✒ 動画配信 5
色々とパプニングは起きたが、マオは何とかキャラクターを珊瑚の浜辺へ到着させる事が出来た。
疲労がピークに達しない様に注意しながら、体力メーター,満腹メーター,眠気メーターを気に掛けつつ、懸命に自分の分身を動かし、珊瑚を拾い集める事にも成功した。
ステータス画面を開き、左下に表示されている[ 交換ボックス ]を押し、[ 欲しい道具一覧 ]の中から “ ランプ ” を選択する。
交換する道具である “ 珊瑚 ” を選び、必要数の30個を選び、〔 Aボタン 〕を押し決定にして[ 交換ボックス ]の中へ入れた。
ランプを入手したマオは、洞窟へ戻る為に自分の分身をが動かす、洞窟へ戻る途中で3回もゲームオーバーしてしまった。
マオ
「 くぅ~~…………。
やっと洞窟に戻って来れたぁ~~ 」
セロフィート
「 まさか3回もゲームオーバーするとは予想外でした 」
マオキノ
「 ハラハラしましたエリ~~。
手に汗を握りましたエリ 」
マオ
「 御免な、下手っぴでさ 」
セロフィート
「 本当ですね 」
マオ
「 其処はさぁ、『 そんな事ないですよ 』って、頑張ったオレを慰める所だろぉ! 」
セロフィート
「 はて?
ボタンを押してるだけでしょうに。
何処に “ 頑張っている ” 要素が有ります? 」
マオ
「 セロ、さっきから辛辣だぞ! 」
セロフィート
「 ワタシは事実を言ってるだけです 」
マオ
「 プレイヤーのオレに辛辣な事を言ってると、コメント欄が炎上しちゃうんだからな! 」
セロフィート
「 はいはい。
それは楽しみです 」
マオ
「 えぇと……暖を取る為には出入り口を狭めた方が良いんだよな?
どうしたら掘り過ぎた場所を埋めれるんだ? 」
マオキノ
「 ドア程の空間を残して壁を作りますエリ。
先ずは木箱を出して、ランプを置きますエリ。
ランプは1つ有れば、洞穴内を明るく照らしてくれますエリ 」
マオ
「 木箱なんて持って無いから[ 交換ボックス ]を使うんだな。
えぇと木箱は何と交換するんだ~~ 」
マオはステータス画面を開き、左下に表示されている[ 交換ボックス ]を押し、[ 欲しい道具一覧 ]の中から “ 木箱 ” を選択する。
交換する道具を選び、必要数を選び、〔 Aボタン 〕を押し決定にして[ 交換ボックス ]の中へ入れる。
無事に木箱を入手したマオは、洞穴内の邪魔にならない場所に木箱を置き、その上にランプを置いた。
ランプの明かりにより、洞穴内は明るく照らされる。
マオ
「 おぉ~~!
ランプ1つで此処まで明るいなんて、流石はゲームだな!
現実的じゃないこういう所はゲームらしくて好きだな 」
マオキノ
「 ランプは非消耗品ですエリ。
明るくなれば自然に消え,暗くなれば自然に灯りますエリ。
ランプの油も継ぎ足す必要も無いですエリ 」
マオ
「 便利なランプだな!
因みに壊れたりはしないのか? 」
マオキノ
「 大丈夫ですエリ。
ランプは壊れませんエリ。
木箱は投げると壊れますエリ 」
マオ
「 えっ?
木箱って投げれるのか? 」
キノコン
「 木箱は動物へ向かって投げ付けれますエリ。
命中させれば動物を追い返す事も出来ますエリ。
当たり処が悪ければ、倒す事も出来ますエリ。
積み木の様に積み上げで壁を作る事も出来ますエリ 」
マオ
「 木箱って積み上げて壁に出来るんだ?
じゃあ、木箱を沢山出して積めば、壁を作れるんだな! 」
セロフィート
「 仮に木箱を積み上げ壁を作ったとしましょう。
耐久性はどうします? 」
マオ
「 た…耐久性??
木箱の中に土を入れて動かない様にする……とか? 」
マオキノ
「 マオ様、鋭いですエリ。
半分程の高さ迄、土や石を入れると強度を上げれますエリ。
上に乗せる時や横に付ける時には強力瞬間接着剤を塗ると、動物が外から体当たりをしても崩ませんエリ 」
マオ
「 そうなんだな!
マオキノ、教えてくれて有り難な!
よし、木箱を沢山出して積むぞ!
強力瞬間接着剤と木箱は必須だよな。
[ 交換ボックス ]で入手しないとだよな。
木箱の中に入れる土とか石とかは── 」
セロフィート
「 消耗品の道具を使えば良いでしょう。
土や石を拾って集めてましたし 」
マオ
「 そうだな!
よぉし、頑張って壁を作るぞ! 」
マオはステータス画面を開き、左下に表示されている[ 交換ボックス ]を押し、[ 欲しい道具一覧 ]の中から “ 強力瞬間接着剤 ” を選択する。
交換する道具を選び、必要数を選び、〔 Aボタン 〕を押し決定にして[ 交換ボックス ]の中へ入れる。
無事に強力瞬間接着剤を入手したマオは、自分の分身を動かして大量に入手した木箱を並べる。
マオ
「 出入り口の幅はドアぐらいが良いんだよな?
出入り口は真ん中──いや、左側にしようかな。
上がり易い様に階段を作って── 」
マオは自分の分身を動かし、木箱を横一列に置く。
空の木箱の中に土を入れた後、蓋をして木箱の横や上に強力瞬間接着剤を塗り、その上や横へ空の木箱を付ける作業を繰り返す。
何とかドア半分の高さ迄、木箱を積み上げる事が出来た。
半分から上には、空ッポの木箱を乗せて壁を作った。
マオ
「 壁は何となく作れたけど──、木箱と土はどうやってくっ付けたら良いんだ? 」
マオキノ
「 それなら、土で作った粘土を木箱に塗ると良いですエリ。
粘土が固まれば、土の壁っぽく見える様になりますエリ 」
マオ
「 粘土を作れば良いんだな?
それで粘土の作り方は? 」
マオキノ
「 土に水を含ませながら混ぜ込んで練り上げますエリ。
ゲームなので粘土の作り方は大雑把ですエリ 」
マオ
「 大雑把で粘土を作れるって最高だな! 」
マオキノに教わった通りに自分の分身を動かし、粘土を作り、木箱の壁に塗る作業を始める。
ゲームである為、粘土が乾くのは早い。
セロフィート
「 出入り口を残して、壁が完成しましたね。
ドアを取り付けなければ、出入り口から動物が入って来ますよ 」
マオ
「 そだな。
じゃあ、ドアも[ 交換ボックス ]で出さないとな 」
マオはステータス画面を開き、左下に表示されている[ 交換ボックス ]を押し、[ 欲しい道具一覧 ]の中から “ ドア ” を選択する。
ドアには色んなデザインがあり、センスがイマイチなマオは、セロフィートにドアのデザインを選んでもらう。
交換する道具を選び、必要数を選び、〔 Aボタン 〕を押し決定にして[ 交換ボックス ]の中へ入れる。
無事にドアを入手したマオは、出入り口にドアを取り付ける。
マオ
「 ゲームだからドアの取り付けも簡単に済んだな。
こういう所がゲームの魅力だよな~~。
明かりもゲットしたし、壁も完成したし、ドアも付けれた。
此処まで頑張れた自分を褒めたいよ! 」
セロフィート
「 頑張りましたね、マオの分身さん 」
マオ
「 動かしてるのはオレだろ!
オレを褒めろよぉ!! 」
マオキノ
「 マオ様、洞穴内を広げて寝具や家具を置きますエリ。
ベッドが無いと土の上で寝る事になりますエリ 」
マオ
「 今度は中かよぉ~~。
先は長いなぁ~~ 」
セロフィート
「 早々に雨風を防げる住居が出来て良かったですね 」
マオ
「 そだな…… 」