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僕と魔女さん  作者: 霧芽井
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プロローグ 初めまして、魔女さん

文才の無い、ド素人の二作目。何とぞよろしくお願いいたします。感想を頂けると嬉しいです。でも打たれ弱いので、お手柔らかに願います…。

 全ての始まりは、ある日の夕方だった。


 スーパーへ夕食の食材を買いに行った、その帰り道。


 正に一瞬の出来事だった。突然、僕に向かって突っ込んでくる、自動車。


 避ける暇は無かった。次の瞬間、激しい衝撃と宙を舞う感覚。そして地面に叩き付けられる。


 最後に僕が見たのは、辺り一面に広がっていく血と、散らばった買い物袋の中身だった……。





 ジリリリリリリ! バシッ!


 目覚まし時計を確認。ただ今、午前六時。


「あ~、良く寝たなぁ~」


 僕は大きく背伸びする。窓から見れば、今日も良い天気。気持ち良い朝だ。


 今日も僕の新たな一日が始まる。この『異世界』で。





 僕は事故の後、気付いたら、辺り一面真っ白な不思議な場所にいた。


「あれ? ここは一体? 僕は事故に遭ったはずじゃ……」


 状況が把握出来ずに戸惑っていたその時。突然、金髪縦ロールの少女が現れた。歳は7~8歳ぐらいだろうか。ただ、何だかやたら偉そうな態度。


 そして、


「私は神だ。お前は死んだが、運良く転生する事になったから、さっさと転生しろ」


 と一方的に言い放ち、その直後、足元に開いた穴から僕は落とされ、意識を失った。





 次に気が付いた時、僕はベッドの上に寝かされていた。僕には何がなんだか分からなかった。展開が急過ぎる……。


 その時、


「おや、気が付いたかい?」


 僕に話しかける女性の声がした。


 そこには、20代半ばぐらいの黒いジャージを着た女性がいた。





 その女性は長い黒髪はバサバサだったし、目の下には隈が出来ていた。ジャージもヨレヨレだったけど、それらを差し引いてもなお、凄い美人だった。しかも巨乳。


 全く知らない人だったけど、僕はその女性に尋ねてみた。


「あの、すみません。聞きたい事が有るんですけど、ここはどこですか? 後、失礼ですが、貴女は誰ですか?」


 その時、僕は自分の声がおかしい事に気が付いた。


 普段聞いているよりも高くて澄んだ、綺麗な声。でも今は質問が先だよね。僕はその事をとりあえず無視する。


 そんな僕に、その女性は


「ここは私の屋敷。そして私は『名無しの魔女』と周りから呼ばれてる」


 と答えてくれた。


 へえ、そうなんだ、魔女なんだ……って魔女!?


 またしてもの超展開に、全然付いていけない僕でした……。だって僕、普通の高校生だよ!





「今度は私から聞くけど、あんた名前は?」


「あ、すみません。僕は天之川アマノガワ ハルカと言います。天之川が姓で、遥が名です」


「そうかい、ハルカかい」


「あの、貴女の事はどう呼べば良いですか?」


 僕がそう聞くと、魔女さんは、


「私の事は好きに呼べば良い」


 と言った。だったら……。


「ナナさんて呼んで良いですか? 名無しの魔女を縮めてナナさん」


 う~ん、我ながらちょっと安直だったかな? でも本人は好きに呼んで良いって言ったし。


 すると魔女さんは、


「良いね、それ。採用!」


 気に入ってくれました。





 それにしても、さっきから、僕の声がおかしいなぁ。後、銀色の細い糸みたいなのが、視界に入る。鬱陶しいなぁ、何だろうこれ?


 ふと見たら、銀色の糸は肩口からも流れていた。触ってみるとサラサラで、軽く引っ張ると頭皮が痛かった。


 これ、僕の髪だ……。


 そんなバカな、僕の髪は黒髪だし、こんなに長くない。一体何が起きたんだ?


 驚きを通り越して、怯える僕に、ナナさんが手鏡を渡してくれた。


「はい、手鏡。今のあんたの顔を見てごらん」


 言われて、手鏡で自分の顔を見た瞬間、


「何これぇーーーーーーーーーーっ!!」


 思わず絶叫する僕。


 手鏡には、銀髪、碧眼の美少女が映っていた。


 それは、今の僕の顔だった……。


 更に僕はその時、気が付いた。身体に掛けられたシーツの下は、全裸である事に。


「嫌ぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ!!」


 本日、二度目の絶叫を上げる僕でした……。





「何で、こんな事に……」


 あまりの事態に落ち込みまくる僕。


 僕、何か悪い事しました? ごく普通の高校生だったのに……。


 そんな僕に、ナナさんが話しかける。


「とりあえず、あんたに何が有ったか私に話してごらん」


 そうだね、魔女のナナさんなら、何か分かるかも。


 僕は交通事故に遭った事。真っ白な空間で、妙な少女に転生云々言われた事。そして、ここに来た事をナナさんに話した。


 自分でも思うけど無茶苦茶な内容だよ。こんな話他人に聞かせたら、頭おかしいか、嘘つきと思われるのがオチ。


 だけど、ナナさんは真剣に聞いてくれた。





「ふむ、あんたの話の内容や今の状況から見て、あんたは転生者に間違いないね」


  それがナナさんの出した答えだった。


  ナナさんによると、神がごく稀に死んだ人間を転生させる事が有ると。しかも転生者は容姿端麗で優秀だと。


  確かに今の僕は、極上の美少女だ。優秀かは分からないけど……。


  するとナナさんが言う。


「あんたも非常に優秀だよ。今はまだ未熟だけど、磨けば光るよ」


  そうは言われても実感無いなぁ……。


 自分で言うのもなんだけど、家事全般以外は人並み程度の、正に普通の高校生だったし。


  逆に家事全般だけは、自信有るけど。何せ、ウチの家事をずっとやってきたからね。まぁ、単に他の家族が家事出来ないから、そうなっただけなんだけど……。





「さて、あんたこれからどうする気だい?」


  僕はナナさんから、そう聞かれた。


 どうすると言われてもどうしよう……。


  僕はナナさんから、ここが異世界である事を聞かされた。


  後、元の世界には戻れない事も。


 世界は無数に存在し、その中から僕のいた世界を見つけ出すなど事実上不可能。しかも僕は転生したことで姿も性別も変わってしまった。今さら元の世界には戻れない……。


  ならば、この世界で生きていくしかないけど、当てが無い。唯一の当てはナナさんだけど、初対面の人だしなぁ。でも他に当てが無い以上、仕方ない。家事全般には自信有るし、ダメ元で頼んでみよう。


「あの……ナナさん」


「何?」


「僕をここで雇ってもらえませんか? 僕、異世界で他に当てが無いですから。ちなみに僕、家事全般が得意です。一生懸命働きますから、お願いします!」


 ナナさんに頭を下げ、必死に頼み込む僕。もちろんナナさんに、初対面の僕を雇う筋合いは無い。断られても仕方ない。その時は諦めよう……。


 それに対するナナさんの返事は、


「なるほど、ウチで雇って欲しいのかい。確かに、あんたには他に当てが無いしね。家事全般が得意というなら、ちょうど良い。あんたをウチの住み込みメイドとして雇ってやるよ」


 あっさり採用されました。





 かくして、普通の高校生だった僕、天之川 遥は事故死、美少女に転生と来て、異世界の魔女にメイドとして雇われる事になりました。




この小説を読んで下さった方々、ありがとうございます。


文才の無さ全開のダメ小説ですが、頑張って書いて行こうと思います。


ちなみに自分の作品の神様は皆、性格が悪いです。

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