21ビート 弱点
2階の咲姫の部屋に向かって歩いているとガタンゴトガタンゴトンと音がした。
ドアを少し開け半目で部屋を覗くと咲姫と母さんが何かやっているのが見えた。
こちらに背を向けて何かをしている。
あぁ気になる。
すぐ気になる僕にとっては苦痛だ。
あ~もういいや!
扉をバタンと開けると母さんがこちらに気づきダンッと立ち上がった。
ああ気になりますよ説教でも何でもうけようじゃないの!!
「宗太・・・・・」
・・・とりあえず怒鳴ると見た。
「おかえり~♪」
「は?」
怒鳴られると思って構えていたが拍子抜けだ。
「それより宗太手伝ってよ」
気になっていた物はPCだった。
ああそういえば言ってたな。
「電源押してもつかないのよ」
「コンセントも何も設定もしてないのにつくわけないだろ!!母さんも僕の部屋のところ一緒にやったろ!?」
「あら。そうだったかしら?」
そんな覚えはないと言わんばかりに首を傾げた。
2時間後、無事に電源もつきリビングにいき1息ついた。
束の間のことだった。
「宗太~~~!」
と呼ぶ声。
「早くきてよ~~~」
うるせ~せかすなよ。
2階へ行くと母さんは僕を見るなり。
「ちょっと宗太矢印が動かないの~」
「・・矢印って・・・・・」
矢印ってのはマウスポインタの事だ。
見ると若者の咲姫も一緒になって。
マウス本体を画面に押しつけて動かしていた。
「おいおいおい、何のコントだよ・・・」
母さんと咲姫は「は?」という顔をしてこちらを見ている。
「マウスはこのマウスパッドの上に置いて動かすんだよ」
僕はお手本を見せた。
すると画面に映ったマウスポインタはすいすい動いた。
「っていうかさ」
2人ともこちらを見た。
「まぁ母さんは母さんだから仕方ないけどさ、咲姫は若者な訳だからPCの使い方くらい知らないのかよ?」
すると咲姫はすぐに反論を始めた。
「べ、別にし、知らないって訳じゃないのよ!?ただ苦手ってだけなんだからっ!!」
反論と言うには実に非力だが。
母さんを見ると気にさわったらしくムクッとしてた。
「大体PCが何よ私だってそれくらいできるんだからゴニョゴニョ・・・・・」
咲姫は何かぶつぶつ言っている。
「母さんは母さんだから仕方ないって言い方ないじゃない大体ねぇ・・・ゴニョゴニョ・・・・」
母さんも何か言っているようだ。
更に問いつめるとキーボードの打ち方やページの見方。
何から何まで知らないようで1日中教えるハメになった。
夜。
寝る時になり明日の学校の勉強道具を整理しているとドアをノックされた。
咲姫がひょこっと顔を出して
「べ、別にお礼を言いに来た訳じゃないからねっ!私なら5分もあれば全部出来たんだからっ!」
「はいはい」
「信じてないわねっ!ま、まぁいいわ。と、とりあえずありがとう」
「え?」
「バッカじゃないの!!何回も言わせるんじゃないわよっ!じゃ、じゃあお休みっ!」
バタンとドアを閉めて部屋に戻って行った。
あぁ疲れた。
まぁ、たまには悪くないか。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------どうも青木光です。
こんばんは~~。
何か新しいゲームが欲しいなぁと思う今日この日この頃です。
まぁ金もないんですけどね。
小説も買わなきゃだし・・・。
まぁ日々悩んでいます。
唐突ですが告白って嫌ですよね。
そりゃあOKなら最高ですがごめんなさいって言われたらそれから会った時どんな顔すればいいんでしょうね。
そんなことを帰り道に思いました。
なんてね(笑)
ではではまた明日~♪




