古い段ボールを開けたら、中から昔書いた小説という名の黒歴史が出てきた
先月、仕事の関係で引っ越しをしました。
関東から地方へと。
引っ越し先のアパートのほうが広いのに、今まで住んでたアパートのほうが1万円高いというのが土地代の安さを物語っていますね。関東が高すぎるのかな?
おかげで手狭だった関東のアパートよりも広々していて快適です。
ということで、ここ一ヶ月、仕事終わりに少しずつ引っ越しの片付けをしていたのですが、久しく開封していなかった昔の段ボールを発見しました。
開けて見ると、中からA4サイズの冊子が登場。
ワープロで打ち込まれたタイトルにはこう書かれていました。
『世紀末感動ストーリー 明日へ向かって』
見た瞬間、思いました。
……こいつはヤベぇ。
黒歴史のにおいがプンプンするぜ。
ご丁寧にも作者の名前(自分の本名に近いペンネーム)まで打ち込まれています。
かなり本気で作ったと思われるお話。
しかも自分で「感動ストーリー」とまでつけてる始末。
正直まったく身に覚えがなかったのですが、恐る恐る最初のページをめくりました。
1ページ目はラノベでありがちな登場人物紹介でした。
以下が登場人物です。
・ロベルト・・・国籍イギリス。20歳
・ごくう・・・・国籍中国。30歳
・けんしろう・・国籍日本。27歳
・ドラえもん・・国籍不明。年齢不詳。
・コロ助・・・・国籍不明。年齢不詳。
・ハットリ・・・国籍日本。年齢不詳。
・織田信長・・・国籍日本。35歳。
・アーノルド・・国籍アメリカ。22歳。
・スタローン・・国籍カナダ。31歳。
・ジャッキー・・国籍中国。28歳。
・マリオ・・・・国籍不明。年齢不詳。
・北島三郎・・・国籍日本。56歳。
……おっふ。
なんだこれ。
想像以上に黒歴史臭がプンプンしてきやがった。
ごくう、けんしろう、ドラえもん……。
アーノルド、スタローン、ジャッキー……。
大丈夫、これ? 著作権とか完全無視じゃん。
怖いながらも次のページをめくると、それぞれのキャラクターの会話シーンが書かれていました。
この時の背筋がゾッとする感覚といったら……。
黒歴史を振り返るって、こういうことを言うのだなってほんと実感しました。
ごくうが
「へへ…やべえ時だってのに、おらワクワクしてきたぞ」
って言っちゃってるし、
ドラえもんが
「ぼくドラえもんです」
って言っちゃってるし、
けんしろうが
「ユリアを取り戻す」
って言っちゃってるし、
スタローンが
「ランボーーー!」
って言っちゃってるし、
コロ助が
「コロッケたくさん買って帰るナリよ~」
って言っちゃってるし、
ハットリが
「ちくわが食べたいでござる。にんにん」
って言っちゃってるし。
まんまだな!
キャラまるパクリだな!
北島三郎にいたっては
「へいへいほう!」と「よさく!」
しか言ってませんでした(爆)
もう完全にアウトでしょ!
黒歴史すぎるよ!
幸いなことに(?)会話は最初の数ページで終わっており、あとは必要最低限の会話のみで地の文で進行。
北島三郎が「へいへいほう!」と叫びながら川に流されていったり、
スタローンが「クリフハンガーーー!」と叫びながら20メートルの崖から落ちていったり、
マリオが「あっぢいーーー!」と叫びながら焼かれた鉄板の上で火だるまになったり、
ごくうが「かめはめはー!」と叫びながらライオンと戦ったり、
けんしろうが「良い子だ」と言いながらトラを眼力でおとなしくさせたり、
ドラえもんが「あれでもないこれでもない」と慌てながらポケットの中身をぶちまけたり、
とにかくハチャメチャなストーリーでした。(どんなだよ)
で、最後はごくうとけんしろうが戦うんですが、重傷を負いながらもけんしろうが勝利。
そこへすかさずロベルトという影の薄かった唯一のオリジナルキャラ(主人公)が瀕死のけんしろうに蹴りをお見舞いして勝利をもぎ取ると、
「明日へ向かって、今日も頑張るぜ!」
と、わけのわからない宣言をして終わるシナリオでした。
なんだこれww(二回目)
登場人物も登場人物だけど、主人公もゲスいな(笑)
ツッコみどころ満載の『世紀末感動ストーリー 明日へ向かって』は、確かにある意味感動でした。
そしてこの作品の最大のツッコみポイントは……
登場人物紹介に出ていた「アーノルド」は一切出てきません(オイ!)
皆さんも、昔の本棚を調べると黒歴史が出てくるかもしれませんね。
気をつけてください(なにをだ)
おわり
お読みいただきありがとうございました。
ちなみにジャッキーと織田信長は、記述する内容すら薄かったため割愛しています(笑)