22ビート 笑顔
月曜日。
「ああ、めんどくせ~」
いつも通りの通学路を自転車で駆け抜けてる僕。
近頃は隣が富山さんがいるから学校に行っているようなもんだ。
太田が隣だったら少しの間不登校だな、うん。
学校に着くと富山さんはとっくに席に着いていた。
僕も遅い方ではないと思うのだが。
「おはよう」
そう言い僕は鞄を下ろした。
僕に気づいた富山さんは元気に「おはよう」と返してくれた。
「週末はどうだった?」
と話かけてくれた富山さん。
「ん?いつも通りだったよ。特に何もなし」
「そっか・・・」
「うん」と言う僕の目に次に飛び込んできたものは彼女の笑顔だった。
「じゃあさ、今日授業終わったらどっか遊びにいこっか?」
「いや、でも・・・」
「いやとは言わせないわよ?この前の買い物の時埋め合わせは今度するって言ったでしょ?」
「そ、そりゃあそうだけど・・・・」
「じゃあ決定ねっ♪」
そんな所を誰かに見られたら・・・。
あいつらは付き合ってるんじゃないか?
宗太程度があの富山さんと付き合うとは・・・。
ということになる。
出来るならその事態は避けたい。
「あ、でも部活は?富山さんはバレー部なんでしょ??」
「今日ないから」
グハッ!
僕の逆転の一撃が返された。
「じゃ、じゃあ何か用事あるんじゃないの??」
「あったら誘わないよ」
それもそうだ・・・・orz
気付よ僕。
「じゃ、じゃあ・・・・!」
「私と・・・・・行きたくないの?」
「い、いやそ、そういう訳じゃないんだ」
「じゃ、じゃあ行こうよ」
「あ、はい・・・・・あ」
「やった♪」
彼女の演技にしてやられたらしい。
授業も終わりとりあえず駅前集合になった。
集合時間15分前に着いた。
「おっそ~い!」
彼女は頬を膨らませこちらを見ていた。
「普通30分以上早くくるでしょ!」
「そ、そうでもないと思います」
「とりあえず、行こっか」
富山さんに手を組まれた僕はあたふたしてしまった。
向かった場所は映画館。
恋愛映画を見ることになった僕。
平日でまだお昼頃と言うこともあってか人は少なかった。
約2時間半後、映画が終わり映画館を後にした。
富山さんは涙ぼろぼろだった。
ポケットにあったハンカチを彼女に渡した。
「ありがと」といい受け取ったハンカチで涙を拭った。
外に出て歩いていると見慣れた子がこちらに走ってきた。
「あ、あれは・・・・」
「ん?」
「と、富山さん。ちょ、ちょっとトイレに行ってきます!!」
「ダメ」
手をがっちりロックされた。
この状況の方がやばいぞ!!!
「わかりましたわかりました!!逃げないので腕外してください!!!」
「いや面白そうだからダメ」
そんなキャラでしたっけ!!??
目の前で彼女は足を止めた。
そう咲姫だった・・・。
こんなことってあるーーーーーーーーー!!??
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------どうも青木光です。
この頃暑いですねぇ・・・
とうとう制服が夏服になりました。
土曜日ゲームを売りに行くことになりました。
そのお金でゲームと小説を・・・・。
ではではまた明日~~♪




