第8章 霜月(しもつき) の章
相変わらず体調を崩したままの夕陽。口止めされているとは言え、気が気でない夕菜。
柊 「……1・2・3…おかしい、よね…いくらなんでも遅れすぎ……もしかして…」
青井「あれ、夕陽。どうしたの? もしかして、まだ体調よくないんじゃない?」
柊 「あ、夕菜ちゃん…」
青井「なんか変だよ…夕陽、なにかの病気じゃないの?このごろ授業中も元気ないし、クラブ活動でも夕陽の姿は見かけないし。あれからずっとでしょ?絶対変だよ!」
柊 「ホントに、たいしたことないんだって。大丈夫だよぉ」
青井「なんで〜!こんなに心配してるのに…なんか私に隠してない?」
柊 「隠してないよぉ…」
青井「いんや、隠してる…私には解る!夕陽、嘘つくとき鼻がピクピクするもの。私に言えないことなの? どうしても嫌というなら しょうがないけど…一人で考え込んでてもしかたないよ?」
柊 「うん…そうだね、わかった。本当のことを話すわ。でも、お願いだから誰にも言わないでね…」
青井「やっぱり何かあったんだ?」
夕陽は意を決してサマーキャンプでの一部始終を夕菜に明かした。
回想
柊 「あっ……輝くん!?…ちょっと!や……っ!!」
緑川「あっ…ご、ごめんっ!つい…」
柊 「…………」
緑川「…………」
慌てて離れる輝。無言のまま気まずい雰囲気が漂う。輝が大きく深呼吸すると、ピクッ…と夕陽は震えた。
緑川「えっと…怖がらせるつもりはなかったんだ。ごめん。……あ、あのさ」
緑川「俺と……付き合ってくれないかな」
柊 「…………え……えええっ!?」
緑川「あー、そうだよな、俺なんかにそんなこと言われても困るよな。ごめん、忘れて」
柊 「待って!違うの!!」
緑川「違うって…?」
柊 「あの…えっと……びっくりして。…でも、困らない、から…」
緑川「……は?」
聞き返されて真っ赤になる夕陽。
柊 「さ、最初はね、副委員長なんて押し付けられて、いやだなーって思ってたの」「いつも面倒な雑用ばかり私がしてて、委員長はふらふら遊び呆けてるし」「でもね、そう思って腹を立てながら輝くんのこと見てたら…違うなって、わかったの」「輝くんって、いつも教室の中を走り回ったりすぐ廊下に出たりしてるけど、それって遊んでるだけじゃないでしょ?」
「私がこけそうになった時はさり気なく手を引っ張って助けてくれたし、重い教材を運ばされてる時はふざけた振りして持ってくれた」「だから…えっと……買出しの時、名前で呼んでいいって言ってくれて、すごく嬉しかったの……だから……」
緑川「ストップ!…そこからは、俺のセリフ」「柊はいつも、どんな大変な用事を任せても完璧にこなすし、しかも俺のフォローまでしてくれてて、すげーなって思ってたよ」
「誰にでも分け隔てなく接するし、でも愛想がいいだけの俺みたいのじゃなくて、ちゃんと締めるところは締めるし」
「それから……俺が助けるのは、柊だけだから」
柊 「え…それって……」
緑川「柊はいつもニコニコ笑ってる。俺は、笑ってる柊が好きだから、いつも笑っていてよ」
柊 「………はい」
夕陽はそう答えると、今日一番の笑顔を見せた。
緑川「……えーっと、柊…キス、していいかな……?」
柊 「…うん……あ、あの、私のことも、名前で呼んで?」
緑川「好きだよ…夕陽」
後編
青井「それでそれでっ!?もしかして、そのまま…?」
柊 「うん…隠してたのは、照れくさかったから…。内緒にして心配かけちゃってごめん」
青井「エェェェェェ……本当なのそれ!?二人を見ていていい感じには思えてたけど、そこまでだったとは……」
真っ赤になりうつむく夕陽
青井「で、それから生理がきてないってことなの?」
柊 「…うん……もともと生理不順だし、いつも通り遅れてるだけだと思ってたんだけど…」
青井 「じゃあさ、とりあえずは薬局に検査薬買いに行こうよ」
柊 「ええっ!?買いに行くの?…恥ずかしいよ…」
青井 「うんうん!だって早い方が……あれ?」
柊 「ん?どうしたの?」
青井「いや、妊娠かもと聞いて気が動転していたけど、もしかしてお腹の赤ちゃんのパパって、委員長なんだ……」
柊 「あたりまえでしょ…」
青井「あの委員長がねぇ……きゃははははははは!!」
柊 「いきなり笑い出して、どうしたの、夕菜ちゃん?」
青井「だって〜ははははは!お腹の赤ちゃんの第一声が『ママ〜僕、委員長になるからね』と言う姿を思い浮かべてしまった……あははははは」
柊 「ぶっ!!」
青井「あっ!夕陽の笑った顔、久し振りに見た」
柊 「うん、私も久し振りに笑った気がする」
青井「おっと、こんなことしている場合ではない!委員長ダッシュ〜で薬局行くぞ〜」
柊 「わかった!わかったからそんなに腕を引っ張らないでー!あいたたたぁ」
商店街買い物
青井「薬局は〜っと。あった!あそこだ!おじさ〜〜ん!!」
柊 「ちょっと、夕菜ちゃん!そんな大声でっ!!」
青井「なに言ってんのよ。お店の人に聞くのが手っ取り早いんだから!それに、上手く値切って…」
柊 「…値切れないと思う」
青井「さあさあ、早く買って買って!それからそこのコンビニでトイレを借りて…」
柊 「もしかして夕菜ちゃん、楽しんでない?」
青井「いや、そんな、楽しんでなんか…ちょっとしか」
柊 「…やっぱり。とにかく!買うから。でも、コンビニはさすがに…」
青井「バレタか。じゃあじゃあ、ファミレスで!」
柊 「コンビニもファミレスも却下!…家に帰ってから検査するよ」
青井「うん、わかった。じゃあ結果がどうだったか連絡ちょうだいね」
柊 「……うん」
柊 「これで…1分待って、判定窓に青い線が出なければ陰性、出れば………」
柊 「もしもし。夕菜ちゃん?結果ね、陽性だった……」
病院
柊 「夕菜ちゃんごめんね、面倒なことに巻き込んじゃって」
青井「何のこれしき、乗りかかった船だし友達のためだ!」
柊 「ありがとう…夕菜ちゃんが付いて来てくれて、本当に心強いよ」
青井「ホントに間違いないんだよね?陽性って?」
柊 「うん……説明書に書いてあった通り、はっきり線が出た……」
青井「そっか…相手が委員長だってのも間違いないんだよね?」
柊 「当たり前でしょ!んもう、夕菜ちゃんったら」
青井「残念だな…夕陽の相手だったらもっと、背が高くって、足が長くて、ハンサムで、頭がよくて…」
柊 「それは夕菜ちゃんの理想でしょ〜」
看護婦「柊さーん」
柊 「はい! …じゃあ、行ってくるね」
青井「健闘を祈る!」
待合室でソワソワしている夕菜
青井「まだかな…夕陽の赤ちゃん、いつ産まれるんだろう」「名前は、そうだな。夕陽の赤ちゃんだから夕子とか…男の子だったら…いや待てよ、画数の問題もあるな」「大きくなったら、男の子ならプロ野球選手がいいな。日本中で美味しいものを食べられるし。女の子だったら…」
「って、私が考えることじゃなかった……」
診察室の扉が開き、夕陽が出てきた。
柊 「ありがとうございました」
青井「夕陽!!」
柊 「ん……4ヶ月目だって」
青井「そうか…。それで、夕陽はどうするの?」
柊 「うん……昨日ね、検査薬で陽性って反応が出て考えたの」
青井「うんうん」
柊 「もちろん私の両親とも話し合わなきゃいけないけど、私……輝くんのこと好きだし、好きな人の赤ちゃんなら…産んで、育てたいなって」
青井「………」
柊 「それにね、お医者様が、もう4ヶ月目に入ってるから中絶は危険だって言ってた」
青井「………」
柊 「たぶん学校も…退学しなきゃいけないだろうなって、思う」
青井「………」
柊 「ねえ、私が退学しても、友達でいてくれる?」
青井「そんなの当たり前だよ!」
柊 「うふふ。ありがと♪ はぁ〜、ハッキリしたらお腹すいちゃった。パフェでも食べに行こっか?今日のお礼に奢っちゃうよ♪」
チャット
涙 >はじめまして なんか緊張するな
いなは >リラックス、リラックス……なんって、実はいなはも緊張しまくってま〜す(^^
涙 >メールと日記では わかっているつもりなんですが すぐ返事かえってくるなんて変な感じします
いなは >やっぱりメールと違って、リアルな感じがいいですよね。
涙 >あらためて 自己紹介しますね 俺 高校に通う一年生 男 趣味は料理とパソコンかな
涙 >住んでいるのは 中部地方とだけいっとくかな
いなは >いなはも高校1年生。中部地方で○○線内に住んでいます。意外と近くなのですね(^^
涙 >もしかすると 会ってるかもね
いなは >そうだったら素敵ですね。涙君は部活とかで忙しいんですか?
涙 >いろいろと 考えてはいたのだけど やらずじまいで おわつちゃったよ
涙 >いなはさんは どうなの なんかスポーツとか部活で活躍しているのですか?
いなは >なんか いなはも 部活しなくて おわっちゃったな アイさんも部活してないみたいなので
涙 >それから 彼とはどうなの?
いなは >うん アイさんとは うまくいっているよ
いなは >涙君の アドバイスのおかげで
涙 >それはよかった
いなは >いなはね 思うんだ 人には言えない秘密って 誰もが持っているんだなとね 涙君も持っていますか
涙 >秘密か〜 なんだろう 俺の秘密って?
いなは >いつかは 私も涙君になら 私の秘密はなしちゃいそうだな
涙 >秘密は大事にしまっておいてください W
いなは >なんか 二股かけているように聞こえるけど このごろ いなは 涙君のことがいろいろと 知りたいと思う自分も居るの
涙 >俺のことですか? 話せる範囲ならいくらでも 教えるよ W
いなは >きょうは 楽しかった また 来週同じ時間にここでチャットしてくれる?
涙 >もちろん 今日は ひたしぶりだったので なんか 緊張して ちぐはぐなチャットでごめんね
いなは >うぅん いなはは平気 涙君 これからもよろしくね
いなは >またね
いなははチャット部屋から退室しました(2005-11-XX-XX:XX)
教室
翌朝、大股で教室に入ってきた夕菜は、誰にも挨拶すらせず委員長のもとに駆け寄った。
青井「委員長、ちょっと!!」
緑川「なに?」
青井「いいからちょっと、来なさい!」
夕菜のあまりの大声に、その場にいた全員が一斉に二人を見た。
生徒「おお?夕菜と委員長の最終戦争勃発か〜?」
生徒「夕菜〜、あまり輝をいじめちゃだめだぞ〜」
青井「君たちは関係ないでしょ!ちょっと黙っていてよ!」
生徒「うっ…夕菜が本気で怒った顔、初めて見た…こえぇ」
青井「委員長、こっちにきて……」
と言うと夕菜は輝の手をグイッと強く引き、そのまま体育館裏まで連れて行った。
体育館裏
緑川「なんだよ、こんなトコに呼び出して」
青井「決まってるでしょ、夕陽のことだよ」
緑川「夕陽がどうかしたのか?」
青井「…退学、するかもしれない」
緑川「え………」
青井「夕陽から、二人の関係は聞いたよ」
緑川「まあ、別に隠すことでもないしな。でもそれと退学がどう関係あんだよ」
青井「思った通り、夕陽は君に伝えてないんだね…」
緑川「何だよ!夕陽、どうかしたのか!?」
青井「……妊娠した」
緑川「……え!?冗談…だろ……」
青井「冗談でこんなこと言えるかっ!」
緑川「本当、なのか…でも……まさか、そんな……」
青井「最近の夕陽を見ておかしいと思わなかったの!?一人で悩んで苦しんで…」
緑川「確かに、元気がないとは思ってた。でも、いつも笑ってはぐらかされて…」
青井「昨日、病院に付き添ったけど…何もかも吹っ切れたようだったよ?」
緑川「あいつ……!!」
今にも走り出そうとする輝の腕を掴み、夕菜は言った。
青井「私、夕陽の友達だから!何があっても大事な友達だから!!」
緑川「…教えてくれてありがとうな。それから…夕陽に気付いてくれたこと感謝する」
そう言うと輝は理事長室のある特殊校舎に向かって走っていった。
退学届
夕陽は退学届けを手にし、理事長室に入ったものの誰もいない。
柊 「まったくもう…ほんっとに理事長も秘書さんも、肝心なときにはいないのよねぇ。のんきな学校だわ」
柊 「しょうがないなぁ。定番の『職員室で大騒ぎ』でもやりますかぁ」
柊 「しかし昨日の夜は面白かったなぁ。昼メロみたいにお母さんは倒れちゃうし、お父さんは「相手は誰だ!」なんて怒り出すし」
すっかり開き直った様子の夕陽。妊娠という現実を受け入れたことにより、肝が据わったのだろう。
くすくすと笑いながら理事長室を後にし、職員室へ向かった。
柊 「失礼しまーす。1-Hの柊ですが、先生は…」
担任「お、柊か。また委員長の使いっ走りか?」
柊 「違いますよぉ。今日は私用です」
担任「珍しいな。で、どうした?」
柊 「退学届けを出しに来ました」
ずっと握り締めていた退学届けを担任に渡そうとした。
そこにバタバタッっと足音が近付き、輝が職員室に入ってきた。
緑川「夕陽!結婚しよう!!」
柊 「えっ!?…ちょっと輝くん、いきなりどうしたのよ!?」
緑川「夕陽とお腹の子は、俺が守るから!」
ざわめく室内。教師はもちろん、居合わせた生徒たちも驚いてこちらを凝視している。
担任「おい、何事だ?…とにかくここじゃ話もできなさそうだな。二人とも進路指導室に来い」
柊 (あちゃー…ホントに大騒ぎになっちゃったよー)
そのころ教室では
「委員長が戻ってこないけど、夕菜が殴り飛ばしたのか〜?」
青井「そんなことしてないよ」
「でも、あの怒り方は尋常じゃなかったしな」
青井「うるさいなぁ…」
教室に駆け込む生徒。
「一大事!夕陽ちゃんが退学して委員長が子供って!」
「はぁ?何わけのわかんないこと言ってんの?」
青井「二人はどこ?」
「…先生が進路指導室って言ってたけど」
青井「わかった」
夕菜は立ち上がり、進路指導室に向かった。何かを察したのか、れいみ達グループの面々も後に続いた。
進路指導室にて
担任「何か、わけがありそうだな。言ってみなさい」
緑川「……………」
柊 「……………」
担任「二人とも黙ってちゃわからないじゃないか。…柊の退学届けと関係あるのか?」
緑川「……………」
柊 「……………」
担任「しょうがないな。先生は飲み物を買ってくるから、その間に二人で話し合いなさい」
そう言うと担任は出て行った。
柊 「…夕菜ちゃんに聞いたのね?」
緑川「ああ……」
柊 「そっか」
緑川「夕陽…さっきの言葉に嘘はないから」
柊 「輝くん…」
緑川「俺はまだ頼りないかもしれないけど、夕陽の笑顔を守るためなら…何を失ってもいい」
緑川「俺も退学して働くから…俺と、その子と、3人で一緒に生きよう」
柊 「ダメだよ、そんな簡単に決めちゃ」
緑川「簡単じゃないよ!俺にとって一番大事なのは夕陽だから」
柊 「輝くん、優しいね…」
緑川「ご両親には、もう言ったのか?」
柊 「うん、昨日ね。お母さんは泣き出すし、お父さんは怒るしで大変だったよ」
緑川「俺、挨拶に行くから」
柊 「無理はしないで?私は大丈夫だから…」
緑川「夕陽が傍で笑っててくれれば、俺は生きていける」
柊 「本当に…いいの……?」
緑川「ああ。だから…ずっと一緒にいよう」
柊 「………うん」
輝はそっと夕陽の肩を抱くと、頬に口付けた。
その時、友人たちと担任が進路指導室に入ってきた。
担任「大体の話は、青井から聞いた。だが二人揃ってすぐ退学とは性急過ぎないか?」
青井「夕陽、ごめん。いろいろ喋っちゃって…」
柊 「ううん、どうせ話さなきゃいけないことだもん」
「先生、二人が退学せずに済む方法ありませんか!?」
担任「難しいな……こればかりは、先生だけでは判断できない」
担任「職員会議にかけて…緑川と柊は当分の間、停学になるだろう」
柊 「…はい」
緑川「覚悟の上です」
担任「前例のないことだから、どうなるか……それに職員室の一件で、既に噂も広まってるらしい」
担任「それぞれのご両親とも話し合う必要がある」
緑川「はい」
担任「とにかく今日は二人とも早退しなさい。この様子じゃ、授業にならんだろう」
柊 「ご迷惑かけて…申し訳ありません」
担任「学校側から連絡があるまで自宅謹慎だ。いいな」
「私たちも、二人が退学せずに済むように考えてみるね」
「輝と夕陽ちゃんがいなくなったら、うちのクラスはボロボロになるからな」
「いや、委員長はいなくても……」
緑川「ひでーな、お前ら」(苦笑)
テラス
夕菜達が テラスで昼食を食べていると テレビがおいてある前あたりが 騒がしい
生徒A うそ〜 わたし〜もう いきていけない〜
生徒B あんたにゃ関係ないでしょ 会った事もないのに
生徒A そんな〜ずっと ファンだったのに
生徒B でもさ 御堂さんも やるね〜
生徒 けっこう この番組の信憑性も高いしね
生澤 夕菜いってみよ〜なんか テレビで御堂先輩のスキャンダルが発覚したみたいだよ
青井は興味がすごくあったが 丸で興味の無いそぶりをれいみにした
青井 そうなんだ・・・
生澤 いこうよ 夕菜
夕菜はれいみに 腕をひっぱられ テレビの周りの生徒の輪にはいった
レポーター 先日 人気タレントで俳優の 御堂光[18]さんに 恋人が発覚しました 御堂光さんは 現在放送中のテレビドラマに[ともしびの愛]主役として出演中の 人気タレントです お相手は 同じくドラマに出演中のヒロイン 山見聖歌[16]です 二人はロケ場所である さくらの撮影所近くの ホテルでの密会を 雑誌ズームの記者にスクープされ 発覚となりました 現在 二人の事務所からは なんのコメントも発表されてません もし これが本当なら 年内に大型学生カップルの誕生かと芸能界はわいています
生澤 ヘエェ〜 でもさ 夕菜は信じて無いんでしょ?? いまりニュース
青井 なんで・・・??
生澤 いや あれから 何度か夕菜と御堂先輩が 話しているのみちゃったんだよ
青井 あなたね〜
生澤 私もレポーターの素質あるかな?? でもだれにもいってないよ
青井 芸能界はわかんないものね いろいろと 噂が立ちやすいからね
夕菜の返事はしているがすこし 動揺しているようだ
青井 そのうち あいつから連絡あると思うし・・・
生澤 元気を出してね 夕菜・・・わたしがいるからさ
青井 ありがとう れいみ・・・・
青井 うち ちょっと 気分すぐれないので 保健室いってくる〜
う言うと 夕菜は 一人で保健室に向かった
保健室
光の携帯に電話をかける夕菜
青井 でないな〜 きっと 取材の電話で警戒しているのかな?
御堂 もしもし〜
青井 あっ 光でてくれたんだ
御堂 夕菜 やっぱ 電話かけてきたんだ〜
青井 もちろんですよ あんな報道見せられたら 気になって仕方ないでしょ
御堂 だと 思ったよ
青井 率直にきくけど アレ・・・どういうこと??
御堂 デマだよ・・・・ついさ 彼女の相談うけたら あんな事になるなんて
御堂 いま 事務所もてんてこまい・・・もう 困っちゃうんだよな
青井 そうか・・・でも少し安心した
青井 本当に大変そうだね
人の声 [・・・・・・・誰?・・・・・いま・・・・・・ですよ]
電話の向こうで人の話し声がする
青井 [いま どこに居るの?]
御堂 [マネージャーへが用意してくれたホテルにいるよ]
人の声 [・・・・はやく・・・・]
御堂 [マネージャー いま 終わりますから 先方の方に連絡つけといてください]
人の声 [・・・・・マネージャー・・・・・]
御堂 [じゃ 夕菜・・・マネージャー待っているから 切るね]
青井 [うんうん 大変ですががんばってください ]
青井 [クリスマスは 会えるんだよね たのしみなんだ 私は]
御堂 [うんうん いまの現状では どうなるか わかんないけど・・・]
御堂 [なるべく 開くことを願っててください]
青井 [うんうん・・・じゃ 忙しそうなので切るね・・・悪かったね電話して]
御堂 [じゃ!!]
れいみのチャット
いなはは 涙君のことが興味 しんしんで仕方ない
---いなは >こんばんは。昨日、面白いサイト見つけたんです。これが結構当たるんですよ。
まず、性格判定、やってみてもらえますか?
---いなは >ちなみに、いなはの結果はこれです
---いなは >http//www.oxox.xx.jp/sei.cgi?134$ddru1332542387
---涙 >ちょっとやってみますね。
---・ ・ ・ ・ ・
---涙 >僕の結果です。
---いなは >http//www.oxox.xx.jp/sei.cgi?4767$dwwfert253754
---いなは >涙君は、犬型で作家向きだって。
---いなは >人の悩みを聞いたりするのが得意ってところは、もうバッチリ当たっていますね。
---涙 >どうかな 他人が知るほどに 自分は自分の事しらないもんだし
--- >あたっているといえば あたっているのかな?
---いなは >ちょっと冷たい部分もある現実主義ってそこは外れだよね?
---涙 >俺 結構クールって 思っているんだけどな
---いなは >女の子にモテモテなわりに女の子が苦手って本当ですか?
---涙 >もてもて・・だったらうれしいけど・・・あいにく居ないです
--- >いま ここに チャットして無いよ・・そんなに もてもてだったら
---いなは >まあ、全部当たっていたら、このサイト、怖すぎですからね(w
---涙 >たしかに・・・運命は切り開く物と信じていますし
---いなは >あっ、理想な恋人の型はウサギ型って……いなははウサギ型だから、ぴったりですね。
---涙 >うは いなはさんの理想の男性が 俺かよ・・・まいったな
---いなは >はっは涙君、照れてますね。
---涙 >うさぎは 寂しがり屋さんか・・・俺狼だったりして・・
---涙 >あとは ご想像に・・・・マテ!!
---いなは >今日はこの判定サイトのおかげで、結構涙君の事が分かって嬉しかったです。
---涙 >うんうん 俺も楽しかったよ
---涙 >じゃ また 来週の同じ時間によろしく
---いなは >は〜い お待ちしています まったね〜
---涙 >また よろしくお願いします
--- いなははチャット部屋から退室しました(2005-11-XX-XX:XX)
8章までご覧頂きありがとうございました
9章もよろしくお願いいたします