プロローグ
【初めに】
この作品は長年の間構想していた小説「クラブボランティア」のたった一遍としています。ここに筆を取るに当たって学校における諸問題を組んだ深い内容と頑とした設定が読者への問題提起があり、読むに当たるものであると判断したからです。
読んで頂けると嬉々とした所存でございます。また、お手数ですが、評価や感想などを頂けるとモチベの向上や内容の改善に繋がります。お時間があればお願い致したいです。
学校────
日本では誰もが人生の内に一度は通る道であり、その中で最も輝かしい時間として明るいイメージを持つ人も多い。
かけがえのない友達、クラスメイト、はたまた彼氏彼女。文化祭や体育祭などの思い出。煌びやかな"青春"の一枚が大切な時間を思い出させる。
しかし、明るいイメージだけが学校ではない。
社会から閉鎖された空間で陰湿に行われるいじめ。家庭内で行われる虐待……。必ずしも誰もが幸せな時間になるとは限らない。
今日も何処かで残酷な悲劇を受けながらも、その先にある一筋の希望を目指してひたすら生きる子どもがいる。闇に溺れた子どもが小さく照らす光を目指して足掻く。だが、光を見失い闇に飲まれる者も少なからずいる。
平成二十九年度、生徒児童の自殺率。
小学生、十一名。
中学生、一〇八名。
高校生、二三八名。
(厚生労働省・警察庁 「平成29年中における自殺の状況」による)
総数三五七名の若い蕾が闇に溺れ自ら灯火を消している。一年を三六五日として、僅か九日分を除けば毎日一人が自殺していることとなる。
時間は刻刻と過ぎる。
現実に目を背けている間にも……
また一つ若き蕾が命を絶った────
修正などがあれば後書きに書きます