表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/24

✒ 動画配信 3


 ブレードカバーをめた状態のスケートぐつさん(ざん)動く回ったけど、両足が疲れた感じはしない。

 両足に痛みを感じる事も無いし、疲労を感じないなんて不思議だ。

 これも古代エンシェント魔法マジックちからなんだろうな。


マオ

「 凄いよなぁ~~。

  結構うごいたのにさ、両足は痛くないし、疲れないし、まだ(まだ)余裕で動けるなんてさ! 」


セフィ

「 両足に掛かる負担を減らす軽減魔法マジックも掛けてるからね。

  自動的に両足をほぐしてくれるマッサージ魔法マジックかさけしているよ。

  スケートぐつの重さも軽減魔法マジックめうと同じにしているよ 」


マオ

「 このスケートぐつもうと同じ重さなのか?

  どおりで軽い筈だよな 」


セフィ

「 次はブレードカバーをはずして、ひょうじょうを歩いてみよう 」


マオ

いよ(いよ)だな!

  みょうにドキドキするよ 」


 セフィからブレードカバーのはずかたを丁寧に教えてもらう。

 ブレードカバーのはずしたスケートぐちで、ひょうじょうに立ってみる。

 セフィが手を握ってくれているけど、なか(なか)不安定で、両足がガクガクと震えていてく立てない。


セフィ

「 その状態で、ゆっくりと歩いてみよう。

  動画撮影は始まっているけど、気にしないで──マオのペースで歩こう 」


マオ

「 お…おぅ…… 」


 セフィが手を引いてサポートしてくれる。

 「 コツを掴めば滑れるようになる 」ってセフィは言ってくれるけど──、その “ コツ ” ってのがイマイチ分からないんだよな~~。

 でも、セフィがコーチしてくれるんだから、頑張るぞ!











 なんとかセフィの手を借りなくてもひょうじょうを歩けるようになった。

 ついでに滑れるようにもなった。

 だ、一直線にだけどな。


 これからセフィにいろ(いろ)と教わりながら、少しずついろんな滑りかたを覚えて行く事になるんだろう。

 はぁ~~~~さきが思いやられるなぁ~~。

 こんなんでスケートぐつを履いて抜刀術なんて出来るのかよ。











 なんて思っていたときが、オレにも有った。

 今や2時間まえのオレがなつかしく思う。

 オレって身体からだを動かす事に対しては、異様に順応性が高いんだよな。


 記憶は無くしてるけど、〈 コウ 〉だからかな?

 不老不死でも有るし、どんなに転んで怪我をしたって、痛いけどぐに治っちゃうもんなぁ~~。

 ビビっていたオレは、もうない。


 今のオレは一直線だけじゃなくて、バック滑り,ジグザグ滑りも出来るようになった。

 クルッと回れるようにもなったし、簡単なジャンプも出来る。

 ジグザグにバックしながら軽いジャンプを出来たときなんて、キノコン達が胞子を撒き散らして喜んでくれる始末だ。


 キノコンの胞子は危険だから恐いんだよなぁ~~。

 胞子を飛ばすのをめてほしいけど、ひょうじょうよだれまみれになるのにくらべたらマシか……。

 はしゃいているキノコン達は運動会で活躍するを撮影する親みたいだ。






 滑る事に完全に慣れたオレは、セフィの指導を受けていろんなジャンプに挑戦チャレンジする。

 抜刀術にジャンプが必要になるかは分からないけど、飛べるに越した事は無いもんな。

 そんなこんなで、スピードをげて正面からジャンプをしてみる。


 回転ジャンプだっ!!

 飛んでるオレは、自分がなん回転してるか分からない。

 でもクルクルと回れてる感覚は有る。

 ひょうじょうに着地すると、がいで動画撮影をしているキノコン達が、興奮して大量の胞子を撒き散らしている。


 知らないうちに楽器を持ったキノコン達が喜びと感激を表現するように演奏をしている。

 一体全体なにに対してキノコン達は、おおがりしてるんだろう?

 まるで吹奏楽部──いや、オーケストラをじかで聴いてるみたいだ。


マオ

「 セフィ──、キノコン達はなにを喜んでるんだ?

  回転ジャンプしただけだろ。

  成功したから喜んでくれてるのか?

  一寸ちょっと大袈裟じゃないかな(////)」


セフィ

「 そんな事は無いよ。

  マオは回転ジャンプで6回転したからね。

  人間のスケーターでも4回転半が最高だよ。

  5回転ジャンプを成功させたスケーターはないからね 」


マオ

「 6回転?

  6回もクルクル回ってたって事か? 」


セフィ

「 そうだよ。

  上達したマオなら、8回転ジャンプは余裕の筈だよ。

  人間じゃないからね 」


マオ

「 そだな。

  人間には制限や限界が有るけど、人間を捨てて不老不死になったオレには、制限や限界なんて無いみたいなもんだし?

  8回転ジャンプか~~。

  挑戦してみようかな。

  正面からの6回転ジャンプが出来たから、次はバックからの6回転ジャンプをしてみるよ 」


セフィ

「 マオならぐに出来るよ 」


マオ

いろんな種類のジャンプを組み合わせて滑ってもみたいな 」


セフィ

「 体力の有るマオなら余裕だよ 」


マオ

「 う~~ん……でもさ、抜刀術を披露するのにジャンプする必要は有るのか? 」


セフィ

出来ない(飛べない)より出来る(飛べる)ほうが選択肢も増えるよ。

  どんな演出にするかにも依るし、出来る(飛べる)ようになったジャンプをかせるといね 」


マオ

「 そだな──。

  わざ(わざ)抜刀術を披露しなくても、6回転ジャンプを披露するだけでもじゅうぶん過ぎるほど、客寄せパンダの役目は果たせるよな? 」


セフィ

「 そうだね。

  最後の最後にサプライズとして締めに6回転ジャンプを披露するのもいかもね 」


 セフィは笑顔で微笑んでいる。

 今、で抱き締めて押し倒したいんだけど、ひょうじょうでしちゃ駄目だよな(////)

 バリバリ動画撮影されてるしぃ~~。


 一体どんなふうに動画の編集がされるのか、楽しみかも知れない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ