子豚のピグちゃん
マンションの隣の部屋から、いつも声が聞こえる
おそらく人ではない、豚の声だ
私はこの姿の見たことのない豚にピグちゃんと名前をつけている
ピッグからではない
ピグちゃんは「ピグピグ」と鳴くのだ
おそらく肌はピンク色で、可愛い女の子だろう
今日もピグちゃんの声が聞こえていた
しかしいつもとは違いブーブー鳴いていた
なにかがおかしい、ピグちゃんに何かあったのか
私は自分の部屋を飛び出した
隣の部屋に向かおうとしたが、そこに部屋はなかった
ではあの声はいったいなんだったのか
考えながら私は自分の部屋へ戻った
靴を脱ぎ、服を脱ぐ
前足を地面につけのそのそ歩く
窓の外を見ると夕日が綺麗だったので、私はピグピグ鳴いた