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⭕ 初めての動画配信 2


セロフィート

「 助手さん、紙袋の中にオセロの石を全部れてください 」


マオ

「 分かったよ 」


 オレは紙袋の口をけて、中がカラっぽなの見せる為に画面に向ける。

 そのまま紙袋を横にした状態で、紙袋が破れないように慎重にオセロの石を全部れたら、紙袋の口を折り曲げてふうをした。


マオ

「 これでズッコはしてないって分かるよな! 」


マオキノ

「 マオ様、編集した動画を配信しますエリ。

  無駄な努力だと思いますエリ 」


マオ

「 マオキノぉ~~!

  今日きょうしんらつだな 」


マオキノ

「 気の所為ですエリ★ 」


セロフィート

「 早速、魔法の呪文を唱えましょう 」


マオ

ところでさ、セロが唱えてる魔法の呪文ってなになんだ? 」


セロフィート

「 古代イギニグス語です 」


マオ

「 イギ──なにって?? 」


セロフィート

「 遥か昔に滅んでしまった大陸で使われていた言葉です。

  知らなくても困りません 」


マオ

なんで大昔に使われてた言葉を使うんだよ? 」 


セロフィート

「 意味が分からないと呪文っぽく聞こえるでしょう?

  伊達に考古学をかじってません 」


マオ

「 考古学って──。

  吟遊大詩人が “ 考古学 ” とか言うなよ…。

  イメージが崩れるだろ~~ 」


セロフィート

「 はいはい。

  マオは注文が多いです 」


 セロが古代イギニグス語を魔法の呪文っぽく唱えると紙袋の中が光る。

 きっと、この光も編集で “ 付け足した ” って思われるんだろうな。


セロフィート

「 これでいでしょう。

  助手さん、紙袋の中を開けてください 」


マオ

「 分かったよ 」


 オレは慎重に紙袋の口をけると下に向けた。

 紙袋から出てたのは──、オセロの石じゃなかった。

 セロが宣言したオパールでもなくて──、かピカピカの金貨だった。


マオ

「 き……金貨!?

  なんで金貨なんだ?

  オパールは??

  オパールが出てるんじゃなかったのか? 」


セロフィート

「 オパールより金貨の方が喜ばれません?」


マオ

「 そりゃ、こんだけ金貨がザクザク出てたらテンションは上がるけどさ──。

  この金貨は1枚、いくらの価値が有るんだ?

  1枚1万か?

  それとも10万円か? 」


セロフィート

「 ふふふ。

  それはあらかじめネット通販で買っていたコインチョコです♪ 」


マオ

「 は?

  コインチョコだって?! 」


セロフィート

「 金色の包み紙を剥がしてみてください。

  しいチョコレートが出てます 」


 オレは1枚の金貨を取ると金色の包み紙を剥がしてみた。


マオ

「 ──ほんだ!

  たしかにチョコレートだ!

  でもなんでコインチョコなんだよ… 」


マオキノ

「 オパールチョコが無かったですエリ~~ 」


マオ

「 マオキノが買ったのかよ。

  あっ、じゃあさ、紙袋の中にれたオセロの石はに有るんだ? 」


セロフィート

「 コインチョコに混ざってます 」


マオ

「 は?

  混ざってる?? 」


マオキノ

「 頑張って金色の包み紙に包みなおしましたエリ★ 」


マオ

なにしてんだよ~~。

  じゃあ、オセロをするときにはわざ(わざ)金色の包み紙を剥がさないと駄目って事じゃんかよ! 」


セロフィート

「 そうですね。

  頑張ってください 」


マオ

「 オレに丸投げかよ…。

  ──えぇと、今回はこのくらいでいのか? 」


セロフィート

「 そうですね。

  初めてですし、この辺で切り上げましょうか 」


マオキノ

「 マオ様、終わりの挨拶をしてくださいエリ 」


マオ

「 終わりの挨拶?

  えぇと──、視聴者のみんな、最後まで見てくれてがとな!

  次回の【 セロに聞いてみよう! 】で会おうな!

  ──こんな感じでいのか? 」


マオキノ

「 バッチリですエリ 」


セロフィート

「 次は計画的に撮りたいものです 」


マオ

「 オレが全部悪いみたいな形で終わらせるなよ!! 」


 という感じ、初回の動画撮影は幕を閉じた。


セノコン

「 セロ様,マオ様、続いて2回目の動画撮影をしますエリ 」


マオ

「 えっ?

  2回目!?

  今からか? 」


セノコン

「 はいですエリ。

  1週間に1本のペースで動画をネットへUPアップしますエリ。

  今日きょうじゅうに1ヵ月ぶんを撮り終えますエリ 」


マオ

「 マジかよ……。

  1ヵ月ぶんって事は── 」


マオキノ

「 来月から配信予定ですエリ。

  来月は5週ありますエリ。

  あと、4回は撮りますエリ 」 


マオ

「 4回も?! 」


セロフィート

「 撮影室は時間の流れが違います。

  撮影室で1時間の撮影をしても現実では1分しか経ってません。

  いくらでも撮影する事は出来ます 」


マオ

此方こっちで10時間を過ごしても現実では10分しか経ってないって事かよ…。

  たしかに撮りまくれるな… 」


セノコン

「 30時間ても30分ですエリ。

  いっぱい撮りましょうエリ 」


マオ

「 うわぁ~~~~、撮影地獄ぅ~~~~ 」


 という訳で、配信動画の撮影を纏めて撮る事になった。

 最悪だぁ~~~~。

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