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8ビート 二つの約束(後編)

走って、走って、走って。

羽海うみちゃんに教えてもらった場所に向かう。

「くそ・・俺が咲姫さきとの約束を破らなければ・・・・!!」

そう小さく呟き僕は走る。


約10分後、言われた場所に着いた。

「いいじゃねぇかよぉ~」

奥からは何か声が聞こえてきた。

暗い路地が奥へと広がっている。

横幅5mと行ったところか。

僕は奥へと向かった。

少し行くとすぐ視界に入った。

若めの男が咲姫の腕を掴みどこかへ連れて行こうとしている。

羽海ちゃんが必死に止めている。

よし・・行くか。

足が・・・・・動かない・・・・・・・。

助けには行きたいが恐怖で足が動かない。

とりあえず

咲姫たちから目に入らない側にある自動販売機の陰に座り込む。

何か・・・・武器・・・・!

側には棒になるような物はない。

置いてあるのは空き缶一つだけ。

もう奇襲しかないか・・・・。

空き缶を手に持ち、陰に隠れ見えない様に思いっきり向こうに投げた。

カランカランという音が響く。

「ん?なんだ?」

男が向こうの路地を見る。

これで背中をとれる。

僕は男に向かって走ってった。

喧嘩には自信があった。

小学生の頃から「お前オタクなんだろ~?」

と心ない言葉にからかわれいじめられていた。

それと戦うため我流で喧嘩を研究した。

一つ上くらいなら2人3人なら相手を出来る自信はある。

だが相手は思いっ切り年上。

8つ・・・・いや下手したら10くらい違うかもしれない。

そんな年上とやりあうのは初めてだが、そんなこと言ってらんない。

第一、俺のせいだし。

僕は思いっ切りその男の背中に跳び蹴りをした。

男は倒れ込む。

あ~あ、やっちゃったな~。

うつぶせに倒れた男にのり、押さえ込む。

「咲姫!羽海ちゃん!逃げるんだ!!早く!!!」

後ろを振り向き咲姫たちの顔を確認する。

羽海ちゃんは咲姫の肩に手をまわし宥めていた。

咲姫は少し涙を浮かべていた。

当たり前か・・・。

「は、はい・・・」

羽海ちゃんが返事をして連れて行った。

「テメェこのガキぃ!」

思いっ切りふりほどかれた。

男はすぐに立ち上がる。

「テメェ覚悟は出来てるんだよな?」

指をバキバキとならす。

「元凶はあなたでしょう?わからないんですか?精神科でも行ってきたら?」

あ~挑発しちゃった。

今のは羽海ちゃんの分。

「後・・・」

これは---------

「二度と人の妹に手だすんじゃねぇっ!」

-----咲姫の分だぁ!!!!!

思いっ切り左頬を殴った。


~五分後~

警察が来た。

男はそれを見るとすぐ逃げて行った。

咲姫と羽海ちゃんが近づいてくる。

「うわぁ凄い怪我!大丈夫ですか!?」

「お兄ちゃん大丈夫??」

優勢に立ったのは最初の跳び蹴りと殴ったのだけでその後はボッコボコにされちゃった。

やっぱ無理だったか。

「これで血拭いてください。」

羽海ちゃんがハンカチを傷口に当ててくれる。

「イテテテテ」

あの野郎思いっ切り殴りやがって。

その後警察に事情聴取を取られ返された。


その帰り道。

羽海ちゃんは家は別の方の道なので帰ってしまった。

ねえお兄ちゃんと言われ僕は咲姫の方を向いた。

すると咲姫は泣きだした。

「ごめんねお兄ちゃん・・・・私のせいで・・・・」

「い、いや咲姫は悪くないよ!元は僕のせいだし・・・・こっちこそホントごめん」

そうして家に帰って行った。

家に帰った僕は母にたくさん色々なことを聞かれた。


・・・お風呂入るとき・・・・・・痛そ。





------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------どうも青木あおき こうです。

嬉しい事が二つつありました。

一つ目はこの小説をお気に入り登録してくれてる方がいらっしゃいました>_<

ホントに嬉しかったです。

お返しに向かいたいのですが誰が登録してくれたのかわからないのでそれを見れる機能はあるのでしょうか?

もう一つはアクセス数が日に日に上がっていることです。

どちらも本当に嬉しいです。

ホントありがとうございます。

こんな僕ですがこれからも支えてやってください。

お願いします。

ではまた明日~♪









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