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【ショートショート】昨日死ぬことにした

作者: 夢尾

私は昨日死ぬことにした。


その日どんなに悪いことをしても、恥ずかしいことをしても、苦しいことが起きても、

その日の前日、つまり昨日で死ねば私に対して何も問題が起こらないことに気づいたのだ。


これは世紀の発見だ。

一体何のノーベル賞が貰えるのだろうか。


私自身が人類で初めて昨日に死ぬことを行えば、

きっと世間は私のことを褒めたたえるだろう。


さらにもっと話題にするためには、昨日の翌日に何をするかが鍵になるだろう。

この行動によって、昨日死ぬことの価値が決まるというもんだ。


そして、私は死ぬ準備を始める。

昨日死ぬことを実際に行うための準備だ。

同時並行で昨日の翌日のサプライズも準備する。


楽しみだ。

昨日死ぬことも、死んだ後のことも。


ようやくその日が来た。

私は期待に満ちた顔でその日を待っていた。


そしてついにその時を迎えた。

私は昨日の私を殺した。

昨日の私は驚いていたが、すぐに喜んでくれた。


そして、昨日の翌日の私は笑顔で人々前に立ち、叫んだ。

「私は昨日死にました。」


後ほど1人の死体が見つかった。

その死体は何か不可解なものを見たという顔していたらしいと報道された。

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