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3ビート 発覚

「で?何だって?」

僕は母をソファーに座らせ事情聴取を取っていた。

「あ。はい。え~っと~・・・」

こういう時は乗りやすい母だ。


母の説明を受けている間に僕が説明しよう。

父の会社の副社長が出張先で事故にあったらしく2年間入院をするそうでその間預かるらしい。

この副社長は結構歳もいっていて元・社長だったが、父が蹴って社長になったらしい。

なんておやじだ。

そして次に気になることを聞いてみる。

「その子いつ来んの?」

「え~っと確かぁ・・・・5時半だったかな?」

今は・・・

「ってぅぉぉぉおおいいいいいいいいい!!!今5時だろ!!!!何を考えてるんだアンタはぁ!?」

「あら。ホント、もう5時だわ。迎える準備をしなきゃ。という事でさよなら~~」

「おい!!」

母はすごいスピードで去って行った。


一番やめてほしいのは女の子が来る事だ・・・が義理の妹が出来るらしい。

女の子が来るのは嬉しいが女の子とは全然喋ったこともないし何より女の子の考えてることはホントにつかめない。

しかも全然知らない子がいきなり妹になるんだ戸惑うのは当たり前だ。

向こうも同じ事を思ってると思うけど・・・。

それに何よりこんな言い方はアレだがどうせ義理の妹が来るなら美少女がいい。


そんなことをいつまで思案していてもどうにもならない。

こういう時どうすればいいのだろう?

今、5時14分。

時刻ピッタリに来たとしたら後16分。

そんなことを考えていた時。

「ウッ。お腹が痛いぃ。そういえば朝トイレへ行ってなかったな・・・。ト、トイレ。」

トイレに入って用を足していると。

車の音がしたような気がした。

(まさかな・・・・)

そのすぐ後チャイムの音が鳴り響く。

「ハイハ~イ」

母の声。

(嘘だろ・・・・)

時計を見ると5時26分まだ4分もあるじゃないかぁ

まぁそんなピッタリこれる人はいないと思うが・・・・


(早く出なければ)

レバーを回し水で流した。

すぐさま玄関に向かって行くと。

まるで執事のような人が二人ほど母と喋っていた。

その内の60代くらいの小柄の人がこちらに気付き

「あなたが宗太坊ちゃんでしたか紹介遅れて申し訳ございません執事の稲葉 護持いなばごじ と申します」

護持ごじさんですか珍しい名前ですね?」

「よく言われます」

軽く礼をしてまた元の姿勢に戻した。

「あれ?執事の副社長さんのですよね??」

「いえお嬢様のでございます」

ええビックリしたぁ。あれ?

「その子は?」

「まだ会ってらっしゃらないのですか?宗太様に会いに行くと申されまして宗太様の部屋に参りまいたが」

あぁ僕の部屋にねぇ別に見られてこまるものは・・・・

「ちょっと失礼します」

僕は自分の部屋に向かってダッシュした。

パソコンつけっぱなしだぁぁぁぁぁ

いいお兄ちゃんイメージで行こうと思ったのに台無しだぁああああああああああああ

こういう時、3階と言うのは何と言うか最悪だ。


部屋の前までついてすぐさま扉を開けた。

奥でパソコンを覗いている人が目にはいった。

夕焼けの光がまるで後光のように差していて眩しくて手を目の前に当てた。

だんだんハッキリしてきてそこには白い肌。長くて銀色の綺麗な髪。背は小さめで小顔。


こうして僕の天国のような地獄のような生活の歯車はゆっくりと回り始めたのだった。




------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------どうも青木あおき こうです。

これからこの子を出していきたいと思います。

また明日投稿したいと思いますので宜しくお願いします♪

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