暗闇カクレンボ
エブリスタでの戦国狂言2はほとんどお話がないのでほぼオリジナルでここからはスタートします!
過去編などは引っ張ってくる予定です。
織田が動いたと聞いたとき何故か恐怖は湧かなかった
一応キョウ姫様の両親は殺されて城も落ちているのにワタシから私になったからだろうか?
むしろ、早く迎えに来て欲しいなんて思っている。
私になってから顔なんて肖像画で描かれたあんなのしか知らないのにあれは織田信長じゃないと心から理解している。
とても不思議だった。
まだ、体に私が馴染んでいないかのような感覚時折自分とは違う思考や体の動かし方に戸惑いを隠せない。
信介にもだんだん怪しまれ始めている気がする。といっても彼はなかなか私の側に居られないのだが(片倉さんが毎回なにかしらお願いという名の命令をしているため)
いっそのこと信介にはばらそうかとも考えたがどうなるか全く予想できないため行動に移せなかった…。
そして、織田軍が進行中の報せを受けた晩に私はこの城に居るはずの無い人物と遭遇してしまった。
「あっ!オヒメサンみーけっ!悪いけど俺と一緒に来て!拒否権は無いから!」
そう言って彼は私の体を持ち上げるとそのまま城の壁を軽々と超えどんどん遠ざかって行く
「ちょっちょっと待って!あなた誰なの?」
とりあえずそれだけ言ったがあまりにガクガク揺れるので舌を噛みそうになりそれ以上質問することも暴れることもできなくなった。
「あんまり喋ると舌噛むよ!待つのは無理!これは信長さまの命令だし!あっと!俺の名前は明智光秀!よろしくオヒメサン!」
彼はそれだけ告げるとさらにスピードをあげてこの奥州から私を連れて飛び出したのであった。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
感想などありましたらよろしくお願いいたします!




