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4ビート 一目惚れ

夕方の光の中、彼女は部屋の入り口に立ち尽くす僕を見てこちらに走ってきた。

「あ、はじめまし・・・」

「変態」

ん~?何か聞こえたような気がするな~~



え?変態?

彼女はすれ違い様にその一言だけ言ってどこかへ行ってしまったようだ。

僕はすぐさまパソコンに映っている画面を見た・・・・ぎゃあああああああああああああ

なぜ今日の僕はこんな日に「おまも○ひまり」の画像(ヤバ系)を見てしまっていたんだああああ

ああ。もの凄く優しくて真面目なお兄ちゃんを演じるつもりだったのにぃぃぃぃ・・・・。

とにかく誤解を解かなくては!!

僕は彼女を捜して家の中を探し回った。


リビングに行ってみると執事の方二人と母が三人で紅茶を飲みながらお話をしている所だった。

「あの子見てない?」

と落ち着いた感じで言った。

「お嬢様ならお庭で見られましたよ」

すると執事の稲葉さんが答えてくれたので

「ありがとうございます。」軽く一礼して庭に向かった。


彼女はすぐに見つけれた。

緑の庭の中に銀髪の少女がいたら見つけるのはさほど難しくはない。

今気付いたが何て誤解を解こう。

まぁなせばなる!!!

僕の座右の銘だ。


彼女の方に駆けていくと彼女はすぐに気付きあ、と言葉をこぼした。

「えっと・・さっきのはごか」

「変態お兄ちゃんだ」

ってオイ、いきなり心折れたぞ。

「さっきのは誤解なんだよ誤解。僕があんな画像を見ると思う?変な所に間違って入っちゃったんだよ」

これで解けるだろうか?

「だって履歴見たらあんなのばっかりだったもん」

「何回も間違えちゃったんだ。テヘ♪」

何て賢い妹なんだ。履歴まで見られるとは・・・っていうか僕何「テヘ♪」とか言ってるんだよアホだろ。

「可愛くないよ?」

わかってるよおおおお

「今のは成り行きで・・」

「成り行きでああいうこと言うんだ・・・・・」

うっ。逆効果だったか・・・ひかれたぞ。

「と、とりあえず中に入らない??何かお話しようよ、ね?」

彼女は嫌々小さく頷き中に向かった。


玄関で靴を脱いでいると、リビングが近いせいかリビングから声が聞こえた。

「実は・・・お嬢様にはお兄様がいらしたのですが実は陰でお嬢様に暴力を振っていたみたいでそれ以来お嬢様は年上の男の方が苦手になってしまったようで・・」

僕は彼女の方を向くと彼女は立ちながら下を向き、また外へ飛び出してしまった。

すぐ僕は追いかけた。

だがすぐ見つけられた。

ジェット機の中に一つだけ気球が混ざってるくらいなもんだ。

庭の真ん中にある、噴水の近くのベンチに彼女は座っていた。

僕は近づいて行き静かに隣に座った。

すると彼女は誰かに語り出すかの様に喋り始めた。

「私のお兄ちゃんは学校が嫌いでね?学校で嫌な事があると家に帰ってきて私の部屋に入ってきてはたかれたりしたの。」

彼女の大きな瞳は大粒の涙が零れ落ちそうだった。

「お母さんもお父さんも仕事でいなかったし執事さんになんか言えなっかたし言ったらもっと酷いことするぞって言われて怖くて・・・・」

彼女の白い足に涙がこぼれた。肩も震えてもう見てはいられなかった。

寒そうに露出している両肩に自分のジャンパーをかけてあげて彼女の右肩に手をまわし胸にギュッと抱き寄せた。

彼女はビックリしたのかこちらに顔を向けた。

「たくさん辛い思いをしてきたんだね。でももう大丈夫だよ?僕が守るからね」

彼女は更に涙を流した。

僕は右手の人差し指で涙をふき取り声をかけた。

「そんなに泣いてちゃ折角の可愛い顔が台無しだよ?ほら笑って?」

彼女は少し微笑みうん、と頷いた。

家の中に入る頃にはもう日は落ちていたが僕と彼女の胸には光が灯っていた。



----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------どうも青木あおき こうです。

どうですかね~?

結構うまく描けたつもりなんですが、どうでしょうか?

感想などドンドンお待ちしておりますので宜しくお願いします♪





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