⭕ 動画配信 6
マオは自分の分身を動かし、土を掘りながら洞穴内を広げて行く。
ある程度の広さに掘れた後は、[ 交換ボックス ]を使いやベッドを置き、ソファー,テーブルを置いた。
マオ
「 ふぅ~~。
ベッド,ソファー,テーブルの3点セットが揃ったな。
後、必要なのはドアに動物が近付いて来ない様に柵を作って、階段も作って──。
結構、やる事は未々有るんだな~~ 」
キノコン
「 マオ様、そろそろ睡眠を取ると良いですエリ。
ベッドの前で〔 Aボタン 〕を押すと、睡眠を出来ますエリ。
睡眠をすると、体力メーター,満腹メーターがMAXとなり、眠気メーター,疲労メーターは0になりますエリ。
翌日には元気溌剌ですエリ 」
マオ
「 そうなんだな。
取り敢えず、明日の作業に向けてオレの分身を寝かせるよ 」
マオは自分の分身をベッドの前へ移動させ、〔 Aボタン 〕を押した。
──*──*──*── 翌日
マオは自分の分身を動かし、ドアの外の作業を始める。
ドアの外を平らにし、階段を作り、動物が侵入して来ない様に壁を作る。
[ 交換ボックス ]から “ 柵 ” を入手し、取り付けるとらしく見える様になった。
マオ
「 おぉ~~見ろよ!
オレのマイホームが完成したぞ!
やったぁ!! 」
マオキノ
「 最初の住居としては上々ですエリ 」
マオ
「 そうだよな!
オレも思うよ(////)
どうだよ、セロ!」
セロフィート
「 初めてにしては良いと思いますけど?
花壇でも作ります? 」
マオ
「 花壇?
マイン◯ラフトで花壇なんて要るかな?
兎に角だ、この住居を拠点にして色々と作って行こう!
先ずは何を作ろうか? 」
マオキノ
「 マオ様、その前に消費した道具,食材を調達し、補充するのが先ですエリ 」
マオ
「 そ…そだな…。
かなり[ 交換ボックス ]に使ったもんな。
取り敢えず、道具と食材の調達をするか…… 」
マオは自分の分身を動かし、減ってしまった分の道具,食材を補充する為に調達作業を始めた。
マオ
「 ふぅ~~。
何とか消耗品の補充が終わったな。
疲れた…… 」
セロフィート
「 今から何を作ります? 」
マオ
「 そうだな~~。
普通はさ、何を作るんだろうな? 」
マオキノ
「 マオ様、手始めに一般的な犬小屋を作りますエリ 」
マオ
「 い…犬小屋??
何で犬小屋なんだよぉ~~ 」
セロフィート
「 練習には良いですね。
家の形をした小屋ですし。
資料や設計図ならマオキノが用意出来ます。
先ずは、一戸建てと同様の大きさで作ってみましょう 」
マオ
「 それって、かなりデカい犬小屋になるよな? 」
セロフィート
「 マオ、君は初心者でし。
ある程度大きい方が作り易いでしょう 」
マオ
「 分かったよ。
ブロックを積んで作れば良いんだよな? 」
マオキノ
「 取り敢えず、中は空洞にしてくださいませエリ。
天井へ上がる為の階段を作る必要がありますエリ 」
マオはマオキノが作成した分かり易い設計図と完成図の写真を見せられる。
あまりにも用意が良い所を見ると、既に決められていた計画の様だ。
マオは自分の分身を動かし、設計図を見ながら色付きのブロックを積み上げる作業を進める。
マオキノ
「 ゲームの中では重力に関して大雑把ですエリ。
積んでも倒れない仕様となってますエリ。
ブロックが左右に付いていれば、下に落ちる事も無いですエリ 」
マオ
「 重力に逆らってブロックを積めるって事だな!
あのさ……今更なんだけど、木箱や強力瞬間接着剤とかを[ 交換ボックス ]で入手しなくてもさ……ブロックを使えば態々粘土を作って木箱に塗る必要も無かったんじゃないか? 」
セロフィート
「 おや、気付かれてしまいました 」
マオ
「 おい!
知ってて黙ってたのかよぉ 」
マオキノ
「 マオ様、其処は気付いても胸に秘め、敢えて言わないのが “ 大人 ” ですエリ。
マオ様が未々お子ちゃまで、キノコンは嬉しいですエリ♥️ 」
マオ
「 褒められてる気がしないんだよなぁ~~。
オレの苦労は何だったんだよ! 」
セロフィート
「 〔 ボタン 〕と〔 方向キー 〕を押していただけでしょうに 」
マオ
「 オレの頑張りを正論で全否定すんな!
犬小屋の外が完成したら、屋根を作る為に上へ上がる階段をブロックで作るんだよな?
先は長いよなぁ~~ 」
セロフィート
「 マオ、ファイトです。
マオなら出来ます 」
マオ
「 そだな。
なんてったって1番簡単な犬小屋だもんな!
セロの為に必ず犬小屋を完成させるよ!! 」
セロフィート
「 頼もしいです、マオ。
処で[ セーブ ]は小まめにしてますね?
[ セーブ ]を忘れるとゲームオーバーした場所から、やり直しです 」
マオ
「 分かってるよ。
[ セーブ ]はちゃんとしてるって! 」
順調に作業は進み、外が完成する。
屋根を作る為に、犬小屋の中に階段を作る。
階段を上がり、屋根でブロックを積んでいたマオの分身が地面へ落下し、ゲームオーバーとなった。
原因はマオが操作を誤ったからだ。
マオキノ
「 落ちちゃいましたエリ 」
マオ
「 オレの分身がぁぁぁぁ~~~~!!
落下したぁ~~~~!! 」
セロフィート
「 小まめに[ セーブ ]していれば、階段が完成した所から始められます 」
マオキノ
「 階段が完成した時に[ セーブ ]していて良かったですエリ 」
マオ
「 …………………………御免……[ セーブ ]してないんだ…… 」
マオキノ
「 エリ?
[ セーブ ]してませんエリ?
マオ様、何処から[ セーブ ]してませんエリ? 」
マオ
「 …………………………作る所から………… 」
セロフィート
「 はて?
声が小さ過ぎて聞こえませんけど? 」
マオ
「 ………………犬小屋を作る所から! 」
マオキノ
「 それはつまり──、犬小屋を作る為にブロックを出す所から始める──という事ですかエリ? 」
マオ
「 ち…違うよっ!!
ブロックを大量に出した後から始める事になる──かな? 」
セロフィート
「 マオ──、君は期待を裏切りませんね。
ふふふ(////)
1から犬小屋を作る事になるとは──ふはっ(////)」
マオ
「 よ…喜ぶなよぉ(////)
次からはちゃんと小まめに[ セーブ ]するよ! 」
マオキノ
「 マオ様、時間は有りますエリ。
先程より良い犬小屋にしましょうエリ 」
マオ
「 そ…そうだな…… 」
小まめな[ セーブ ]をしてなかったマオは、再度1からど犬小屋を作る事になった。
これに懲りたマオは、小まめに[ セーブ]をしながら、ブロックを積み上げながら犬小屋を作成した。
何とか階段を作り終えれたマオは、先程の二の舞とならぬよう、すかさず[ セーブ ]をした。
階段を上がり、屋根部分を作り始め、漸く最初の作業に追い付いた。
マオ
「 ふぅ~~~~。
やっと此処まで来たんだな……。
長かった……長かったぁぁぁぁぁぁ~~~~!! 」
マオキノ
「 マオ様、ブロック積みが上達してますエリ。
マオ様の頑張りは画面を見ている視聴者へ届きますエリ 」
マオ
「 こんなの見て喜ぶ視聴者が居る方がおかしいと思うけどなぁ~~ 」
セロフィート
「 マオの “ やらかし ” を期待してくれている視聴者さんが居てくれると良いですね 」
マオ
「 嫌な事、言う~~~~。
そんな奴はセロだけで十分だよ! 」
マオキノ
「 マオ様、犬小屋が完成したら、次は《 コンビニ 》を作りましょうエリ 」
マオ
「 いきなりハードル上げ過ぎぃ~~。
犬小屋の次が《 コンビニ 》って、明らかにチョイスがおかしいだろ! 」
マオキノ
「 《 コンビニ 》の写真と設計図はボクとセノコンで用意しますエリ。
色んな《 コンビニ 》を作り、【 夢のコンビニタウン 】を作りますエリ 」
マオ
「 コンビニタウン??
な…なんか、完成する迄は解放されないパターン…… 」
マオキノ
「 マオ様、一緒に頑張りましょうエリ 」
マオ
「 犬小屋が完成したら、マイン◯ラフト止めたい………… 」
セロフィート
「 ふふふ…。
時間は有ります。
偶には良いでしょう 」
マオ
「 嫌だっ!!
オレにマイン◯ラフトは合わないっ!!
オレは悟った!! 」
マオキノ
「 マオ様、そんな悲しい事を言わないでほしいですエリ 」
マオ
「 ──視聴者の皆、最後まで見てくれて有り難な!
次回の【 セロに聞いてみよう! 】で会おうな! 」
マオはバイバイしながら、キーボードの1ヵ所を指で軽くを叩き、半ば強制的に動画撮影を終了させた。
セロフィート
「 マオ、今回の動画はキーボードを叩いても終了しませんよ 」
マオ
「 え゛っ?
そうなのか? 」
マオキノ
「 こんな事も有ろうかと、撮影方法を変えてみましたエリ 」
マオ
「 やられたぁ!! 」
セロフィート
「 観念して【 夢のコンビニタウン 】を完成させましょう 」
マオ
「 見てるだけのセロは楽で良いよな! 」
マオのマイン◯ラフト体験の動画撮影は未々続くのだった。