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⭕ 第6回、動画撮影 4


マオ

(しん)(どう)ってさ、自然信仰だっけ?

  やおろやずの神様だったよな?? 」


セノコン

「 マオ様、八百万神(やおよろずのかみ)ですエリ…… 」


マオ

「 そう言っただろ? 」


セノコン

「 言えてませんでしたエリ。

  マオ様には国語の勉強をして頂く必要がありますエリ 」


マオ

なんでだよ…… 」


セロフィート

「 自然信仰の信仰しんとしてあがめられている八百万神(やおよろずのかみ)は、〈 (宇宙を運行)(する大いな)(るエネルギ)(ーの根元) 〉の方便しんです。

  だいじょうぶっきょういたと言われている歴史上の人物である人格・しゃじんしんりて世間に出現されたしゃぶつも──、佛教で信仰の対象となっているしょてんぜんしんしょさつも〈 (宇宙を運行)(する大いな)(るエネルギ)(ーの根元) 〉の方便しんです。

  人間の勝手な都合で(しん)(どう)(ぶっ)(きょう)に分けられ信仰されてますけど、信仰する対象──()()()は同一の〈 (宇宙を運行)(する大いな)(るエネルギ)(ーの根元) 〉です。

  宇宙大自然には法則が在ります。

  宗教の “ 宗 ” に使われている “ 示 ” は(諸天善神)(,諸菩薩)である〈 (宇宙を運行)(する大いな)(るエネルギ)(ーの根元) 〉をあらわしています。

  宗教とは(諸天善神)(,諸菩薩)が “ しんの道德 ” である “〈 宇宙大自然の法則 〉を教える ” という事を意味しています。

  世のなかの根本を教えるのが宗教であり、世のなかの決まりを教えるのも宗教です。

  これはだいじょうぶっきょうなかかれている事です 」


マオ

「 でもさ、知られてる事なら宗教や信仰しんを利用して悪さをするバチたりな人間はない筈じゃないか?

  カルト宗教団体って呼ばれてる色んな宗教団体に所属してる信者達がさま(ざま)な問題や事件を引き起こしてる──ってニュースでも放送されてるじゃんか 」


セロフィート

「 人格・しゃじんしんかりて世間に出現されたほとけである神格・しゃぶつが、人格・しゃの口をりてかれたかれただいじょうぶっきょういくら素晴らしい教えであっても、人間は自分達の都合に合わせる為に平気でしんかいを歪めます。

  人知を基準にし、コジツケの理屈と悪意を持って内容を無理にげて解釈する事例は昔から有ります。

  その為、人間の都合のように改竄され、歪められてしまい、“ しんの道德 ” が排除されてしまった(説法)(記録)が佛教の内容としてひろまり、じつに多くのみんに認知されてしまっているのが現状です。

  知られていないのも仕方無い事です。

  解釈違いの歪んだバチたりな宗教学を悪用し、信者に学ばせ洗脳マインドコントロールしていれば、信者が犯罪や事件を起こし、世間に迷惑を掛けてしまうのも必然的な事です 」


マオ

「 犯罪天国パラダイス都市だから、色んな事情の犯罪者出てるって事か?

  必然的って事はさ、仕方無いのか? 」


セロフィート

「 悪いこころけで生きていると〈 (宇宙を運行)(する大いな)(るエネルギ)(ーの根元) 〉から使われる事が有ります 」


マオ

「 使われるって? 」


セロフィート

「 世間へ向けてのたいごうしゅうとして、ときあくとなる事を “ させられる ” のです。

  だいじょうぶっきょうでは、これを “ しょほう ” としてかれています 」


マオ

「 う~~ん……。

  どういうのが悪い事なのか、悪い事をしたら目に遭うのか──って事を教える為にか? 」


セロフィート

ぜんを引き立たせ、人間達に “ ぜんとはなにか ” を知らしめる為に、“ あく ” も使われるのです 」


マオ

「 事件を起こして楽しむセロに言われても説得力は無いよな…… 」


セロフィート

「 ふふふ(////)

  にん(セロ)ぎょう(フィート)は人間のようたいごうしゅうとして使われる事はないです。

  〈 コウ 〉であるマオも、マオの眷属達もです。

  安心してください 」


マオ

「 お…おぅ……。

  セノコン、セロのヤバい台詞はカットな~~ 」


セノコン

「 “ ピー ” しときますエリ 」


セロフィート

「 そろそろマオキノと合流するとしましょう 」


マオ

「 そだな。

  早く地下室から出たいよ! 」


セロフィート

「 はいはい。

  ──もうにはようは無いです。

  上がりましょう 」


マオ

「 よし!

  じゃあ、広間へ向かおう!! 」


 オレはセロの右腕を引っ張る。

 セロは走ってくれないから、早く地下から出たいオレは一苦労だ。


──*──*──*── 広間


マオ

「 マオキノ──!! 」


 広間に到着したらマオキノがた。

 マオキノと合流する事が出来たけど、なにかをべていたようだ。

 マオキノがなにべていたのかは聞かないでおこうと思う。

 きっと知らない方がいんだ。


マオ

「 ずっと待っててくれたのか? 」


マオキノ

「 さっき着いたばかりですエリ 」


マオ

「 マオキノ、“ 大人の玩具おもちゃ ” は集め終わったのか? 」


マオキノ

「 バッチリですエリ 」


マオ

「 マオキノ、“ 大人の玩具おもちゃ ” なんて集めてなにするつもりなんだ? 」


マオキノ

「 動画配信しますエリ 」


マオ

「 は?

  動画配信??

  回収した “ 大人の玩具おもちゃ ” の紹介でもするのかよ? 」


マオキノ

「 それも有りますエリ。

  廃墟と化していた旅館から地下を発見した事や超絶怪しい地下室にはいくつも部屋が在った事はセロ様とマオ様の動画で配信されますエリ。

  見付けた “ 大人の玩具おもちゃ ” を仕分けして、視聴者へ紹介しますエリ。

  好きもんの視聴者達へのサービスですエリ 」


マオ

「 そんなサービスする必要あるかな? 」


セノコン

「 マオ様、此方こちらの動画は限定配信しますエリ。

  視聴条件が揃っている限られた者しか視聴を出来ないようにしますエリ 」


マオ

「 そ…そうなんだな…… 」


マオキノ

の誰が使ったのか分からない使用みの “ 大人の玩具おもちゃ ” を使って、死刑待ちの死刑囚達で愉快痛快に遊ぶ動画を配信しますエリ 」


マオ

「 死刑待ちの死刑囚達??

  それって刑務所にるって事じゃないのか? 」


マオキノ

「 刑務所から拉致ってるに決まってますエリ 」 


マオ

「 拉致って── 」


マオキノ

「 大人しく死刑になる日を待って生きるのは詰まらないですエリ。

  死刑になる迄の期間ちゅう、慈悲ぶかくて優しいボク達(キノコン)が遊んであげますエリ。

  心の隙間を “ 大人の玩具おもちゃ ” で埋めながらなぐさめてあげますエリ★ 」


マオ

「 ………………全国の刑務所から犯罪者達が一夜の内に消えた事件があたらしいってのに、また刑務所から犯罪者を拉致るのかよ?

  またニュースになるな~~ 」


マオキノ

「 刑務所から死刑待ちの死刑囚を拉致したら、間違いなくバズりますエリ★ 」


マオ

「 バズる以前に通報されそうだけどな…… 」


セロフィート

「 お喋りはその辺にして階段を上がりましょう。

  旅館の敷地内へ不法侵入した不良達に、お仕置きをしなければいけません。

  マオは犯罪者予備軍のカレに対して、どんな “ お仕置き ” をしたいです? 」


マオ

なんでオレに振るんだよ~~ 」


マオキノ

「 マオ様、此方こちらを御使いくださいませエリ 」


 マオキノはかさなかなにかを探しているみたいだ。


マオ

「 オレになにを使わせようとしてるんだよ……。

  変なのは駄目だからな! 」


マオキノ

此方こちらですエリ 」


マオ

「 ──っ!!

  マオキノ、これって── 」


マオキノ

「 はいですエリ。

  不良も惚れ込む最恐のボコりアイテムですエリ。

  これで学習しない幼稚な不良達を千本ノックしちゃってくださいませエリ★ 」


マオ

「 ………………千本ノックなんてしたら確実に死んじゃうだろ…… 」


 マオキノから手渡されたのは鋭く尖った釘が出ている野球バットだ。

 一般的には “ 釘バット ” って呼ばれてる凶器だ。

 一般的な “ 釘バット ” と違うのは、鬼のかなぼうみたいに鋭く尖ったせんたんが殴った相手に突き刺さるようになっている事だ。


 だってほら、釘バットを普通に作ったら、尖ってる先端はバットのなかに食い込む筈だ。

 釘のたいらになってる部分が当たっても痛いだろうに、尖ったせんたんが刺さるなんて、余計に痛いに決まってる。


セロフィート

「 マオが本気を出して殴ったら、首が吹き飛んでサヨナラホームランしますね♪ 」


マオ

いち(いち)言わなくていよ……。

  ………………殺したくないし、釘バットで尻叩きを10回でいかな?

  釘が尻に刺さったぐらいじゃ死なないだろ? 」


セノコン

「 マオ様は御優しいですエリ。

  マオ様みたいに犯罪者予備軍へなさけを掛ける偽善者がるから、社会から犯罪者が減りませんエリ 」


マオ

「 酷い言われようだな?!

  オレは偽善者のつもりはないんだけど? 」


マオキノ

「 偽善者はみんな、そう言いますエリ 」


マオ

「 セロぉ~~!

  マオキノとセノコンがオレに酷い事を言うんだけど!? 」


セロフィート

「 はいはい。

  兎に角、旅館のそとへ出るとしましょう。

  偽善者さん 」


マオ

「 セロ迄かよぉ~~~~ 」


 広間でひととおり話したあと、旅館の1階を目指して階段を上がった。


──*──*──*── 旅館・1階


 旅館のなかへ出ると、ランプの明かりを頼りに出口へ向かって歩く。

 はぁ…………ようやく出られるんだな~~。

 早く撮影を終わらせたいよ……。


 マオキノの分身体とセノコンの分身体が歩き易いように床をかたけてくれたけど、気を付けながら歩かないといけないのは疲れる。

 いくひるに旅館のなかを歩いたからって、暗いなかを自由に歩ける訳じゃないんだよな……。


 ──って言うか、釘バットを持って歩いてるオレってば完全にヤバい奴じゃないか。

 旅館の土地を《 セロッタ商会 》が買い取ってくれててかった!

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