11ビート 鼓動
羽海ちゃんを家に着き自転車を降りた。
あっ!
羽海ちゃんは寝てしまっているのか地面に倒れ込みそうになった。
僕はお姫様だっこをする形で受け止めた。
だが今度は自転車が倒れてき、足に直撃した。
「いって~・・・」
羽海ちゃんはパチパチとして目をあけた。
ハッと気づき
「え?え?寝ちゃって?あれ?あ、ごめんなしゃい!」
「あ、いいよいいよ。おろすね?」
とりあえず自転車にはさまれている足を抜き羽海ちゃんをおろした。
「あ、あの先輩・・・ホントすいません」
「ホラ謝ってばっかだといけないよ?笑おうよ?」
「あ、ハイ・・すみません・・・・」
「「あっ・・・・アハハハハハハハ」」
「あ、あの良かったら家でお茶していきませんか?」
「ん~・・・」
別にいっか。
「うん。頼もうかな?丁度のどかわいたし」
僕は家に入れてもらった。
「キレイな玄関だね~」
「母が几帳面なので」
お邪魔しま~す、と言い中に上がらせてもらった。
ソファーに座って、と言われ座り両親がいないのかな?と辺りを見回した。
それに気づいたのか羽海ちゃんは教えてくれた。
「父は出張。母は介護の仕事してて今日は泊まり込みだから一人」
彼女は一瞬悲しげな顔をした。
「紅茶どうぞ」
いい匂いがする紅茶を出してくれた。
「ありがと」
一口ズズとそそる。
「あ、おいしいね」
あー眠いな~。
「ちょっとだけ横になっていいかな?」
「あ、どうぞ」
「ありがと」
ソファーの上に横になった僕は眠ってしまったようだ。
目が覚めると部屋は真っ暗で何も見えなかった。
あれ?確か羽海ちゃんの家で寝ちゃったのか・・・。
ブーブーと携帯が動く。
「はい、もしも・・」
「宗太ぁ!!!今どこにいるの!!!」
母だ酷く怒っているそんな怒ることか?
腕時計のバックアップライト機能を使って時間を確認する。
ゲッ1時過ぎてる。
「あ~ごめん、すっかり寝ちゃってたみたい」
「寝ちゃったってどこで!」
「友達ん家」
「せめて家に電話するとかないの!!」
「だってこんな時間まで寝るとは・・・」
「あーもういいわ!今日はもう家に帰ってくるんじゃないわよ!!」
「ってどこで寝ればいいんだよ?」
「そのお友達の家にでも泊めてもらいなさい!」
「ちょっとまっ・・・・」
ブチップープー
段々目が暗闇に慣れてくる。
どうやら羽海ちゃんが部屋まで連れて来てくれたみたいだ、重かっただろうに。
羽海ちゃんの部屋か・・・・いい匂いだ。
僕をベッドの上に上げて自分は床で寝てしまったようだ。
起きあがり羽海ちゃんをベッドの上に上げた。
幸い明日は何とかかんとかの日で月曜日だが休みだ。
あー眠い。
僕ってホント眠たがり屋だよな。
小学生の時は帰ったら寝ていた記憶がある。
寝るかな、母には明日謝るとするか、それにしてもつか・・・かーかー
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------どうも青木光です。
どうでしたでしょうか?
感想などお待ちしております。
ではありがとうございました~
また明日~♪




