第3章 水無月(みなづき)の章
3-1 生澤日記
---いなはの日記
---6月×日
---今日、メル友になった 涙さんのアドバイスのおかげで
---アイさんと友達へ進展!!
---もう、感激です。
---でねでね、なんと来週、遊びに来てくれるんですよ。
---いなは料理は得意だから、いっぱいおいしいもの作っちゃうぞ。
---もう嬉しすぎて今日は寝られそうにないよ〜
---本当に涙君には感謝します。
3-2 いなはさんへ・・・メール送信 From 涙
---6月×日
---いなはさん おめでとうございます
---少しは オレのアドバイスが効果あったみたいですね
---しかも いなはさんの日記に オレの名前がでて 二度びっくりです
---いなはさんが 気に入った人だと結構 かっこいい人かな
---オレにも かわいい女の子いたら紹介してください
---あっ これは メールで 知り合ったばかりの人に言うことじゃないね
---男の気持ちぐらいだっら いつでも 相談にのりますので
---彼氏とがんばって ください
---また お便りします
3-3 涙さんへ・・・メール送信 From いなは
---日記に書いた通り、涙さんのおかげです。
---本当に感謝 感謝。
---そうそう、勝手に日記に名前を出しちゃってごめんなさい。
---問題有ったら消しますから、言ってください。
3-4 ふたりの待ち合わせ
校門で待っているれいみ
青井 「れいみ〜!おまたせ〜」
生澤 「夕菜さん、遅いですよ〜」
青井 「ごめんね。いつものごとく、先生にお呼ばれしてました」
生澤 「それはそれは。ご苦労様です」
青井 「さあ〜いこいこ・・・」
生澤 「はい〜♪」
二人は歩きながら買い物の相談をしていた
青井 「ところで、何を買うの?」
生澤 「夕菜さんは何が食べたいですか?」
青井 「なんでもいいよ。れいみがお得意としているものなら」
生澤 「それじゃ〜唐揚げと…」
青井 「唐揚げいいね〜!まわりはサクサクで、中から肉のうまみが…」
生澤 「夕菜さん…よだれが……」
青井 「おっと…!!」Σ( ̄ロ ̄|||)
生澤 「あとは…サラダとスープかな」
青井 「結構、作るの大変そうだね」
生澤 「そうでもないですよ〜夕菜さんも手伝ってくれれば♪」
青井 「いつもは食べるの担当だけど、今回は手伝いましょう」
生澤 「期待してます♪」
青井 「じゃあ、買い物は肉屋さんと八百屋さんだね」
生澤 「八百屋さんなら、商店街の路地を曲がったところが安いですよ」
青井 「おお〜結構、料理作るんだ?」
生澤 「はい…私のところ、両親が共働きで私が作ることが多いのですよ」
青井 「それは大変だね」
生澤 「もう慣れましたよ。でも、今でも一人で食べるのは寂しいですが…」
青井 「そうなんだ…うちは戦争だよ、おかずの取り合いで夕飯時は臨戦態勢」
生澤 「うらやましいですね」
「今日は夕菜さんが一緒なので、嬉しいです♪」
青井 「それはよかった」
生澤 「ゆっくりしていってくださいね」
青井 「もちろん…めいっぱい食べるよ!」
生澤 「それじゃたくさん作らないと…はははは!!」
青井 「よろしくね〜」
3-5 ふたりの買い物
生澤 「おじさん、赤鳥もも肉のおいしいトコ500グラムください」
青井 「おっ!このチャーシューもおいしそうだな」
生澤 「夕菜さん食べたいのですか?…おじさん、チャーシューも300グラムおねがいします」
青井 「悪いね〜。あっ、違う違う、お兄さん!そこの、脂ののった所ね いや、そこの横の…そう、それそれ!!」
店主 「あいよ、お嬢さん!お兄さんなんて嬉しいこと言ってくれるね!生澤家のお嬢さんも、毎日えらいね〜」
店主 「今日はお友達と一緒かい?」
生澤 「はい〜♪今日は一緒にご飯食べるんです」
店主 「そうか。じゃ、今日はおじさんは気分がいいので、チャーシューの方を少しおまけしとくよ!」
青井 「肉の方もおまけしてくれると、お嬢さんは非常に嬉しいのですが」 (^◇^)〜♪
店主 「解った!お嬢さんも明日からうちの常連になってくれるなら、おまけしちゃう!」
生澤 「ありがとうございます」(@⌒O⌒@)
青井 「ありがとう!愛してるよ!」 (=^○^=)
生澤 「次は八百屋さんですね」
青井 「荷物持つよ」
生澤 「いいですよ、大丈夫です」
青井 「いやいや、今日はとことんお手伝いしないと申し訳ない」
生澤 「そうですか〜では、お言葉に甘えて…」
青井 「えっ??」 (^▽^;)
れいみは荷物を渡すのではなく、夕菜の手を握った
生澤 「迷惑ですか…?」
青井 「平気〜♪」
八百屋で買い物も済ませた二人は、れいみの家に向かった
生澤 「これですべて揃ったし…」
青井 「れいみ〜、雨が降ってきたよ〜」Σ(゜∇゜|||)はぁうっ!
生澤 「早く帰りましょう、夕菜さん」
青井 「強く降るのかな?」
生澤 「平気だと思いますよ…天気予報は当てにならないけど」
二人は小走りでれいみの家に急いだ
3-6 恋の始まり 1
料理をテーブルに並べて、二人は椅子に座った
青井 「なんか私、感心しちゃった」
生澤 「何がですか?」
青井 「れいみの料理の、手際のよさに」
生澤 「そんなこと無いですよ。夕菜さんもちゃんと、できたではないですか」
青井 「私のやったことなんて、お皿並べて、味見して、味見して、味見しただけ…」(=^o^=)
生澤 「それが大事なんですよ、料理は。…さぁ、食べましょ♪」
青井 「いただきま〜す!」
「超〜うまうまです……この、サクサク感の中にジューシーな甘みが…」
生澤 「ありがとうございます」
青井 「この秘訣を伝授いただけますか〜」
生澤 「もちろん愛情です!夕菜さんに対しての愛情がいっぱい入ってます♪」 \(^-^)/
青井 「あ〜これはお姉さん、一本取られました!」(=^▽^=)
「あっ!アレね、れいみが言っていたパソコンって」
生澤 「はい〜私の宝物です」
青井 「へぇ〜好きなんだ?私も買ってもらったけど、ほとんどいじってな」
生澤 「インターネットはできるのですか?」
青井 「インターネットって??」
生澤 「メールとかやる時に接続するやつです」
青井 「あまり使い方を知らない…それってなんか必要なの?」
生澤 「えっと、パソコンがあればあとはプロバイダーに接続するだけで簡単ですよ」
「夕菜さんはどちらかのプロバイダーに加入しているのですか?」
青井 「えっと…たしか生協は入っていると思う。買い物のときカードが必要だから」
生澤 (;´_`) 「夕菜さん…生協は生活協同組合ですが、プロバイダーじゃないですよ」
青井 「そうなんだ?」 (^▽^;)>゛
生澤 「後で簡単に教えてあげますね♪」
「冷めないうちに食べちゃいましょう!」
青井 「うんうん」
3-6 恋の始まり 2
外の雨はますますひどく降ってくる
青井 「そろそろ雨がすごいから今のうちに帰るよ」
生澤 「エェ〜帰っちゃうの〜夕菜さ〜ん」
青井 「うんうん。だって雷も鳴っているし、帰れなくなっちゃうよ」
生澤 「私はそれでもいいもん。夕菜さんが一緒なら、雷も怖くないし」
青井 「それはまずいよ。私、家にお泊りするって言ってないし…お泊まりセットも持ってきてないもん」
生澤 「ジャージでよければ、新しいのは私の貸してあげるから〜」
青井 「今日はやっぱり帰るよ…。ありがとう、ご飯おいしかったよ」
夕菜が立ちかけた時、雷鳴と共に部屋の電気が消えた
青井 「あっ!停電みたい」
夕菜は停電には驚かなかったが、いきなりれいみが胸に飛び込んできたのには、驚いてしりもちをついてしまった
生澤 「夕菜〜こわいよ〜エェ〜ンエェン 」
青井 「大丈夫だよ、れいみ。すぐ、電気つくから」
どれくらい時間が経っただろう?停電の直る気配はない。れいみは夕菜の胸の中で、借りてきた子猫みたいにうずくまっているし、それより相手が女の子とは言え、抱きつかれたと言うかこんなに密着したのは、中学の卒業式の日にみんなで泣いたときぐらいしかない。でも、今回はあの時とは状況がまったく違う。しばらくすると、停電前ほどではないが周りの様子が少しわかるものだ。しかたないな〜そう思うと夕菜はポケットから携帯を取り出して、自宅に電話をかけた。
青井 「あっ、若葉〜お母さんに代わって」
幸いにも自宅は停電になってはいないようだ。しばらくして夕菜の母が電話に出た
夕菜の母「あら夕菜。どうしたの?」
青井 「うん、いま友達の生澤ちゃんの家にいるのだけど、なんか停電でしかも生澤ちゃんの御両親が旅行でいないんだ…もしかするとこのままお泊りするけど…よろしく!!」
夕菜の母「よろしくって…あなた、そちら様にご迷惑にならないの?」
青井 「たぶん……」
夕菜の母「たぶんって…あなたねえ〜」
青井 「じゃ、電池もったいないので切るね。おやすみ〜」
夕菜の母「ちょ…ちょ……カチャ…ツーツーツー」
青井 「よし、報告終了。ってわけでお許しもらったからお泊りするね、れいみ」
3-7 恋の始まり 3
青井 「れいみ、聞いてる?」
生澤 「うん…聞いてる」
れいみは小さい声で答えた
生澤 「夕菜がいてよかった…一人だったら怖くって怖くって…夕菜は怖くないの?」
青井 「雷はたしかに怖いけど、停電はなんともないな〜」
生澤 「夕菜は強いね」
青井 「そんなことはないよ?普通だと思うけど」
青井 「でも…なかなか停電直らないね」
生澤 「うんうん」
青井 「れいみの家にはロウソク無い?」
生澤 「台所にあると思うけど、行きたくない」
青井 「じゃ、私が見てくる」
生澤 「だめ〜いっちゃ」
青井 「れいみ、すぐ戻ってくるからさ。ちょっとだけ待ってて…」
ようやくれいみは、夕菜に抱きついている手を離した
生澤 「すぐ、戻ってきてね?すぐだよ、すぐ」
青井 「速攻で戻ってくるよ…」
夕菜はようやく立ち上がり、部屋を出て階段をおりようとしたとき
生澤 「夕菜〜まだ〜?」
青井 「・・・・・・・」
生澤 「夕菜ぁ〜どこ〜?」
青井 「ここにいるよ〜」
生澤 「まだなの〜?」
夕菜は台所にあったロウソクとライターを見つけて、部屋に急いで戻っていった
生澤 「夕菜〜おそ〜い!れいも、5分も待ったんだから〜」
青井 「よしよし。いいこいいこ」
心では、何だこの子はと思いながらも、れいみの頭を撫でてなだめ、ロウソクに火をつけた
青井 「れいみ、もう平気だよ。ロウソクに火をつけたので、もう暗くないよ」
生澤 「ほんとう〜…?」
青井 「本当だよ、見てごらん。すご〜くロマンチックだよ」
れいみはおそるおそる顔を上げて目を開けた
生澤 「本当だ、暗くない。ありがとう夕菜」
青井 「ロウソクの火って不思議な魅力あるよね」
生澤 「うんうん」
青井 「よくさ…」
生澤 「うん」
青井 「お風呂で電気消して、ロウソクの火だけにして入るんだ…結構ロマンチックだよ」
生澤 「そうなの?」
青井 「うんうん。お母さんに内緒でよくするんだ。そうすると、いろいろな事が考えられるんだ」
生澤 「そうなんだ…でも一人だと、もしロウソク消えたら怖いし…夕菜、一緒に入ってくれる?」
青井 「私が一緒に??」
生澤 「うんうん。だって一人じゃ本当に怖いし、夕菜が言いだしっぺだし、もし夕菜が一緒でないと、れいみ多分ずっとロウソクだけでお風呂なんか体験する機会無いよ」
すごい自己論理だと夕菜は思った
生澤 「だめ?」
夕菜は考えたけど、まあ女の子同士だしそれほど問題ないと思い、承諾をした
生澤 「じゃロウソク持ってお風呂場まで一緒にいこ。ジャージと新しい下着を用意するからちょっと待ってて…」
生澤 「ちゃんと近くにいてね?先に行っちゃ泣いちゃうよ」
夕菜はれいみと一緒に風呂場に向かった
3-8 恋の始まり 4
夕菜とれいみは着替えを用意し、一緒に風呂場に向かった
青井 「れいみの家はけっこう広いね……」
生澤 「うん…一人でいるのけっこう怖いよ」
青井 「この分だと、お風呂場も広そうだね」
生澤 「広いと思う…」
二人は着ているものを脱衣場で脱いで、風呂場のドアを開けた
青井 「うは…広い!私の家の倍以上はある」
生澤 「へへへへへ」
青井 「これなら一人で入るのは怖すぎ。私でも無理かと……」
生澤 「でしょ…」
青井 「浴槽も、二人で入ってもまだ余っている」
生澤 「いつでもお泊りにきていいよ」
青井 「・・・・・・」
なんで、停電で無いときも一緒なんだ?まあ、詮索はしませんが…
青井 「ロウソクの火、いいでしょ?」
生澤 「うんうん!すごいロマンチック♪」
青井 「こんなのを恋人と二人で入ったら最高だろうね」
生澤 「よくわかんないけど…いいものだろうね」
青井 「その前に、一緒に入ってくれる恋人つくらないと」
生澤 「じゃ、それまでれいみが夕菜の恋人だ♪」
青井 「・・・・・・・・・・・・・・」Σ( ̄ロ ̄|||)Σ (’O’ )
生澤「「夕菜、私が背中を洗ってあげる」
青井 「いいよいいよ。自分で洗えるから…」
生澤 「遠慮しないの〜」
いつの間にかすっかり、れいみのペースに夕菜ははまっていった。ゴシゴシ ゴシゴシ もひとつおまけに ゴシゴシ・・・・
青井 「ううううう!いたきもちいい〜」
生澤 「でしょ〜」
生澤 「今もたまにお母さんに洗ってもらうんだ、私…」
生澤 「夕菜のおっぱい、私よりちいさい〜」
青井 「どこ見てるの!まったく…現在発育前なのです。れいみも同じくらいだよ…見た目は…」
生澤 「夕菜も見ているじゃない〜比べっこしてみようか?」
れいみは夕菜の胸に手のひらを当てた
青井 「ちょ ちょ ちょっとれいみ…なに触ってるの」
生澤 「いいじゃん、減るものでないし。…夕菜も私のおっぱい触ってみて?」
と言いながら、れいみは夕菜の手を自分の胸にもっていった
青井 「れいみ〜ちょっと!本当に待ってよ…」Σ(○O○|||)
生澤 「ごめんね夕菜…あまりにもちっちゃくて、かわいかったので…怒った?」
青井 「怒ったと言うより、いきなりなので驚いただけ」
生澤 「よかった…」
生澤 「じゃ、次は夕菜が私の背中を洗ってね」
青井 「ラジャ−隊長!」
風呂から出てジャージ姿に着替えた二人がれいみの部屋へ向かう階段を上がりかけたとき、パッと明りがつき停電が直った
青井 「停電なおった〜」(@⌒O⌒@)
生澤 「よかった〜♪」(⌒ー⌒)
れいみは停電のときが嘘のように明るく階段をかけのぼっていった
3-9 恋の始まり 5
部屋に戻り、ベッドの片隅に腰を下ろして……
生澤 「ちょっと台所に行って、あったかいココアと何か食べるものとってくる〜」
青井 「いってらっしゃい〜」
しばらくすると、マグカップに入ったココアと手に持ちきれないほどのお菓子をもってきた
青井 「そんなに持ってきたの!?太るよ〜」
生澤 「いいのいいの♪夕菜と一緒だと、なんか嬉しくって…」
青井 「・・・・・」
それからしばらく二人で色々な事を話し合った。学校生活のこと、部活のこと、友達のこと、恋のこと…そんな中でれいみは、こんな質問をしてきた
生澤 「ところでさ…。夕菜、男の人にギューと抱きしめられるのと、男の人をギューと抱きしめるの、どっちが好き?」
青井 「私は断然、後ろからギューされるのが好き」
生澤 「私は逆だな〜たぶん、ギューとするほうが好き」
生澤 「じゃ、私が…」
いきなりれいみは夕菜の後ろに回って抱きしめた。さすがにお風呂の行動でわかったせいか、夕菜は驚かなかった
生澤 「夕菜は彼氏はいるの?」
れいみは夕菜の耳元で質問をした
青井 「いないよ〜。そのための高校生活!あの学校には伝説の木があるし、なんかときめくような出会いしたい!」
生澤 「私もいないの…私にも素敵な彼氏が現れるかな〜」
青井 「ぜったい現れるから!心配しなくてもれいみは可愛いし」
生澤 「そうだ…夕菜にあげたいものがあるんだ」
そう言うと、夕菜にまわしていた手を解いた
生澤 「夕菜、ちょっとだけ目をつむっていて」
青井 「うん」
と言うと夕菜は目をつむった
生澤 「まだあけちゃ、だめだよ」
夕菜の唇に暖かいものが触れた。夕菜が目をさっと開けると、そこにはれいみの顔が…
生澤 「私のファーストキッスを夕菜にあげる」
そう言うと、また夕菜の後ろに戻った
青井 「れいみ……」(○_○;)
生澤 「夕菜、 驚いた?」
青井 「うん」
生澤 「ファーストキッスはレモンの味と誰かが言ってたけど、れいみのファーストキッスはココアの味♪」
青井 「もうだいぶ遅くなった…れいみ、そろそろ寝ようか?」
生澤 「うんうん。寝よ寝よ…」
時計を見ると、もう2時を過ぎていた。夕菜は布団に入り、今日の出来事を思い返していた。布団に入ってしばらくすると、隣で寝ていたれいみが布団の中でごそごそとしていた
青井 「れいみ、どうしたの?」
生澤 「うん…なんでもない。気にしないで」
青井 「気にしないでって言われても…」
生澤 「…ジャージ脱いでいるの……」
青井 「ぬ ぬ 脱いでいるって!!」Σ( ̄ロ ̄;)
生澤 「なんか私、ジャージはゴワゴワして、着てると寝れないんだ…隣は夕菜だから平気だもん…」
青井 「それは平気と思うが……」
生澤 「夕菜も脱いじゃったら?…気持ちいいよ」
青井 「私もなの!?」
生澤 「うんうん…早くはやく!れいみが手伝ってあげる♪」
と言うとれいみは夕菜にまたがり、夕菜のジャージのジッパーに手をかけた
青井 「れいみ!ちょ ちょ ちょっと待ってよ!」(>ω<;)
生澤 「そんな〜せっかくの二人きりなのに〜…それとも私のこと変な子だと思っているの〜?」(≧□≦)
青井 「わかったわかった…自分でするから」(×_×;)
青井 「だからちょっと、そこをどいて……」
生澤 「は〜い♪」(* ̄∀ ̄)ノ
れいみは夕菜が諦めたのを知って、夕菜の上から降りた
生澤 「夕菜の体って温かいね」
青井 「・・・・・・・・・・」
生澤 「ねぇ、夕菜…」
青井 「なあに?」
生澤 「私のこと、本当に変な女の子だと思ってない?」
青井 「そんなこと、本当に無いよ」
生澤 「本当に、ホント?」
青井 「本当にホント……ついでに、ホント」
生澤 「よかった〜。…私ね…夕菜に逢えてよかった」
青井 「私も…」
生澤 「ずっとずっとずっ〜〜と、れいみのお友達でいてね」
青井 「うん、解った……ず〜っとず〜っとお友達でいる」
れいみはぴったりと夕菜にくっついた
そして二人は手をつないで、二人きりの初めての夜を過ごした……
3-10 生澤日記
---いなはの日記
---6月××日
---今日は雷雨のために停電。
---カミナリ怖いよ〜暗いところで一人ぼっちは怖いよ〜のいなはですが、
---今日はカミナリにちょっぴり感謝。
---それというのも、アイと一緒にいるときにカミナリが……そして停電。
---怖くってアイを思わず抱きしめちゃった。
---アイの心臓の音がドックン…ドックン…
---それを聞いているととっても落ち着いて心地いいんですよ〜
---なんか、幸せを感じちゃいました。
---その後も、沢山良い事があって夢見心地。
---ロウソクの火ってふしぎな魅力がありますよね。
---ロウソクの火に照らされるアイの顔を見ていると、停電がずっと続いて
---欲しいと思ってしまったいなはでした(^^
第三章お読みいただきありがとうございました
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第4章 文月(ふみつき/ふづき)の章につづく