暗闇オニゴッコ2
おもに明智光秀sideです。
「ちっ!もう気がついて追いついてきたのか!」
尾張まで一山というところまで来たが無理矢理休憩も無しに往復したのが自分で思った以上に響いているらしい。
「ねぇ、オヒメサン!こわーい護衛が来たみたいだよ?」
俺はオヒメサンにそういうと振り向き様に針を投げる。
ガキッン
金属同士がぶつかる音がして針が防がれたのがわかった。
「忍びでもないのに貴様は針を使うのか?」
少し驚いたように攻撃を防いだ相手である名取信介が言った。
「信介」
オヒメサンはまさか彼が追い付くなんて思ってなかったようで呆然と彼の名前をつぶやいていた。
自分で気がつかせておいてなんだがムカつく!
オヒメサンがこちらにいるからか攻撃する機会を狙ってはいるが刃物を投げる気は無いらしい。
「京姫様を返せ!明智光秀ぇ!」
そういうと彼は俺の頭の上を飛び越え前に立ちはだかると警戒体制をとった。
「はぁ?何いってんの?俺が俺たちがオヒメサンを手放すわけ無いじゃん!!信長様も俺も!」
俺はオヒメサンを下におろし忍びに向き合った。
「オヒメサンごめん少しだけここで待ってて!こいつ簡単には通してくれないみたいだから!ちょーとだけ相手してあげる!」
そのまま針を両手に構えると俺は忍びに向かい走り出した。
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