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ピッチピチの青い全身タイツの精霊(笑)を装備して、邪神をイジリたおす ~旧神の力を宿すイケメンの勇者、帰還者トーマス~  作者: 正座回転ドリフト王子
1章 帰還者(笑)

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#4 魔術師をイジる

「もったいないなぁ……」


 傍らにいた青年が残念そうにボヤく。

 パブロフらのやりとりを一部始終見ていたようだ。


「巨乳シスターのことか?」


 青年の服装を見たパブロフが、少し引き気味で返答する。

 タンクトップがピッチピチのおかげで、青年の乳首が浮き出ているからだろう。


「キレイ系だし、攻撃力がバリ高そうだし。いい戦力になりそうじゃない?」

「なるほど。アニメ声の毒舌で味方を全滅させてくれそうだ。どうでもいいが、オマエのペットボトルのキャップみたいな乳首は、音量調節ができそうだな」

「帰っちゃったものは仕方ないか」


 でっかい乳首の青年がタバコを取り出し、ひと息つく。なぜだか、青年のツムジと乳首から、ポンピーと煙が吹き出した。


 オマエは機関車か! 頭から出てるのは狼煙かっ!


 青年から出るシュポッポーなケムリを目にしたパブロフは、そっぽを向いて笑いをこらえる。


 紫煙のニオイに反応したのだろう。シスターがザップリと池から飛び出した。

 お返しとばかりに、パブロフにキックを叩き込む。だが、パブロフの濃厚なマッスルにはね返され、シスターは派手にすっころぶ。


 何を思ったのか、地面で見事な大開脚を披露する。

 シスターの一連の動きは、飼いならされたアシカのようだ。


「なあ、頭と乳首からケムリ噴いている“機関車とんます”みてえな、そこのアンタ。ポッポーって、タバコ1本わけてくんない?」


 シスターは、でか乳首の青年に視線を当てると、V字開脚からM字開脚を披露する。

 寝ころんだ状態からブリッジ体勢へと変形。

 ブリッジを20秒間キープしたのち、潰れるとみせかけて、力技でそのまま立ち上がった。

 釣り人たちの拍手が聞こえる方に体を反転させ、照れた様子で手を挙げて応えてみせる。


 高度な動きを見せたシスターは、尻に食い込んだ水着をピチっと元の位置に戻す。

 胸の谷間を強調しながら腰をクネクネさせ、暴走したサンバダンサーのような動きで青年に近づいていく。


 身体能力は高そうだが、動きが斬新すぎるな……。

 シスターの珍妙な動きをじっとりした目でパブロフは眺めていた。


「シスターって成人だよね? なら、いくらでも吸っていいよ。ところで、おふたりさん。ボクとパーティー組む気はない?」


 笑みとシャツに乳首を浮かべた青年が、パブロフとシスターを交互に見やる。


「そうだねえ……。どこのパーティーにも入れてくんなかったし。アッシは構わないよ」


 加入を拒まれる理由がわからないようだ。股ぐらをポリポリ掻くシスターは、シレっと鼻から白煙を放出した。


「で、キミはどうする?」


 いまだに乳首からケムリを噴き出す青年が、屈託のない笑顔をパブロフに向ける。

 汽車ぽっぽ青年を直視したくないのか、当のパブロフは目をつむり、シスターの巨乳に向かって左右の人差し指をのばす。


 シスターはパブロフの指を青年のほうに軌道修正する。

 咥えなおした5本のタバコに火を点けた。


「ねえキミ。ボクのはなし聞いてる?」


 青年はパブロフにポッポーと軽く腹パンを入れてくる。


「オマエの背筋すごいな。ハイキンマンと呼んでいいか?」


 パブロフが汽車ぽっぽ青年の背をどつきたおす。


「人をバイキンマンみたいに言わないでよ……。それより、パーティーの件はどうするんだい?」

「そうだな。俺もどこのパーティーからも加入を断られた。暴走サンバダンサーでも、乳首から煙を出す筋肉バカでもなんでもいい。右の乳首を出した筋肉ジジイ(ノーデンス)がうるさくてな。俺は早く仲間を見つけねばならん。お試しで組んでみるのも悪くなさそうだ。チーム名は“ザ・露出狂”ってところか」

「加入すんのはいいけどさ、ふたつ条件があんだよね」


 消防に通報されそうな勢いで、シスターがタバコ五本ぶんの爆煙を吐き出した。


「なんだ? 言ってみろ」

「アンタら服を着ろ! きったねえタマをしまえ!」


 シスターは、あきれた様子でパブロフと青年の股間でゆらめく4つのタマを見やった。


「暑かったから、穿くの忘れちゃったよ」


 ガタイのいい青年は半裸だったのだ。シャツは着ているが、下半身はフリーダム。パブロフと同様、青年のタマにも砂が付着し、アイスの『ぶきみ大福でーふく』のようになっていた。


「もうひとつの条件とは?」


 気もそぞろな様子のパブロフが、シスターの巨乳を凝視する。


「異世界でバトル中にさ、ピョコハマ市の実家に強制送還されたんだよね。そんでさ、邪神にリベンジしたいんだよね。そいつに呪いかけられてるみたいでさ……」


 シスターは呪いの詳細まで言及しない。

 わけアリなのだろうと、パブロフは詮索することなく話しを続ける。


「俺も邪神に解呪してもらうつもりだ。服を着られないという呪いをかけられているからな。俺からも、ひとつだけ条件がある。情が移ると困るからオマエたちの“本名と源氏名は訊かない”。それともうひとつ。俺は武器が一切装備できない。あと、もうひとつ。俺の膝には水が溜まっていてな。あともうひとつ――」


 フタを開けてみれば、ガタイのいい青年はマッスル系魔術師。主に火炎系の魔法を操るそうだが、一度も使ったことがないらしい。

 光と毒属性のシスターにいたっては、取扱い注意の最狂アタッカーだった。


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