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9話 ギルド長シミル

 再びホムンクルスに擬態した俺は、ギルド長シミルの反応を待つ。


 「驚いたな、本物だとは。マスターはいないのか?」


 「ダンジョンマスターなら居ないぞ。俺がマスターみたいなもんだからな」


 「では、ここ最近のモンスターの以上発生は、ダンジョン同士の戦争が原因というのは真実だな?」


 「ああ、そうだが、俺は人間に被害を与えていないぞ。むしろこの4人を助けた方だからな」


 「君がダンジョンマスターで無いという証拠は提示できるか?この4人だと君は倒したモンスターなどに擬態ができるそうだが? 似たようなモンスターでドッペルゲンガーというモンスターもいる」


 「ダンジョンマスターは、ダンジョンコアを操作して、モンスターを召喚するのは知っているか?」


 「ああ、知っている」


 「俺は、ダンジョンコア自身だからその操作が必要ない。今ここでモンスターをすぐにでも召喚できる」


 「では、実際に召喚してもらえるか?」


 「殺さないと約束できるか?こちらも攻撃はしない」


 「悪いが、実際にモンスターが現れた場合は討伐させてもらう」


 「大切な配下を殺す為だけに召喚しろと言うのか!?」


 「ここは、冒険者ギルドだ。モンスターを野放しにはできない」


 「俺は人間達に敵対する気はないと、聞いているよな?むしろ有効的に付き合うつもりでいるんんだぞ」


 「それも聞いている、では、1番失っても惜しくない配下を1体召喚しろ」


 「分かった、ただし条件がある、死体は俺が貰うのとギルド長シミルが一人で討伐することが条件だ」


 「いいだろう、私もそれなりに戦える。君のモンスターを討伐させてもらう」


 ギルド長シミルと俺の間に緊張が走る。

 しかし、何かに気づいた4人ぐみは、あちゃ~みたいな顔で俺の心配よりもシミルを心配しているみたいだ。

 シミルはレイピア抜き、臨戦態勢に入る。


 「召喚、ラッシュマッシュ!」


 召喚されたラッシュマッシュはすぐさま、ギルド長シミルの殺気に反応し、部屋の中を走り回り、部屋の中を荒らしていく。


 「いいぞ、ラッシュマッシュ! そのまま逃げて!」


 ぽかんとした、顔を一瞬した、シミルは部屋の中を走り回るラッシュマッシュをみて追いかけ始める。

 ドタバタとギルド長室に音が鳴り響く。

 心配したギルド員が扉を激しくノックする。


 「ギルド長! 何事ですか!?」


 「何でもない! それより絶対にドアを開けるなよ!」


 10分後。


 ぜえぜえ、ハアハアと息を切らした、ギルド長シミルがラッシュマッシュを討伐していた。


 「これで信じてもらえたか?」


 と俺はラッシュマッシュを土産袋に突っ込みながら聞く。


 「わ、分かった。取り敢えず君がダンジョンコアである事は認めよう」


 と、息を切らしながら認めてくれた。


 「じゃあ、この4人の話しも認めてくれるよな?」


 「ああ、ある程度が真実だと、わかった。それで人間に敵対しない1番の理由はなんだ?話しによるとおいしい物を食べたいとか死にたくないとか、言ってるそうだが?」


 「理由はそのままだ。1番の理由は友達4人が俺を信じてくれたからだ。俺達もう、友達だよな?」


 一方的に勝手に友達宣言してるのは俺だけ、だけどな!


 「かれは、こういうやつなんです」


 「私達とあった時から敵のモンスターからも守ってくれましたし」


 「信じてみませんかギルド長」


 「彼なら俺達が保証します」


 と順にジャック、リリアンヌ、クロムにドク。


 「って、友達の部分は!? スルーしてない!? してるよね!? そこは、親友とはいかなくとも、友達ですから信用してますぐらいはつけようぜ!」


 「フフフ、もちろんガイアとは友達よ」


 と、リリアンヌ。


 「お前たちも思ってるのか?」


 「ああ、もちろんだよ」


 と、ジャックがいうと、クロムもドクも頷いてくれた。

 こいつら助けてホントによかったよ。


 「じゃあ、話しはこれで、終わりだな。早速、買い物に連れて行ってくれ。野菜とか買わないといけないからな」


 「待て待て、話しはまだ終わってないぞ」


 「何故だ!? さっき信用すると言ったじゃないか? 嘘ついたのか?」


 「違う。ある程度は信じると言ったんだ、何せこんなことは初めてだからな。だから慎重に事を運ばねばならない。まず、交易をしたいとの事だったが、そちら側からは何が出せる?」


 「そうだな、まずは、ラッシュマッシュはいけるぞ。後ダンジョンを攻略したから宝石もだせるぞ」


 「なるほど商人達が喜びそうだな。モンスターを召喚していたな? 召喚リストみたいなものはあるか?」


 「リストが欲しいのか? でも大切な配下を無駄死にさせるような召喚はしないぞ」


 「先ほどは、ラッシュマッシュを無駄死にさせたように思えるが?」


 「それは、それ。これは、これ。で、別問題なんだよ。痛いとこを突くなよ、シミル。これが、今の俺が召喚できる配下だ」

 

 ・スライム 

 ・ゴブリン 

 ・コボルト 

 ・ホーンディア 

 ・ウサギ 

 ・ホーンラビット 

 ・鶏 

 ・ラッシュマッシュ 

 ・ホムンクルススケルトンメイジ

 ・ホムンクルススケルトン

 ・ミノタウルス 

 ・ホムンクルス


 「まて、モンスター以外のウサギや鶏はなんだ?」


 「俺の配下達のご飯ようだ。ああ、そういえば、輸出できるもので、薬草、魔イチゴなんかもあるぞ。冒険者ギルドにとってもこちらは、有益なんじゃないか?」


 「たしかに、傷を治す、ポーションや魔力を回復させる、マナポーションの材料になる。常に必要な物だな。これらを安定供給できるのか?」


 「ああ、問題ないぞ」


 「では、そちらの要求するものは何だ?」


 「こちらは、加工された食品だな。主にパンとか米とかがあれば、いいな。後は菓子ぐらいか?どうだ、良い取引だろ?」


 「確かにこちらにとっても良い取引になるかもしれん、特にギルドとしては、薬草と魔イチゴが助かる」


 「それと、ラッシュマッシュの魔石も追加だな。忘れがちだがあいつらもモンスターだからな」


 「わかった、魔石も追加しよう。後は、この町の領主に報告して、危険が無いかの視察が入ると思うが問題ないか?」


 「わかった、視察も受け入れよう。これで話しは終わりか?」


 「一応はな」


 「よしそれでは、買い出しに行こう」


 俺達5人はギルドをでて買い出しにむかう。


 「まずは野菜だな」


 「それじゃあ、市場がまだ昼だしやっているわ」


 と、リリアンヌ。


 俺達は市場でたくさんの種類の野菜を買って、おれが袋に入れかけたと見せかけて野菜を吸収していかいく。

 これで、野菜畑がダンジョンで作れるぞ。


 買い物もひと段落したら、俺達5人は、昼食を取る事にした、俺はともかく4人は朝から何も食べていないしな。

 さぞお腹もすいてる頃だろう。

 適当に店を選び俺達は入る。

 さて、俺は、何を食べようかな。

 その中で、俺は野菜煮込みを注文した。

 入ってた具材は大根、ニンジン、ジャガイモ、ちくわ、こんにゃく、煮卵。

 味付けは、薄味のおでんだった、しかし、ダンジョンでおでんは食べれない。

 練り物の作り方やコンニャクの作り方など知らんし、出汁などどうすればいいのか。

 配下達には悪いがここはおいしくいただきました。

 遅めの昼飯を食べたら少し休憩して、人間が使う武具を見に行く事になった。

 我がダンジョンの戦力強化につながるのであれば、みてみないとな。

 結果的にこれと言ったものは見つからなかったがまあいいだろう。


 さて、おれは、一度ダンジョンに戻り、野菜畑は設置しなければ。

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