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第1章 卯月(うづき) の章

曇り空の下、玄関に張り出された大きな紙。そう、今日から彼女は高校1年生。この紙は新しいクラスという現実を希望に満ちた生徒たちに突きつけるものである。早く見たいと押し掛ける生徒たちで、その周りはごった返していた。

クラス分け

青井 「えっと??…私の名前はと……」

   「A B C……」

   「G H I……Y Z」

   「あれ〜?………無い」

   「私の名前が無いぞ〜〜〜」

琴葉 「夕菜〜おはよう〜」\(^-^)/

青井 「志保〜、私の〜…」(;_;)

琴葉 「どうしたの?夕菜」

青井 「私の名前がないの〜」(;´Д`)

琴葉 「あるよ、どこかに絶対。よく見てみなよ」

青井 「無いんだもの〜入試の時に居眠りしたのが、いけなかったのかな〜?」

琴葉 「はははは…そんなことないよ」(^o^*)

青井 「じゃ、お昼の時間に銅像に乗ったのがいけなかったのかな〜? 

   それとも、噴水の水を多く出したのがいけなかったのかな〜? 」

琴葉 「そんなことまでしてたの…」

青井 「うぁ〜ん!!……」(>ω<;)

琴葉 「私が見てあげるよ」

青井 「………」ドキドキ

   「………」ドキドキ

琴葉 「無い〜」

青井 「うぁ〜ん!!……」(>ω<;)

琴葉 「嘘だよ〜H組に在ったよ。私もH組。夕菜と一緒」

青井 「本当??本当に本当……?」

琴葉 「本当にあるよ。自分で見てみな」

青井 「本当だ!よかった〜」(* ̄∀ ̄)ノ"

琴葉 「よかったね。じゃ、私は教室行くね〜。また、帰りに買い食いしようね〜」

青井 「おぅ!!」「私も教室行こうっと〜」


初めてのクラスメイト


先生 「今日から私が、このクラスの担任だ。よろしく。」

   「何か質問があったら、いくらでも答えるよ」

女生徒「先生は独身ですか?恋人はいますか??」

先生 「勿論、独身だ!恋人もいない」

女生徒「キャー!!私が立候補!ノ」\(^O^)/

   「ずるい〜。私も〜」\(^○^)/

緑川 「みんな静かにしろよ!!」

女生徒「なによ、関係ないでしょ〜!さいてい〜!!」

先生 「まあ、君たちの質問には追々答えていくから、まずは先生からのおしらせを聞きなさい」

女生徒「は〜い」

先生 「そこの青井!!…おまえは特にだ!解ったか?」

青井 「えっ!?」

先生 「入試の時の様に途中から寝てたら、今度こそ怒るぞ…」

   「先生は監督官としてあの後、怒られたんだからな」

黒岩 「へぇ〜。それでよく合格できたな?」

先生 「他の者もよく聞くように」

   「これから一年間、共に勉強をしていくのだから、楽しい一年を過ごしたいだろう」

   「約束は約束、規則は規則だ。もう高校生になったのだから自覚を持って行動するように」

先生 「今日はホームルームの後、全員で講堂に集合して入学式だ」

   「学級委員の選挙は、もう少しお互いを知ってから実施する」

緑川 「はーい!俺、委員長します!」

先生 「その気持ちは立派だが、ちゃんと選挙というものをしないとな」

緑川 「………」

先生 「まずは自己紹介だ。ちゃんと名簿順に座ってるな?」

   「窓際の列、前の席…青井からだ」

山本 「青井さんは、もう知っていま〜す」

生徒 「ははははははははははは」

青井 「青井夕菜と申します。池野第一中学からきました。」 

    好きなものはプリン。得意は授業中に静かに寝ることです。」

    みんなから男の子みたいと言われますが、やはりテレビ大好き夢見る少女です

    よろしくおねがいします。終わり」

生澤 「北浦中からきました、生澤 れいみと申します。

    料理を作るのが好きなのですが、分量とかきちんと計らないので、

    お菓子とかを作るのは苦手です。

    早く仲のいい友達を作ってクラスに融け込みたいです。

    これから、よろしくお願いします。」

黒岩 「黒岩健吾。山本のお目付け役です。あいつが変な事したら俺に報告してください

    趣味は推理小説を読む事。いつかは名探偵になりたいです」

琴葉 「琴葉志保です…趣味は読書。夕菜と同じ池野第一中学からきました

    よろしくおねがいします」

柊  「はじめまして、柊夕陽です。

    …あ、まだ何か言うんですか?え〜っと、 

    花が好きなので園芸部に入ろうと思ってます」

緑川 「ども緑川輝です。とにかく楽しい事が大好きなんで、

    毎日盛り上がっていきましょー!

    あ、あと学級委員長に立候補予定なんで、みんなよろしくね♪」

山本 「俺、山本康介。趣味は格闘系全般。もちろんゲームでは無い!

    もし誰かいじめられたら俺のところに来な。俺がそいつを……」

生徒 「おぉぉぉぉぉ〜ぜひおねがいしま〜す」


先生 「みんな自己紹介終わったな。次は、このプリントに各自で目を通す様に

   「学級委員の選挙まで暫定として…委員をやりたいと言っていた緑川!お前に委員長代理を頼もうかな?」

緑川 「は〜い!みなさん、今回委員長をまかされた緑川で〜っす」

生徒 「まだ暫定だろ! ざ ん て い」

先生 「では暫定委員長、このプリントをみんなに配ってくれ」

と言うと、校則の抜粋や入学式の式次第などの書かれたプリントの束を緑川に渡した

緑川 「ねえ、ちょっとちょっと」

柊  「はい、私ですか?」

緑川 「そうキミ、柊さん…だったよね。暫定副委員長やってよ」

柊  「え!?私がですか!?」

緑川  「はい、決まりね。じゃああと宜しく!」

柊  「あ、あの、ちょっと!…行っちゃった…あとよろしくって、プリント配り!?10枚も!!…委員長さん……」

先生 「みんなにプリントは行き渡ったか?

    そこに書いてあるのは、この学校生活の約束事だ。

    生徒手帳にも書いてあるが、各自ちゃんと覚えておくように。

    特に、共有で使うもの等は各自が責任を持って大事に扱ってほしい。

    もちろんゴミもちゃんと分類して、何時もさわやかな学校生活をおくれるよう、心掛けてほしい

アナウンス 『新入生のみなさん。入学式の準備ができました。各クラスの先生の指示に従って、講堂にお集まりください』

先生 「さぁ行くぞ。名簿順に廊下に並んでくれ」

   「青井、大丈夫か…新入生挨拶は?」

青井 「任せといてください、ばっちりです!」

先生 「そうか、頼んだぞ!」


入学式


学長 「みなさん ご入学おめでとうございます

    さくらの高校は、君たちを歓迎します。

    これからの三年間、我が校で沢山の思い出を作ってください

    三年間、楽しい事・嬉しい事・辛い事と、沢山あるかと思いますが、

    三年後に同じこの場所で、私に良い思い出ができましたと、報告してください」


新入生代表挨拶

司会 「新入生挨拶。新入生代表 一年H組 青井夕菜」

   「・・・・・・・・・・・・・」

司会 「一年H組 青井夕菜」

   「・・・・・・・・・・・・・」

琴葉 「夕菜、夕菜!出番だよ、夕菜!起きてよ!!」(>ω<;)

青井 「うっ・・・」目をゴシゴシ!! 「おはよう」

琴葉 「なに寝ているの!代表挨拶だよ」

青井 「ハイ!!」

青井は勢いよく立ち上がり、檀上に向かった。しかし挨拶文の書かれた原稿を椅子に置いたまま…。

   「あれ?原稿がない……Σ( ̄◇ ̄‖)どうしよう??」

司会 「どうしたんですか、青井さん?」(小さな声で・・・・)

青井 「原稿を置いてきてしまいました」(小さな声で・・・)

司会 Σ( ̄◇ ̄‖)「何でもいいのでとにかく、挨拶をお願いします」

青井は意を決したように、思いつくままにマイクに向かった

青井 「みんな〜〜だ〜〜いすき!以上!!」

   「新入生代表 一年H組 青井夕菜」

全体 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

そのまま青井は自分の席に歩いて戻った

全体 「ハハハは・・・・・・・・・・・・・・・はははは」 パチパチパチパチ!!!!!

琴葉 Σ( ̄◇ ̄‖) 「夕菜・・・・・」


学級委員選挙 


先生 「前もって言っていた通り、今日は学級委員を決めたいと思う。

    今日選出するのは、学級委員長・副委員長と、飼育・保健・美化・風紀の各委員で合計六つだ

    緑川!暫定委員長最後の仕事として、前に出て司会してくれ」

緑川 「はい、先生!」

   「それではこれから、各委員の選出を行います」

   「まずは委員長ですが…誰か、俺以外に立候補する奴はいるか〜?」

生徒 「いいんじゃない〜。結構めんどくさそうだし…みんな緑川の事、委員長って呼んでるし……」

緑川 「では、反対の方は手を挙げてください」

黒岩 「……それって賛成の方、じゃないのかな〜」

緑川 「じゃ、賛成の方は手を挙げてください」

生徒 「は〜〜い。いいで〜す」

緑川 「先生いいですか?」

先生 「多数決で決まったなら、先生に異存はないぞ」

緑川 「では、今日から正式に学級委員長になりました。よろしく〜」

   「次は副委員長だけど、俺はこのまま柊さんにやってもらいたいと思います」

柊  「ええっ!?」( ̄ロ ̄;)

緑川 「他に推薦や立候補者いませんか?」

   「いなければ、柊さんを副委員長に賛成の方…」

山本 「待てよ!柊さんの意見ぐらい聞けよ〜かわいそうだそ〜」

緑川 「じゃあ…柊さん、やってくれますか?」

柊  「…えっと……」( ̄ロ ̄;)

緑川 「お願いします」

柊  「あ…はい……」(すごい小さい声で)

緑川 「では賛成の方、手を挙げてください」

山本 「はーーーーい」

緑川 「では決定で…柊さん、板書をお願いします」

   「次に、各委員を決めたいと思います」

   「どなたか、委員に立候補する方いませんか〜」

青井 「は〜い!私、保健委員したいで〜す」

生徒 「おい夕菜、授業サボれると思って立候補したんだろう〜バレバレだぞ」

琴葉 「私、飼育委員に立候補します」

生徒 「私は美化委員」

生徒 「私は図書委員」

山本 「オレ風紀委員」

黒岩 「おい…風紀委員なんて、お前が一番風紀を乱してるんじゃないか…」

山本 「うるせい〜」

緑川 「他に立候補する方はいませんか?」

   「…ないようですね」

   「では、立候補された方に委員をやってもら事で賛成の方、手を挙げてください」

黒岩 「は〜い、賛成〜」

緑川 「じゃあこれで全て決まりました。先生、いいですか?」

先生 「よし、じゃあこれから一年間よろしく頼むぞ」

第一章お読みいただきありがとうございました

よろしければ評価欄に足跡を残していただければ幸いです


第2章 皐月/早月(さつき) の章に続く・・・

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