お前は必ず、私の手で殺してやる! 次の瞬間、転移魔法陣が起動、私達はハルカ、邪神ツクヨのいる異世界へと飛んだ。
久しぶりにナナさん達、登場。今回はハルカが邪神ツクヨにさらわれてからの一連の事件の時間軸をまとめてみます。
初日、夕方、ハルカが邪神ツクヨに襲撃され、さらわれる。その後、ナナさん達が事件を知る
二日目、ハルカ、邪神ツクヨの拠点で目を覚ます。イサム、コウと出会う。
一週間後、八日目、夜、邪神ツクヨ達から勇者や転生者の話を聞く。
翌日、九日目、アルカディア軍の襲撃を受ける。ハルカ、アルカディア軍に捕らわれる。
その三日後、十二日目、ハルカ、復活した邪神ツクヨ、イサム、コウにより、アルカディア軍壊滅。ツクヨ達は、アルカディア軍に捕らわれていた少女達を解放。ファムがキャッチした大きな力の激突は、人工神罰砲と邪神ツクヨの「紅い雷」の激突によるもの。
十三日目、邪神ツクヨ達、ツクヨポリスに向かい、アルカディア軍基地で保護した少女達を大神殿に託し、一旦、拠点に戻るが、他の敵勢力に拠点の座標を知られ、襲撃を受ける。返り討ちにしたが、もはや、これまでの拠点は使えないと判断。座標を知られていないツクヨポリスに戻り、新拠点を探す事に。その夜、ツクヨに催眠をかけられたハルカ、イサムをナナさんと思い込み、大胆な行動に出る。しかし、イサムの鋼の自制心により何事も無し。
ちなみに今回の話は十二日目がメインですね。次回はナナさん達がツクヨポリスの有る世界に到着。邪神と伝説の魔女の激突は近いです。