第5章 葉月(はづき) の章
飼育小屋
飼育小屋の掃除をしている琴葉
柊 「琴葉さ〜ん・・・」
琴葉「あっ 柊さん こんにちは」
柊 「琴葉さん えらいね〜 夏休みなのに 毎日ちゃんと 飼育小屋掃除ちゃんとしに学校に来るなんて」
琴葉「飼育委員ですから〜当たり前ですよ」
「柊さんも 夏休みなのに、副委員長の仕事 おつかれさまです」
柊 「夕菜とえらい違いだ」
琴葉「はははは・・・・ でも夕菜もなんか 色々と一生懸命にしているよ 今日も学校に来ていたし」
柊 「うんうん・・・騒がしい所を探すと 必ず夕菜居るものね」
琴葉[騒がしい所に 夕菜が居るのではなく 夕菜が騒がしくしているとも思うが」
柊 「ははは・・・」
「ところで 夕菜はどこに?? キャンプの買い物で 夕菜必要物ないか 聞こうとおもったの」
琴葉「夕菜なら さっきまで 私とキャンプで どんなことしようかと 聞いていたとおもったら 思い出したように 走って帰りましたよ なんか 大事な買い物あるっていって あわてて・・」
柊 「そうなんだ じゃ、後で電話してみようかな?」
「では、お仕事がんばってください ♪」
琴葉「はい 柊さんもがんばってください」
買出し
柊 「ふぅー。さすがに全員分となると重いね」
緑川「こんなの二人だけで行かせるなよなー。こんな時だけ『委員長だろ』って押し付けやがって」
柊 「でも、意外と見直しちゃった。食材のこととか詳しいんだね。ネギは深川ネギ!ってこだわってる人はそういないよー」
緑川「いや、そうでもないよ」(少し照れる)
柊 「教室ではいつも騒いでるだけだし委員長の仕事もしてくれないから、もっといい加減な人だと思ってた。ごめんね」
緑川「どうせ皆にそう思われてるから。それより、その荷物重いだろ」
柊 「これぐらいへっちゃらだよー」
緑川「身体弱いんだから無理すんなよ」(ぶっきらぼうに荷物を奪い取る)
柊 「ゴメンね、ありがとう」
緑川「…別に」
柊 「あの、あのね!えっと、委員長のこと少し苦手だなって、思ってたの。あの!ごめんなさい!」
緑川「そんなに謝らなくていいよ」
柊 「うん。…あ!お花屋さん!ハイビスカスだ!綺麗ねぇ」
緑川「早くしねーと皆が待ってっぞ」
柊 「あ、そうだったね。ごめん」
緑川「だからそんなに謝るなって!…それから、"委員長"じゃなくて"輝"でいいから」
柊 「えっと、じゃあ、輝くん、でいいかな…?」
緑川「ん。まあ、いいんじゃない」
柊 「うん!じゃあ今度から輝くんって呼ぶね♪」
青井「おっ!夕陽だ……それに、お供の輝もいっしょ」
緑川「お供じゃねーよ」
柊 「夕菜ちゃん、こんにちは」
青井「何してるのこんなとこで、わがクラスの代表諸氏は??」
柊 「何って、明日のサマーキャンプの買出しだよ〜」
青井「それはそれは、ご苦労様…ちゃんと花火もたくさん買っといてね…それにプリンと…それから……」
緑川「そんなの自分で買えよ…」
青井「君には言ってません〜!わたしは夕陽に言ってるの!」
緑川「そうかよ」
青井「そうだよ!いぃ〜だ!!」
柊 「まあまあまあ、二人とも落ち着いて。で、夕菜ちゃんは何してるの?」
青井「もちろん、サマーキャンプの買い物さ!とくに必須アイテムの水着…」
緑川「水着は学校指定のしかだめなんだぞ?おまえまた、先生の話のとき寝てただろ?」
青井「えぇ〜だめなの〜?せっかく、むちゃ可愛いやつを奮発して買おうと思ったのに〜。はは〜ん 実は一番そのことにチェックいれてたのは、君だろ〜」
緑川「そ、そ、そ、そんなこと無いぞ」
青井「図星だ〜〜!ず、ぼ、し……エッチな輝、みんなに言っちゃお!!」
柊 「夕菜ちゃんったら、もう。水着は輝くんの言う通り、指定のものだよ」
青井「それは残念だ…ダーっていう水着を買おうと思ったのに…。輝には見せないけど…ふん!!」
柊 「夕菜ちゃんっ!!」
青井「うっ。怒られた……」
柊 「まったくもう。あ、花火はちゃんと買ったからね♪」
青井「よし!じゃあ、邪魔者の夕菜は退散しま〜す!」
「またね〜よろしくね〜」というと 夕菜は小走りで 商店街の向こうにはしっていった
緑川「何なんだ、あいつは全く……」
柊 「いいからいいから、あれが夕菜ちゃんなんだから。それより、買い物を終わらせないと、ね?」
サマーキャンプ
先生 さてと サマーキャンプがいよいよ 始まるが ミーティングにいったように 生徒の自主性を育成するために 先生の方からの 手助けは一切しない グループで考え 自分たちの計画にのっとって 行動するように ただし、困ったこと 自分たちで解決できないような 問題が発生したときは別だ ドンドン相談だけはするように・・・この 今日からの3日間は 宿泊する場所の海岸と 学校に向かう道以外は 出てはいけない 事前に各グループに計画表を作成してもらって 各先生方からのアドバイスはいただいたと思うが 用意してきたもの 買ってきたもの以外の 今からの買出しは禁止だ グループごと 個人ごとの交換だけで3日間を過ごしてほしい もちろん 今回キャンプに参加されていないものからの 持ち込んでもらうのも禁止だ あえて 形態は禁止にしてないが その点をちゃんと 守ってほしい
合同行事は 朝と夜の 報告会 明日の合同水泳大会 明日の夜のキャンプファイヤーだけだ では、グループごとに 分かれてリーダーの指示で行動するように
グループ活動
緑川 「じゃ うちのグループの人は集まって・・・いそいで」
緑川 「これから3日間 グループとしてやっていくわけだが・・・オレのグループは・・」
青井 「あんたのじゃないだろう・・・・・ボソッ!! 小さい声で」 q(-o-)
緑川 「青井君 ちゃんと聞いててください!! 」(#`皿´)
青井 「は〜い!! 」(><)
緑川 「仲間の協力を軸に すごしたいと思います」
リーダーの オレの指示に従ってください」
「あとは 各責任者をきめましょう」
緑川 「今回のキャンプレポートは 柊さんお願いします」
緑川 「料理の担当は・・・えっと??」
黒岩 「オレやります」
生澤 「わたしも やりたいです」
緑川 「じゃ 二人にお願いするかな」あとの人は 個々に協力できるところを サポートに回って下さい」
まずは 夕食のしたくだな」 「山本君と 琴葉さんは テントの設置と 用意した食器の洗いね」「青井君は まき 集めてきてください」
青井 「えぇ〜 なんで〜 おもいよ〜 めんどくさいよ〜」
柊 「夕菜 わたしも行くから いっしょにしよ」
青井 (;n;) 「うんうん」 「で・・・・その リーダーさんは何を??」
緑川 「オレは 全体の進行状態をみてるよ」
青井 「それは ずるすぎ・・・・」( ゜Д゜)ゴルァ!!
山本 「じゃ リーダーには まだ持ってきてない 荷物を一度学校に取りにいってもらえば ほかの人は-担当きまっているので」
黒岩 「うん それがいいな でないと 料理の準備にとりかかれないし」
青井 「だそうです・・・委員長ダッシュで よろしくおねがいします」( ´Д`)/
緑川 「わかった そうするよ・・・というと 学校のほうにはしって 向かった」
青井 「じゃ みなさん よろしくおねがいします 私は林に散歩に・・もとい、薪あつめに向かいます・・・・」
薪ひろい
青井 「ねえねえ 夕陽 委員長とはどうなの?」
まきを集めながら夕菜が聞いた
柊 「うーーん どうかな??」
青井 「またまた 隠しちゃって・・・」(・▽≦)
柊 「そんなことより 夕菜はどうなの わたし知っているよ?」
青井 「やっぱ ばれちゃっているんか」 「わたしのとこは 平行線だな あいつ 忙しすぎだし・・・ほとんどの会話が携帯だよ」
柊 「それもつらいね」
青井 「うん・・みんなと遊んでいるときは いいけど なんか 学校でカップルみると (#`皿´)ムキー!って感じになる」
柊 「ぶっ!! 夕菜らしいね」
青井 「あっ こんなとこに きのこが・・・たべられるかな??」
柊 「やめときなよ・・・色がなんだか 変だし・・・・」
青井 「だね・・・いかにも 薬研先生がもっていると 絵になりそうな色だ」 薬研「このきのこをだな・・・ふんまつして・・・・ふふふふふ」先生口調
柊 「夕菜ったら」 (^-^*)
炊事場
黒岩 「こんなものでいいかな?? 竈のよういは?」
生澤 「いいんじゃない・・・おつかれさま なんか飲む」
黒岩 「サンキュ!! と生澤からジュースを受け取った」
山本 「僕らの方もおわったよ」
音葉 「うんうん 手際よかつたしね」
生澤 「私のほうも食器のあらうのは おわったわ 後は委員長が 材料もってくれば 始められる」
青井 「お〜い もってきたぞ〜」
生澤 「おつかれ」
青井 「おっ すごい・・・竈って こんなに場所つかうんだ」
青井 「もう一個つくれないかな」
黒岩 「なにに使うの?」
青井 「もちろん 落とし穴・・・委員長を落とす」
柊 「夕菜!!!!!」-青井 「冗談だよ〜〜」(;´_`)
柊 「夕菜がいうと 冗談にきこえないよ〜」(>ω<;)
青井 「ところで 今日のメニューはなんですか? 生澤料理長」(^◇^)〜♪
生澤 「えっと カレーとサラダと あとはいくつかの フルーツですね」
青井 「もちろん カレーは こってりで・・・大き目のあつあつ野菜ふんだんかな」
柊 「委員長 なんか 葱もかってたわよ??」
青井 「カレーに葱って??? いいよ 委員長のカレーだけ葱いれちゃえば・・解んないよ」「委員長 作るものちゃんと 知っていたのかな???」
柊 「知っていたみたですよ ちゃんと カレー用の材料買っていましたし」
青井 「じゃ マジで葱 どうするつもりだったんだろう?」「れいみ なんか葱 つかいみちない??」
生澤 「たぶん 朝食のために買っていたのでは・・・」
柊 「そうだよ」
青井 「そっか・・・私もそうだとは おもってはいた・・・・」
生澤 「夕菜は夕食のことだけで頭 いっぱいなのね」
青井 (-_-;) 「じゃ 委員長がくるまで まったりしますか」
柊 「わたしちょっと 見てくる委員長を・・・」
生澤 「夕ちゃんやさしいね」
柊 (=^▽^=)
山本 「いい およめさんになるな 生澤さんは・・・」
柊 「ジャちょっといってくる〜」
男B 「がんばってね〜」
青井 「なにをがんばるんだか??」 (¬_¬)
夕飯
生澤 「みんな〜カレーできたよ〜 ごはんにしよ〜」
山本 「おぉ〜 オレもう 腹ペコペコだよ」
琴葉 「すご〜い まるで キャンプ料理じゃないみたい〜」
生澤 「黒岩君がずいぶん てつだってくれたしね 予想以上に良いできかも いっぱい食べてね〜」
青井 「うま〜!! お野菜 ホクホク・・・こんなにでかいのに」
柊 「なんか秘訣でもあるの??」
生澤 「夕菜がおやさい 大きいのがいいっといったので ちょっと 技使ってみました」
青井 「ふむふむ ありがとう・・・もう食べるのに夢中で 人の話きいてません
柊 「そのわざというのは?? よかったら教えていただけますか??」
生澤 「はい それは 煮込むと材料が 崩れてしまうので 最初に 大きめに切った材料をカレー粉をまぶして 蒸したのです・・・そうすると 荷崩れおこさないし 大きめでも ホクホクに仕上がります 材料に カレーの味もついていますし 油もすくなめです」
柊 「いいこと聞いた 今度うちでもやってみよ」
生澤 「ほんとうは・・・黒岩君のアイデアなんだけどね 悩んでいたら教えてくれた」
柊 「すごいね そんなこと知っているなんて」
黒岩 「いやいや 生澤さんが オレの言っていること すぐ理解してくれた 結果ですよ」
生澤 (^-^*)
青井 「お代わり」 ノ
生澤 「はいはい」
緑川 「青井君は 食べてるときだけは 静かだな・・・・」
青井 Σ( ̄ロ ̄;)
生澤 「食べ終わった方は 食器 そこの盥にいれといてください 後で私が洗います」
青井 「私も洗う〜」
生澤 「おねがいしま〜す」
洗い場
夕菜と生澤が 食器などの後かたずけをしている
生澤 「夕菜〜おいしかった??」
青井 「うんうん・・・超〜うまうまでした」
生澤 「よーかった」
生澤 「かたずけ 終わったら・・さんぽしませんか?」
青井 「いいよ〜♪」
生澤 「わたし 線香花火もつてきたの〜」
青井 「おお ロマンチックですね でも花火は明日では??」
生澤 「うぅん 夕菜と二人だけでしたいの・・・ダメ??」
青井 「いいよ・・・いっしょにしようか」
生澤 「うれしいな〜 じゃ早くかだすけちゃお」
浜辺
夕菜とれいみは 浜辺の片隅で 二人だけで線香花火をした
生澤 「ひさしぶりだね 夕菜」
青井 「何が??」
生澤 「二人っきりでこうやっているの」
青井 「けっこう でかけてるじゃん 買い物とか・・・」
生澤 「うぅん そのことじゃなく・・・」
生澤 「だって 二人きりで ロマンチックに一緒にいた事ないじゃん」
生澤 「れいみ サマーキャンプ ずっと楽しみにしてたんだ」
生澤 「また 二人きりで ロマンチックな夜 すごせるって」
夕菜は自分の持っている 線香花火の火をじっと見ている
生澤 「線香花火って なんかさびしいね 私たちみたい」
青井 「なんで??」
生澤 「だって 明るく燃えていたと思うと すぐ 消えちゃう 私たちの二人の時間みたい」
青井 「・・・・・・・・」
生澤 「夕菜 何考えてるの??」
青井 「なんにも考えていないよ ただ 火をみているだけ」
そのまま 夕菜は黙り込んだ
合同水泳大会
浜辺
先生 「じゃ 選手対抗の リレー水泳始める
各チームのメンバーは 力を出し切って がんばってほしい ルールは 男女ふたりづつの 計4名のメンバーで 1チームだ その中で 2人が水泳 2人が短距離だ 決して一位が目標でなく 力をあわせてゴールする事が目標だ そこで 先生方も ある条件で 1位とかをきめようと思う 条件は秘密だ 結果を楽しみにしてくれ 30分以内に ここに居る全員で 4名1チームを作って 参加登録を出してくれ じゃ スタート」
生徒は おのおのの仲良しグループ内で 参加チームを作り始めた 男子しか居ないチームは女子のチームに誘いをかけたりしている
緑川 「じゃ うちらのチームからも1チーム参加させよう」「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
青井 「あれ、今日は 俺がリーダーだからといわないの 委員長」
緑川 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
青井 「泳・・・げ・・・・・な・・・・・・・い」
緑川 「俺 およげる・・・・でも 勝つには 俺出ても無理かと思うので・・」
山本 「俺 水泳でてもいいよ・・・ここはグループに入れてもらった 恩返しと思って」
琴葉 「私も走るほうに出る」
緑川 「あとは????」
青井 「私も走るほうでるぞ」
生澤 「夕菜 がんばってね」
青井 「おぅ!!」
山本 「黒岩 お前も出ろよ・・恩返ししないと ・・・男がたたないだろ」
黒岩 「そうだな・・・微力だが 俺も参加するよ」
緑川 「4名出たみたいだな 順番はどうする・・・最初は走りみたいだし」「とにかく 走るのが女の子なので 男水泳チームは その手助けして がんばるほうかいいかもよ」
山本 「そうだな 夕菜が最初に走り 黒岩が次 で 琴葉が行って アンカーは俺でいいか」
青井 「チームリーダーに任せます」
緑川 「じゃ それでメンバー表だしてくるよ」
青井 「チームリーダーの 山本がね・・・」
緑川 「・・・・・・」
先生 「あつまれー」
先生 「これから サマーキャンプ恒例 混合リレーをおこなう 第一走者 スタートラインに集まれ」
先生 「第一走者は向こうに見える 旗のところにおいてある 赤い たすきを取ってくる 第二の水泳走者は 1キロ沖にある 飛び込み台から 緑 第3走者はまた 旗から黄色 そして アンカーは 沖から白のたすきだ すべてを渡し合いながら4本のたすきをもって ゴールしてくれ 安全のため 先生の船が 沖では何艘か待機しているので むりをせず がんばってくれ 検討を祈る」
先生 「第一走者 よ〜い スタート」
生澤 「夕菜 がんばって〜」
夕菜は 一生懸命 旗にむかって 走り出した
山本 「おぉ〜 夕菜けっこう マジで早い〜 うそじゃなかったんだ」
黒澤 「本当だ〜 彼女けっこうやるね」
柊 「夕菜 早い!!」
黒岩 「面白い子だな 夕菜は・・・・」
山本 「うんうん・・・もう少し 背があれば 結構美人かもな」
黒岩 「わかんないぞ 3年もたてば・・見違えるような子になるかもよ」
黒岩 「今のうちに彼女にしたらどうだ!!」
山本 「よせやい・・・いまは 俺は格闘命・・絶対 インターハイでるんだから」
黒岩 「おまえ 見かけによらず硬派だな」
山本 「古臭いかな・・・そんなお前はどうなんだ?」
黒岩 「そうだな? とにかく 3年あるんだしじっくり探すよ」「おっと 夕菜が戻ってきた・・・・さすがに男には負けているけど女子の中では一位だ」
黒岩 「夕菜〜 こっち こっち・・・」健吾は 大きくてをふって 夕菜に教えた 「よつしゃ 挽回してくる」
健吾は 夕菜〜たすきを受け取ると 海に向かって走り出した
青井 「はぁはぁはぁ〜 任務終了」
琴葉 「夕菜がんばったね 女の子の中では一位だよ」
青井 「ありがとう・・・・はぁはぁはぁ・・・」
山本 「夕菜 おつかれさん 多分 黒岩が挽回してくれるよ」
青井 「期待しています」
山本 「黒岩は ああ 見えても スポーツすごいんだよ 中学時代 俺と学校代表あらそったんだから」
青井 「そうなんだ・・・・・・えっ?? もしかして すごい水泳うまいって事?」
山本 「うんうん 市の代表だったしねあいつは」
琴葉 「すご〜い それに争った 康介君もはやいってこと?」
山本 「あいつには 勝てなかったけどね最後まで・・・・」
青井 「みてみてみてみて 健吾・・・トップにでたよ・・・・・・・」「志保がんば」
琴葉 「はい がんばります」
山本 「黒岩 ダントツだな やはり・・・うんうん」「よし 志保 無理せずがんばりな」
琴葉 「いってきまーーーーす」
黒岩は ダントツリードで たすきを志保に渡した
黒岩 「はぁはぁはぁ しばらくぶりの泳ぎは つかれるな」
山本 「よくやったほうだよ おかげで 志保が余裕あるし」
青井 「みなおしたよ よく見ると 健吾も康介もいい体してるじゃん」
黒岩 「よせやい・・・・」
山本 「あとは 志保の努力しだいでは 優勝だ・・・・・」
青井 「秋には2人の 下駄箱がラブレターでいっぱいかも」
青井 「要らなかったらわたしに頂戴」
山本 「何で夕菜にあげるんだ!!」
黒岩 「志保 もどってきたぞ だいぶ抜かれているが お前なら問題ない・・・・」
山本 「志保 こっち〜」
志保から たすきを受け取ると アンカーの康介は 抜かれた相手を追って海に向かった
青井 「志保おつかれ〜」
琴葉 「だいぶ ぬかれちゃったね・・・はぁはぁはぁ・・・・」
青井 「へいきへいき 気にしないきにしない・・・・・」
黒岩 「みてみろ 康介・・・追い上げすごいよ・・・もう2人抜いた」
琴葉 「康介〜 がんば〜」
たすきを取った 康介は・・・岸に向かい始めたときには残り一人を残すのみに追い上げた
青井 「がんばれ〜 がんばれ〜」
みんな 声がかれるくらい 応援をした
黒岩 「そこだからあと すこし〜」
琴葉 「やった〜 トップだ〜 もうすこし〜」
山本は 岸に着くころに 最後の走者を抜いた・・・・・
最初にゴールをきったのは 山本だった
全員 「やった 〜 優勝だ〜 ばんざい 〜 ばんざい〜」
みんなが 康介の周りに集まった
表彰式
先生 「では 今回の大会の優勝の表彰をする」- 「タイム 一位は 青井 琴葉 黒岩 山本 グループ」
生徒 「おぉ〜・・・・・・」
先生 「しかし 大会が始まる前に言ったが今回は参加する事に意義を持つ大会なので 君たちが春におこなった体力測定の結果を考慮に 全員の参加メンバーのデータから 考慮して 一番向上が認められた 日下 鈴木 吉田 剣崎 グループが 今回の優勝だ みんな よくがんばった 前回の成績より下回ったグループは なかったぞ おめでとう 全員が優勝といってもいい」
青井 「惜しかったね」
山本 「うん だけど・・・これも いい判断かもね」
琴葉 「うんうん・・・早いだけだったら 運動している人たちが有利だしね」
青井 「みんなお疲れ様」
琴葉 「おつかれさま〜」
キャンプファイヤー
青井 「じゃ サマーキャンプ恒例の怪談話はじめまーーーーす」
友達 「え〜〜」
青井 「これがないと サマーキャンプになりません 最初わたしから行くね」
青井 「これは 先輩から聞いた話なんだけど・・・」
友達 「あるあるね そうした話はどこにでも・・うそで こわくないんだよな」
青井 「この話は 本当ですよ たぶん・・・でもあまり怖くないかも・・」
友達 「よかった」
青井 「でははじめます〜」
「これは この学校の話だけど 先生って 順番に学校に当直の仕事があるんです ある新米の先生が当直のときにその事がおこったのです」「その先生が当直のとき 先輩の先生が いたずらを仕掛けるため 新米先生に なんか当直の心得をおしえたんだって」
先輩先生「今日 〇〇先生あなたが当直でしたね 」
新米先生「はい この学校に来てはじめての当直です」
先輩先生「そこで すこし知らせておくことがあるのだが・・」
新米先生「なんでしょうか?」
先輩先生「うん 君は東階段の三階に向かう踊り場の所に 大きな鏡があるのをしっているよな」
後輩先生「はい しっています」
先輩先生「あの鏡には なんか こわい噂があるんだよ」
後輩先生「またまた そんなことで私は驚きませんよ」
先輩先生「いやいや 忠告のためにしらせておこうとおもってな」
後輩先生「とりあえず 聞いておきますよ 先生がそこまでおっしゃるなら」
先輩先生「その鏡を 夜中の二時に見ると 中に幽霊が映って おいでおいてするらしく 鏡の中に引き込まれるそうなんだよ それから当直する先生はその時間には その鏡の前の見回りをしないことにしているのだよ」
後輩先生「そこまでいうなら 私もそのご指示にしたがいましょう・・神隠しにあうのは いやですから はははは」
先輩先生が続きを話そうとしたとき 構内アナウンスで 生徒が怪我をしたと報告があってその場を先輩先生は立ち去ってしまったのです
そのまま 新米先生は その日の当直に入ってしまったのだけど 二時間に一度構内を見回るのですが ちょうど当直室でうたたねをしてしまったため 運が悪いことに二時の見回りはちょうど あの先輩先生の言った鏡のある踊り場の順番だったのです
先生は そんな話は信じてはいないがあそこまでいわれると びひってしまったことも確かなんだよね
でもそこは 仕事とわりきって その踊り場の方へと巡回していて・・・・いよいよ 鏡の前にさしかかったのです やはり 怖いから かがみを見ないように とおりすぎて・・・でもなにか 背中のほうから視線感じたみたいなんです
先生「やはりここはこなかったほうがいいな・・でも先輩も 俺を驚かすつもりのはなしかもしれないし ここで びびっても しゃくだよな」
「よし 鏡を見て 俺は男だとあしたにでも言ってやろう」と・・・
先生は そ〜っと 鏡を覗き込んだらしいのです そこには 確かに曇っていて まわりは くらいので 自分の姿がぼやけてみえてしまって うつっています
先生 「やはり こんな 古い鏡だから何でも幽霊にみえるんだな」
「そんなわけで 何事もなく初当直はおわったのです」
山本 「こわくないじゃん 夕菜の話し方のほうが怖いよ〜」
友達は それほど怖くなかったらしく 安心した表情にもどった
青井 「まだはなしおわってないよ〜」
山本 「????」
青井 「うんうん その後の話があるのだよ」
新米先生は昨日の話を先輩先生に話したくて・・・先輩先生を探した 先輩先生は教頭室にいたらしく教頭先生と話していた 新米先生も初の当直の報告を教頭先生にも話す予定でいたので 教頭室にはいって 先輩と教頭先生に昨日の報告をした
新米先生「昨日の当直の報告に来ました」
教頭 「それは ご苦労様でした で・・・どうでしたか???」
新米先生「はい ぶじ何事もなく巡回終了しました 先輩のご指導受けましたが あの噂の鏡も 幽霊ではなく薄暗さと鏡の原因かとおもいます 先生もわたしをおどろかすと おもい お話なさったのでしょ」
後輩先生がはなしをしている最中にも 先輩先生の顔色がわるくなったのは すぐ 気がついた
教頭 「その鏡というのは 踊り場の鏡のことですか?」
新米先生「そうです 先生におどろかされましたが あの時間にみまわりに行きましたら確かに 普通の鏡で 暗さで 幽霊みたいに自分が映っていました」
教頭 「それは おかしいですね?? いま 先生がこちらに みえられたのも 昨日 あの踊り場の鏡が 昼すぎに生徒が割って今後どうしようかと 相談しに来たのです 鏡はあるわけないのですよ」・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
琴葉 「うぁ〜〜い〜や〜]
輝と夕陽ー夜
緑川 「おいおい、大丈夫かよ柊。耳塞いですげー震えてるぞ」「ほんとだ。夕陽ちゃん、大丈夫?」
柊 「う、うん。怖い話が苦手で、あの、怪談とか怖くて…でも、あの、大丈夫だから!」
緑川 「ぜんぜん大丈夫じゃねーじゃん。なんなら気分転換に、ちょっと海でも見に行く?」
柊 「うん…ごめんね…ありがとう」
緑川「気にすんなって、んじゃ、みんな悪ぃ、行ってくるから」
懐中電灯を手に持つと、みんなから離れて砂浜を歩く二人
緑川「どう?少しは落ち着いた?」
柊 「うん…輝くんと一緒だから…もう怖くないよ♪」
緑川 「はは…まぁ柊が元気ないと俺が困るしなー」
柊 「え…それってどういう……?」
緑川 「い、いや、ほら、学級委員の仕事俺がしなきゃいけなくなるだろ?」
柊 「…ふふ、輝くんらしい」
緑川 「"らしい"って何だよ」
柊 「あ、ごめん!怒った??」
今夜は月も出ておらず周囲は漆黒の闇。懐中電灯は輝が持っている。こんなところで怒らせて輝一人で帰られては大変と、夕陽は必死でとりなそうとする。
柊 「あの、でも、えっと、輝くんって学級委員の仕事も頑張ってるよね!」
緑川「どこがー?無責任委員長って言われてるらしいけど?」
柊 「っ…!………でもあの、ほらっ!荷物持ってくれたりして優しいしっ!」
緑川「だって柊は身体弱いじゃん。誰でも持つんじゃね?」
取り付く島がないとはこのことか。途方にくれる夕陽。輝は先ほどから黙って歩き続けている。足元でサクサクと砂が鳴り、波は遠く近く穏やかな音を立てている。どれぐらい歩いただろうか。皆の居るテントの明かりはかなり小さくなってしまい、夕陽は心細さを感じ始めた。
緑川 「…あ」
柊 「えっ!?」
緑川「そんなに驚かなくても…あそこ、海の家。自販機あるから何か飲んでく?」
柊 「うんうんっ!!」
-とにかく輝の機嫌が直らないことにはテントまで戻ることもできない。夕陽は輝が口を開いたことに安堵し、その提案に飛びついた。この先…自分の身に何が起こるかも考えずに。
緑川 「はい、オレンジジュース。突っ立ってないで座れば?」
柊 「ありがとう」
緑川 「…柊ってさ、俺のこと嫌ってんの?」
柊 「ええっ!?そんなことないよ!どうして?」
緑川 「クラスの連中ほとんどが輝って呼び捨てなのに、いつまでも"委員長"だから」
柊 「や、やだなぁー。学級委員長だから、委員長って呼んでただけだよ?」
緑川 「入学したての頃は"委員長さん"だったもんな」
柊 「えっと、それは、敬意を表して…」
緑川「バカにしてるようにしか聞こえなかったけど?」
柊 「そんなこと、ないよ!ほんとにっ!」
緑川 「…ふぅん」
柊 「ねえ、ほんとよ?嫌ってもいないし、バカにもしてないよ?」
緑川 「………じゃあ、嫌ってないって証拠見せてよ」
柊 「えっ!?」
緑川 「嫌ってないなら、これぐらい挨拶代わりだよね?」
輝の横に置かれていた懐中電灯がパチッと乾いた音と共に消され、突然の暗闇に困惑した夕陽が背に当たるゴザのざらついた感触で状況を理解したのは数秒後だった。
柊 「あっ……輝くん!?…ちょっと!や……っ!!」
「お!やっと戻ってきたか!花火するぞ、花火!」
少しバツの悪そうな表情の輝と、夕陽の頬に残る涙の跡、そして輝のシャツの裾を握っている夕陽の小さな手に気付いたものは誰もいなかった。
夕菜のお忍びデート
***突然の電話
青井 「次 夕菜いきまーーーーす」
山本 「まってました〜!!」
お互い持ち込んだカラオケそしCDで カラオケの真っ最中
その時、夕菜の携帯が鳴った
ピロピロピロリン〜ピロピロピロリン
青井 「ちょっと たんま〜」「もしも〜し 夕菜だよ〜」
御堂 「俺れ 光・・・夕菜いま時間ある?」
青井 「うん どうしたの?」
御堂 「今確か キャンプ中だろ」
青井 「うんうん カラオケ中 ♪」
御堂 「ちょっと 抜け出せないかな?」
青井 「大丈夫かも・・・・・どこ行けばいい?」「うんうん・・・わかった」
聞き耳を立ててた 志保
琴葉 「夕菜〜どうしたの?」
夕菜は 携帯を押さえて 志保に聞こえる程度の声で言った
青井 「なんか 光がキャンプ抜け出してこないかと言ってきた」
琴葉 「御堂先輩からか・・」
琴葉 「夕菜 それまずいよ」
青井 「見つからなければ OKさ」
琴葉 「しらないよ 見つかっても・・・」
青井 「そこは 親友の志保が 何とかしてくれると思う・・・・」
琴葉 「そんな〜〜」
青井 「じゃ お後よろしくね」「今から 脱走いたします まっててね〜」
と 携帯に向かってつぶやいた
森の中
青井 「周りに敵兵の影はない・・・」「こんなところ一人じゃ絶対怖いぞ」「なんで こんなところに あいつは呼びだしたんだ」「こんな所で あ〜して こ〜して・・・それから キャ!!」「・・・・・・・・・ぽっ!!」
そのとき 夕菜の背後から 誰かに抱きつかれた!!
青井 「キャー!・・・・・・妄想が現実に・・・」
御堂 「俺だよ 俺・・・・夕菜」
青井 「なんだよ 君か・・・・てっきり・・・」
御堂 「てっきり 何??」
青井 「なんでもない」
御堂 「呼び出して ごめん」
青井 「いいお〜気にして無いし・・・・」「それに いま・・・キャンプは カップルのいちゃいちゃ中だし」
御堂 「良かった」「実はさ・・・夕菜にプレゼント持ってきたんだ」
青井 「おぉ〜 プレゼント〜」
御堂 「いつも 電話だけでは 申し訳ないとおもってね」
青井 「そんな〜 君は仕事忙しいし 私はしょうがないと思っているよ」
御堂 「そう思ってくれると ありがたい」「二日ばかり OFF取れたので 夕菜に何かプレゼントしてあげようと ちょっと支度していた」
青井 「二日もあったなら呼び出してくれても よかったのに・・・」
御堂 「でもさ 夕菜キャンプ中だっただろ・・・それより なんか準備して 夕菜にプレゼントしたほうが 喜んでくれると思って・・・・・」
青井 「そうか・・・で プレゼントって??」
御堂 「もう少し 向こうに用意してある ほら向こうに 海の家あるだろ あの後ろの丘越えた向こう」
御堂 「もうすこしあるけど ごめんね」
青井 「平気だよ」
御堂 「それより キャンプ大丈夫??」
青井 「平気 平気 志保がなんとかとりつくろってくれる」
御堂 「そうかそうか 持つものは友だね」
青井 「うんうん」
青井 「でも 光とこうやって 堂々と手をつないで歩けるとは思わなかったよ」
御堂 「俺もさ」
御堂 「今回も マネージャーが うまくスケジュール ごまかしてくれてるし まさかマスコミも俺がこうやっているとは 思わないよ」
青井 「大変だね アイドルも・・・・」
御堂 「確かに疲れるけど・・・・いまの 俺の仕事だし・・ここまで 来ると俺一人の問題では無いからな」
丘を越えると 一本のロウソクが 少し先に光っている
御堂 「あそこだよ・・・もう少し」
青井 「うんうん」
ふたりはロウソクの前まできた・・・ロウソクの明かりだけで 暗くてあたりは何も見えない
御堂 「すこし ここで座ろうか」
青井 「うんうん」
御堂 「夕菜は ロウソクの明かりすきなんだよね たしか」
青井 「うんうん じゃ いま 火がついている横の ロウソクに火をつけてみな」
御堂は そう言うと マッチを夕菜に渡した
青井 「いまどき マッチなんて・・・・」
御堂 「いいから 早くつけてみな」
夕菜が マッチをすると 二本目のロウソクに火がついた
すると どこからともなく 音楽が聞こえてきた
きっと〜♪〜未来の〜♪・・・・・・・再び〜♪〜〜〜♪
青井 「これって・・・・♪」
御堂 「そう 君がすきだって言った 俺のドラマの主題歌」
前を見ると 二本のロウソクが 3本・・・・4本・・・10本・・・だんだんと 火のついたロウソクの数が増えてきた・・・・・・・
青井 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
それは 数が数え切れないほどの ロウソク・・・・夕菜の前に ロウソクの火による 文字が浮かび上がった
Yuuna Loves Forever
青井 「えぇ〜〜〜〜」
青井が 聞いていたのは CDの音楽ではなかった ようやく 目が慣れてきた 夕菜がみたのは ロウソクの 少し先にある ピアノと それを弾く女の人
御堂 「高坂沙織 あわせてあげるって約束してただろ ・・・・・彼女に協力してもらつたのさ・・・」
青井 「光〜〜」
思わず夕菜は 光抱きついてしまった
-ふたりは 見つめあったまま しばらく 歌を聴いていた・・・
まるで ドラマの 1シーンみたいに・・・・
歌が さびの部分に差し掛かると ふたりはどちらともなく キスを交わした
青井 「光〜ありがとう わたし すご〜くうれしい」
夕菜の目から一筋の涙が・・・・流れた
御堂 「夕菜らしくないぞ」
光は 夕菜の涙を 指でそっと拭いた
-青井 「わたしね わたし・・・・おもいっきり・・・どうなってもいい・・」
光は キスで・・・その言葉をさえぎった
そして 夕菜は光に すべてを捧げた・・・・・・
どれくらい 立っただろうか・・・・・夕菜は 起き上がるといきなり
青井 「えっ??・・・あっ!・・・・・あああああああ〜 もしかして・・・・・・」
青井 「もしか〜〜〜して・・・・・・・高坂さんが いるのに〜〜」
御堂 「平気だよ 心配しないで 高坂さんは 歌がおわつたら 俺たちに気をつかって 丘の向こうの売店いったよ」
青井 「なんで・・・・君が知っているんだ !!」
御堂 「ごめん 夕菜・・・・たぶん こんな展開になったらよろしくとまえもっていっていたんだ」
青井 「うは〜〜 光 きみってね〜!!」
青井 「でも いいや・・・・それ以上に私はうれしかったもの・・・特大パフェより・・・」
御堂 「それでこそ いつもの 夕菜だ・・・よし、俺たちも 丘の向こう行こうか 高坂 待ってると思うし」
青井 「はい・・・でもその前に・・・消化 消化 消化 ・・・・」
夕菜は ロウソクの火を消していった・・・最初につけた ろうそくを 大事そうに手に持って帰った
売店
御堂 「またしちゃったかな? ありがとうな」
高坂 「いえいえ お役に立ててうれしかったですよ」
高坂 「貴方が 夕菜ちゃんね 始めまして・・ちいさくて 可愛いね」
青井 「はじめまして ありがとうございました まさか 本物の高坂さんに 会えるなんて」
高坂 「いつも光には 夕菜ちゃんのこと聞いていますよ」
青井 「どんな???」
高坂 「光は いまじゃ トップアイドルなのに それを みじんとも思わない 女の子がいるって」
高坂 「今回 光るから相談受けたとき 飛びついたのは私だし」
青井 「本当にありがとうございます」
高坂 「あと 夕菜ちゃんに もうひとつプレゼントがあるの」
青井 「もうひとつ ???」
高坂は 夕菜に渡した それは サインの入った 高坂のCD二枚
高坂 「一枚は 私の CD そして 一枚は 光るにも言ってなかったけど こっそり いま 貴方たちの前で歌ったのを 録音して 今さっき 私のパソコンで作ったCDだよ」
青井 「おぉぉぉぉ〜 私の宝物にします」
御堂 「沙織 ありがとうな・・・ここまでしてくれて」
光は改めて詩織に お礼を言った
高坂 「じゃ わたしは 帰るね・・・光 送ってくれない」
御堂 「すこしだけまっててくれ マネージャーに連絡して ピアノと後片付けの手配だけ済ます」
御堂 「夕菜を 明るいトコまで送ってこないと」
青井 「私は大丈夫だよ 一人で帰れる」「高坂さん がんばってください 応援してます」「あと・・・あの〜 お願いが〜」
高坂 「なんですか?」
青井 「光に もう一枚 サイン着いたCDをいただきたいのですが」
高坂 「おやすいごようですよ」
御堂 「なににつかうの?」
青井 「いや この 高坂さんにいただいた 高坂さんのCDは 友達の志保にあげるの」「いいですか?」
高坂 「いいですよ・・では また 光に わたしときますね」
青井 「ありがとうございます」
そう言うと 夕菜は走ってキャンプ場に向かった
生澤日記
---いなはの日記
---8月×日
---ショックです……この数日、部屋からほとんど出ていません。
---食欲もなく、食事もほとんどしていません……
---何があったのかを日記に書くか迷ったのですが、書くことにしました。
---数日前、偶然見ちゃったんです。
---アイが知らない人とロマンチックな場所で
---楽しそうにいちゃついてるのを……
---前に友達が見たって言うのは本当だったんです。
---そういえば最近、アイさん いなはに なんか隠している気がする あの人のことかな?……
---いなはは、アイだけを想っているのに……
---別れたくない……別れたくないよ〜
---何とかアイを私に振り向かせたい……
いなはさんへ・・・メール送信
---8月×日
---日記みて オレ、すこしショック受けてます
---お体 大丈夫ですか・?
---あまり 思いつめないでください
---その 彼氏に対して すこし 怒っています
---いなはさんの 気持ちわかってないなんて
---女の子泣かすなんてゆるせません
---自分で言うのもおかしいですが 人の気持ちを解ってあげられないなんて とっても悲しいことだとおもいます せっかく 自分を思っている人がいるのにそれにきずかないとは・・・ 自分にも 果たしてできるとは 解らないですが・・解る人になりたいとはおもいます
---このごろ いなはさんの日記が まるで自分が体験しているようにおもいます
---年が同じせいかな?
---オレ いなはさんの日記がたのしみで 絶対いなはさんに元気になってもらいたい
---何でも言ってください メールでしか応援できないけど
---絶対に そんな女の子に負けないでください
---PS オレだったら さりげなく聞きますよ いなはさんなら大丈夫 勘違いだったら もっと 悲しいです 勇気を持って 聞いてください
第五章お読みいただきありがとうございました
よろしければ評価欄に足跡を残していただければ幸いです
第六章 葉月 の章につづく