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虎の巻その後
まだ、門の外でうだうだやっているので、虎のお話
次は進むはず!
甲斐の虎こと武田信玄の京姫と別れた後の話
京姫の去った後、俺の心は空っぽになった。
「あの日から、もう五年も過ぎたのか…。」
「信玄様?」
そうこぼしたのを小姓に聞かれてしまった。
小姓に何でもないと告げ再びこの想いを空へと馳せる。
小姓は、不思議そうにしていたがやがて俺が何も言わないと感じて一人木に飛び乗った。
俺は、それをいいことに半刻ほどそのまま空を見上げながら動かなかった。
京姫とは、五年前にもお会いしたことがある。
昔の彼女は、なんというか一言で言えば凄い人。
素晴らしい方だった。
今は、まるで…。
別人だ。
それでも、貴女をアイしマショウ…。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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