史上最悪で最高な一日
これは創作中の新しい物語です。皆さんが気に入ってくれることを願っています。
ムサシロはニートだった。
仕事もない。友達もいない。恋人なんて夢のまた夢。
腹だけ出て、腕はそうめんのように細く、背も低い。
近所の女たちには虫けらのように避けられ、男たちからも相手にされない。
まさに「人生詰んでる」ってやつだ。
そんなある日、最悪な出来事が起こった。
カモメが、彼の頭にうんちを落としたのだ。
「……はぁ?マジで最悪……!」
しかし、それはただの悲劇ではなかった。
実は、そのカモメはアメリカの海岸から渡ってきたものだった。
そこでは、ある悲惨な事件が起きていた。
政府の極秘実験「プロジェクト・パペットマスター」の被験者が死亡し、
彼の爪の一部が血と共に破片として散らばった。
その爪の一つを、そのカモメが餌と間違えて食べたのだった。
爪は高濃度の放射能を帯びていた。
幸運にもカモメには影響はなかったが――
そのうんちは、ムサシロの頭に落ちた瞬間、すべてを変えた。
その日、家に帰ると、大家が待ち構えていた。
「おいムサシロ、また家賃滞納か!?今月で出て行けよ!!」
ムサシロは心の中で叫んだ。
(もう黙ってくれよ……)
その瞬間、大家はぴたりと口を閉じた。
そして突然、にこにこしながら言った。
「ムサシロくん、今日も頑張ってるね。家賃のことは来月でいいよ!」
「……え?」
ムサシロは、何が起こったのか理解できなかった。
その夜、彼は部屋に戻り、パソコンを開いた。
そして、いつものように、お気に入りのAV女優――
爆乳のぽっちゃり美人系のヴァレリー・カースサンクの写真を見つめた。
「……ヴァレリーが俺のこと、好きになってくれたらなぁ……」
もちろん、何も起きなかった。
ムサシロはそのまま眠りについた。
――五日後。
誰かが彼の部屋のドアをノックした。
そこには、まさかの――ヴァレリー・カースサンク本人が立っていた。
「な、なんで……!?えっ、マジで!?!?」
「ごめんなさい……自分でも理由がわからないんだけど……
気がついたら、日本に行かなきゃって強く思って……
気がついたら、ここに来てたの。
そして今……あなたを見た瞬間、恋に落ちたの。」
ムサシロは、現実を疑った。
一方、地球の裏側――アメリカでは、
極秘研究チームのリーダー、ヨハン・アルクハイム博士が
苛立ちと怒りに満ちて叫んでいた。
「なぜだ……!プロジェクト・パペットマスターは……
いまだに、成功例ゼロだと……!?!」
皆さんがこのエピソードを楽しんでいただければ幸いです。次のエピソードをすぐにアップロードします。