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ポーション工場の御仕事

作者: 凜古風
掲載日:2026/03/14

異世界実況中継、工場見学のはじまり、はじまり。

 魔王が倒され国王も倒され、身分制度も緩和し、世界は平和になった。

 そうして、冒険者ギルドも「情報公開」の名の元に、中継魔法水晶を携えた、レポーターが活躍する時代になったのだった。

 

「さぁ、本日の実況中継は『ポーション工場』です。冒険者や戦士は頻繁に、そうでない人もたまには、使ったことのあるポーション」


 水晶玉では、進みゆく工場とレポーターが交互に映されていた。


「およそ500年間、極秘とされてきた、ポーション製造について、とうとう私達、ギルド報道班のメスが入るのです。おったのしみに」


 水晶玉カメラマンと、レポーターはズンズンと工場の入り口まで進んでいくと、一人の工場長らしき男にマイクをむける。


「こんにちは。ギルド報道班です。本日はよろしくお願いします」

「どうも。私がポーション工場の工場長です。それでは、中を案内します」

 報道班は、工場長に導かれて、ゾロゾロとポーション工場内に入っていく。

 工場の中では、既に製造されたポーションが工員によって瓶詰されていた。


「おお、こうやって、ポーションは、瓶詰されるのですね。いたって普通です」

「ええ、密閉には気を付けていますが、水の扱いと大差ないですね」


 そんな会話をしながら、工場の内部へと進んでいく。


「やはり、私達が興味深いのは、生物を回復させるその神秘。ポーション液そのものの製造になります」

「そうでしょうね」

「では、工場長、ポーション液を作っているトコロへの御案内と説明をお願いします」


 そうして、工場長は、歩きながら、説明していく。


「『尿にょう』という字をよく観察してください。

 『尸:しかばね』+『水:みず』、でしょう?

 つまり、しかばねの水、なんですね」


 淡々と説明させる。


「『尿にょう』それは、生きている生物が出す、しかばねの水」

 ふむふむ……漢字だけどね


「この尿が、ゾンビ、スケルトン、キョンシー、グール、などなどの回復薬として用いられることが500年前に発見され、秘匿事項として本日まで隠されてきたのです」


 ふむふむ……まさか


「そう、では逆に、しかばねである、ゾンビ、スケルトン、キョンシー、グール、などなどの、しかばねの水について、研究された結果……」


 やっぱり、そうなのか。

 ガチャリと、扉が開いて、見えてきた光景に絶句する。


「なんと、ゾンビの尿には、生きた生物を回復させる力がありました。そして、ポーションの大量生産を可能にしたのが、このゾンビ尿採取状です」


 そこには、便器が並んでおり、ゾンビ達が排尿していた。


「これにより、人類は回復薬ポーションを得て、ダンジョン攻略の偉大な業績を気づいてきたのです」


 男ゾンビが、ジョーロジョロジョロ。

 女ゾンビが、チョロチョロチョロ。


 これが、ポーションになるのか。


「はい、そしてですね。採れたてほど、効力が高いですので、私達は鮮度を保つ魔法を行使した時期があったのですが、うまくいきませんでした。結果として、生のままビン詰めで販売することになり……」


 解説はもう耳に入ってこない。

 レポーターの私が一言いいたいのは……

「Oh、尿ノー!」

の、一言だった。


(おしまい)

マイナスかけるマイナスはプラス、のハズ。そして、刑務所で作られているアイスクリームのヘラとか、衛生管理について調べないほうが幸せに過ごせますよ。検索するなよ、検索するなよ…ああ、知ってしまったのか。

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― 新着の感想 ―
ゾンビ何てえ~~といいつつノクタではゾンビものが有るwww
⋯⋯そもそもこの場合のゾンビは『ドラクエ』的な出会ったら殴り殺しても刺殺してもよい『腐った死体』的な種族名なのか、それとも『呪術や細菌などに乗っ取られた元人間』なのかそこらへんはどうなのよ?とか『後者…
出された直後ならまだいいけど時間の経過と共に雑菌が繫殖するんでポーション飲んだら近いうちに体調不良で倒れる。 ましてや雑菌の宝庫であるゾンビwww
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