表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/24

✒ 配信動画 6


セフィ

「 マオ、期待以上の成長りだよ。

  今迄のスケートわざしみ無くじゅうぶんかして滑れていたね 」


 なまくび状態のオレに対して、そう声を掛けてくれたセフィは、オレのおでこくちけをしてくれた(////)


 オレはデコチュウよりも、くちにして欲しかったけど、黙っとく。


 デコチュウも嬉しいけど、セフィに褒められた事がなによりも嬉しいんだ♥️


 バラバラになってしまったオレの肉体は、古代エンシェント魔法マジックちからで1ヵ所に集まる。


 ひょうじょうでオレの肉体は〈 (原質)(みなもと) 〉のちからはたらいて、もとどうりになった。


マオ

られた瞬間が全然、分からなかったよ 」


セフィ

「 そうだろうね。

  このかたなは≪ ほん ≫と言う≪ しまぐに ≫のかたな鍛冶師達が作った叡智と技術の結晶、特殊な “ ようとう ” だからね 」


マオ

「 よ…ようとう??

  普通のかたなじゃないってのかよ?! 」


セフィ

「 普通のかたなを使ったら、斬り合いしているさいちゅうこぼれして折れてしまうよ 」


マオ

なんでだよ? 」


セフィ

「 マオもボクも人間ではないからだよ。

  人間とのちから加減とは明らかに違うからね。

  かたなが掛かってしまうよ 」


マオ

「 コーティング魔法マジックを使えばいじゃんかよ… 」


セフィ

「 コーティング魔法マジックの耐久性にも限界が有るんだよ、マオ。

  このようとうを強化する為にわざ(わざ)げんさんに大量の血液を集めてもらったんだよ 」


マオ

「 え…… 」


セフィ

「 見てごらん、マオ。

  あんなに激しく斬り合ったのにまったこぼれしていない 」


マオ

「 ………………一体れだけの人間から血を抜いたんだよ…… 」


セフィ

「 さぁ?

  事情を話したら張り切ってくれていたからね。

  学校のプールくらいじゃないかな? 」


マオ

「 どんだけぇ~~?! 」 


セフィ

「 2とうぶんだからね 」


マオ

「 ………………知りたくなかったぁ~~~~。

  でもげんさんならぃ~~!!

  ちなみにさ、そのぶっそうきわまりない妖刀を作った≪ ほん ≫っていう≪ しまぐに ≫は── 」


セフィ

「 海底だよ。

  ほんとうに小さな≪ しまぐに ≫でね、≪ にっぽんこく ≫のほっかいとうくらいかな 」


マオ

「 それでも結構な広さだな……。

  なんで沈んじゃったんだ? 」


セフィ

おお津波が起きてね、近隣の≪ しまぐに ≫も一緒に沈んでしまったよ。

  その代わり、別の≪ しまぐに ≫が浮上してたんだよ 」


マオ

「 へぇ?

  それって、どんな≪ しまぐに ≫なんだ? 」


セフィ

「 行った事の有る≪ しまぐに ≫だよ。

  その≪ しまぐに ≫のみんは≪ ほん ≫の末裔になるよ 」


マオ

「 そう…なのか?

  ≪ ほん ≫と一緒に海底に沈んだんじゃないんだ…… 」


セフィ

おお津波は先代のセロフィートが起こしたモノだからね。

  人間なんて流してしまえばかったのに、が差したんだよ 」


マオ

が差して……。

  善意じゃないんだな~~ 」


セフィ

セロフィートに善意も悪意も無いよ。

  セロフィートの使命は≪ 地球テッラ ≫の寿命をまっとうさせる事だからね。

  破壊を繰り返して繁栄する人間はかずを減らす対象だから、本来は1人も助ける必要はないんだよ。

  見捨ててもかったのに── 」


マオ

「 色んなセンダイさんがるって事だな。

  ははは…… 」


 笑えないはなしだ。


 セロフィート破壊と繁栄を繰り返す人間は、替えの利く使い捨ての玩具おもちゃ的なモノだけど、本来は駆除対象だもんな……。


 セロフィートが差して救われた人間達の末裔にが暮らしている≪ しまぐに ≫か──、だろう??


マオ

「 セフィ~~降参!

  分からないから教えてくれよ 」


セフィ

「 もう降参するの?

  早いよ、マオ。

  ──頑張った御褒美に教えてあげるよ 」


マオ

「 御褒美はセフィとイチャイチャしたいんだけど! 」


セフィ

「 マオ…(////)

  はいはい。

  それこそ “ が差したら ” ね── 」


マオ

ひどぉ~~ 」


セフィ

「 ≪ たいこく ≫ だよ 」


マオ

「 えっ??

  たいこく??

  ≪ たいこく ≫ってゾンビだらけになった≪ たいこく ≫の事かよ? 」


セフィ

「 そうだよ。

  懐かしいね、マオ 」


マオ

「 ………………ゾンビング祭りの≪ たいこく ≫か……。

  彼処あそこの事は記憶から消したままでいたかったよ…… 」


セフィ

「 マオはほんとうにゾンビがきらいだよね 」


マオ

「 誰かさんのでな! 」


セフィ

「 それは困った “ 誰かさん ” だね(////)」


マオ

「 嬉しそうに言うなよ(////)

  自覚しててとぼけるなんて、しょうわるだぞ! 」


セフィ

「 ふふふ…(////)

  セロフィートには褒め言葉だよ、マオ 」


マオ

「 そだったな~~ 」


セフィ

「 さて、ウォーミングアップは迄にして、抜刀術の稽古を始めようか 」


マオ

「 おぅ──。

  居合術はしないのか? 」


セフィ

「 居合術かい?

  マオはひょうじょうせいをしたいの? 」


マオ

「 そういう訳じゃ──。

  抜刀術よりも安全だろ 」


セフィ

「 抜刀術も決まりを守れば安全だよ。

  それにマオは居合術より、抜刀術のほうが向いているし 」


マオ

「 そうかな? 」


セフィ

「 今回のイベントはスケートに興味を持ってもらう為も有るけど、()()()にも興味を持たせる切っ掛けづくりでも有るんだよ 」


マオ

「 それなら居合術でもいんじゃないか? 」


セフィ

「 仮想の相手をかたなで斬るのを見せても観客は興奮しないよ。

  セロカ会員を対象にしたサービスイベントだからね 」


マオ

「 仮想の相手より生身の相手と斬り合うほうが盛りがる──って事だな 」


セフィ

()()()の認知度は低いからね。

  ()()()とおして平和ボケしている現代人達に護身術の必要性が伝わればいんだけどね 」


マオ

「 セフィ…………どうしちゃったんだよ。

  平和ボケした現代人に護身術の必要性を伝える運動をするなんて──。

  まるで善人じゃんか!

  オレ、嬉しいよ(////)」


セフィ

「 ガッポリ出来るからね。

  それ以外の理由は無いよ 」


マオ

「 え……ガッポリ出来るのか??

  出費が増えるだけな気がするけど…… 」


セフィ

「 人件費が掛からないぶんまる(まる)儲けになるんだよ。

  必要な資金は〈 (原質)(みなもと) 〉で構成すればいし、偉い人達が内緒で隠し持ってるうらガネも使えるからね 」


マオ

「 そだな……。

  《 セロッタ商会 》が金銭めんでも人材めんでも困った事なんて1度も無いもんな── 」


セフィ

「 休憩はまで。

  抜刀術の稽古から始めるよ 」


マオ

「 分かった。

  復習みたいなもんだな 」


 セフィとオレはスケートリンクからがるとスケートぐつを脱いだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ