✒ 第2回、動画撮影
セノコン
「 ──では、2回目の動画撮影を始めますエリ 」
マオ
「 分かった 」
オレはキーボードの1ヵ所を人差し指で軽く押す。
マオ
「 ──画面の向こうに居る視聴者さん、御早う!
今日わ,今晩わ!
第2回目の【 セロに聞いてみよう! 】を始めます!
オレは助手のマオ!
此方がセロです! 」
セロフィート
「 1週間振りになります。
お変わりないですか? 」
マオ
「 前回はセロに得意な手品を披露してもらったけど、どうだった?
ネタの無い時はセロに手品を披露してもらう事にしたいと思います!
良いよな、セロ 」
セロフィート
「 好きにしてください 」
マオ
「 えぇと今回は──、コンビニ飲料とコンビニスイーツをオレがひたすら飲食する……………………はぁ?!
何だよ、コンビニ飲料とコンビニスイーツを食べるって? 」
セロフィート
「 マオは食いしん坊さんですし。
視聴者の皆さんにどれだけマオが食いしん坊さんのか知ってもらう挑戦動画です。
TV局の目に止まれば、大食い番組から御誘いがあるかも知れませんね 」
マオ
「 太っ腹なTV局の驕りで食べ放題祭りに肖れるって事かよ!
出演料を貰えて、タダ飯も食わせてもらえるかも知れないチャンスが来るかも知れないんだな? 」
マオキノ
「 マオ様、此方のテーブルに近所のコンビニで買って来たコンビニ飲料とコンビニスイーツを御用意しましたエリ 」
マオ
「 今回は準備が良いな 」
デカいテーブルが2つ用意されていて、片方のテーブルにはコンビニスイーツが並べられている。
もう片方のテーブルにはコンビニ飲料が並べられている。
マオ
「 コンビニスイーツの種類、多いなぁ~~。
小さいから満腹にはなりそうにないかな。
問題なのがコンビニ飲料だよ!
量が多いよ!
容器の大きさの種類も、商品の種類も多いって!! 」
マオキノ
「 コンビニスイーツが無くなっても食べれそうなら、コンビニ弁当も御用意させていただいてますエリ 」
マオ
「 コンビニ弁当まで買って来てるのかよ。
コンビニ弁当も種類が多いんじゃないのか? 」
セロフィート
「 マオ、大食い番組デビューを目指してファイトです。
此方がコンビニ飲料,コンビニスイーツ,コンビニ弁当を各1個づつ買ったレシートになります 」
マオ
「 本当に買って来たんだな…… 」
マオキノ
「 セノコンと一緒に頑張りましたエリ 」
マオ
「 買いに行ってくれて有り難な? 」
セロフィート
「 早速、始めるとしましょう。
マオは此処に座ってください。
飲食を1つ飲んだら、スイーツを1つ食べる──。
これを交互に繰り返してください 」
マオ
「 分かったよ。
量が多いのはコップに入れて飲むからな! 」
セロフィート
「 それなら専用のジョッキを用意してます♪ 」
マオ
「 はぁ!?
そんなデカいジョッキに入れて飲むかよ!
せめてマグカップにしてくれよ…… 」
マオキノ
「 マオ様、透明のマグカップです。
お使いくださいませエリ 」
マオ
「 透明のマグカップなんて有るんだな… 」
セロフィート
「 では、スタートしましょう 」
こうしてオレは、コンビニ飲料とコンビニスイーツを交互に飲食をする事になった。
セロフィート
「 流石マオです。
スイーツを完食しましたね。 」
飲料は未だ残ってますし、次はコンビニ弁当ですね 」
マオ
「 弁当かぁ~~。
弁当も種類と量が多いな~~ 」
マオキノ
「 マオ様ならイケますエリ★
完食してくださいませエリ 」
マオ
「 なぁ、セノコン。
オレがひたすら食べる動画なんか誰が喜んで見るんだ?
男が食べてる動画なんて面白くないんじゃない? 」
セノコン
「 大食い動画はバズりますエリ。
次回は女装して撮りましょうエリ 」
マオ
「 女装して食べるのかよ!?
それはそれで嫌だな…… 」
コンビニスイーツを食べ終えたオレは、コンビニ飲料とコンビニ弁当の飲食を交互に始めた。
マオキノ
「 マオ様、凄いですエリ~~。
これは前編,後編に分けれますエリ 」
マオ
「 なぁ、オレばっかり食べる動画じゃなくてさ、セロも食べる動画を撮影しようよ。
セロは辛い料理が好きだろ。
激辛料理を食べる動画を撮ろうよ! 」
セノコン
「 激辛料理を完食する動画もバズりますエリ。
セロ様、如何なさいますエリ? 」
セロフィート
「 ワタシは構いませんよ。
出張動画も偶には良いでしょう。
5週目の有る月の最後はワタシの出張動画にするとしましょう 」
セノコン
「 はいですエリ。
スケジュールに入れときますエリ 」
マオ
「 セロみたいな超絶美男子が激辛料理を食べるだけで動画はバズるだろうな~~ 」
セロフィート
「 そうです? 」
マオ
「 だってさ美丈夫で美麗な男がだよ、激辛料理を涼しい顔してペロリと完食してみろよ!
女性の視聴者も増えると思うよ!! 」
セロフィート
「 そう都合良く行くとは思いませんけど…… 」
マオ
「 動画をUPしたら分かるよ! 」
マオキノ
「 マオ様、お喋りは程々にして食べてくださいませエリ 」
マオ
「 分かったよ。
食べれば良いんだろ。
飲料も弁当も完食してやるから待ってろ! 」
オレはコンビニ飲料とコンビニ弁当を交互に飲料する事に集中した。
男の大食い動画がウケてバズるとは思えないけど、セロも見てくれてるし頑張るとするか!
セロフィート
「 マオ、お疲れ様です。
コンビニスイーツに続き、コンビニ弁当も完食しましたね。
飲料は残ってますけど…… 」
マオ
「 飲料は無理だな。
勘弁してくれよ…… 」
マオキノ
「 マオ様、飲料に寒天やゼラチンを入れて固めましたエリ。
食べてくださいませエリ 」
マオ
「 え゛っ!?
寒天やゼラチンを使って固めた??
未だオレに食べろって言うのかよ、マオキノぉ~~ 」
マオキノ
「 喉越しが良くて食べ易いですエリ。
和茶類はそのまま飲んでくださいませエリ。
ジュース類と洋茶は固めてデザートにしましたエリ 」
マオ
「 通りで和茶しか飲めなかった筈だよ 」
セノコン
「 前編,中編,後編に分けて配信しますエリ。
これで第4週までの配信動画は出来上がりますエリ 」
マオ
「 3週もオレの飲食動画かよ…。
視聴者からクレームが来そうだな~~ 」
セロフィート
「 それも面白いです。
炎上とやらになった場合、御祝いしましょう 」
マオ
「 御祝いだぁ? 」
セロフィート
「 炎上をネタにして豪勢なパーティーをしましょう。
その様子を動画で撮影して配信します。
生配信をしても良いですね。
どうです、セノコン 」
セノコン
「 生配信の炎上パーティーもバズりますエリ。
動画が炎上したらパーティー動画を撮りますエリ 」
セロフィート
「 決まりですね 」
マオ
「 どんどん勝手に決まってくな~~ 」
コンビニ弁当を食べ終えたオレは、マオキノが作ってくれた飲食を固めたデザートを完食する為に食べ始めた。
そろそろ終わりにしたい処だ。
漸くコンビニ飲料を飲み干せたし、コンビニ飲料を固めたデザートも食べ終えた。
これ以上は遠慮したい。
体内に入れば飲食物は全部、〈 テフ 〉に変換されるから、オレは太らないし体重も増えない。
体型だって変わらない。
食べ過ぎて体調が悪くなる事もないんだ。
セノコン
「 マオ様、締めの挨拶をしてくださいませエリ 」
マオ
「 締めの挨拶だな。
──視聴者の皆
次回の【 セロに聞いてみよう! 】で会おう!
──こんな感じか? 」
セノコン
「 OK
マオ様、お疲れ様でしたエリ 」
マオ
「 やっと終わったか~~。
少し休ませてくれよな 」
セノコン
「 次の撮影準備をしますエリ。
終わる迄お寛ぎくださいませエリ 」
やっとかよ。
やれやれ……だな。
次は何