青春謳歌する気はない
どうも、エデンです。
終わりなき詩、という小説がありますが、それのリメイクだと思ってください。
内容の深さや面白さは前より上がったと思います
これから書いていくのでよろしくお願いします。
この町には、何もない。あるとすれば、ちょっと有名な焼き鳥とラーメン。
けっこーおいしいし、町おこしとしても使われてるけど知名度はいまいち。
昔は工業の町として栄えてたらしいけど、今や見る影すらない。
町の人口の3分の1は年寄だから、少子高齢化の代表としては有名になるかもしれない。
これだけすたれた町は嫌いだった。もっと大きな町のいろんなものがあるとこに住みたかった。
高校を卒業したら、誰に言われようともこの町を出ようと心から思っていた。それだけ、嫌いだった。
もう、卒業まであと一年。進学先を考える時期だ。
親には就職と言われたが、将来やりたいことがあるから進学を選ぶと、親の反対を押し切って進学に決めた。
この町から、ようやく離れられると思うと心が踊った。まだ見たことのないのに都会が目に浮かんだ。
卒業が近づくにつれ期待がどんどん高まっていった。
期待がどんどん膨らんでいく1学期の終わり、クラスに転入生が来た。
何事かと思うほど変な時期だ。進学・就職に重要なこの時期に転入してくるのだから・・・
「あらためまして、西条莉那です。父の仕事の都合でこちらに来ました。
みなさん、忙しい時期ですが、よろしくお願いします」
やってきた転入生は・・・美女だった!!!
「超美少女!え、なにこれかわいくね!俺のテンション可笑しくなるよこれ!」
「おー!きっとあの子は俺にとっての運命の子だ!」
「あ、ありえない三次元にこんな子が!」
と、いうほどびっくり美少女ではないが可愛いのは間違いないだろう。
学校でも上位に入れるぐらいのルックスはある。
ただ、なんとなく性格に毒がありそうな気がする。
「じゃあ、西条のサポートは椎名頼むわ。」
今日も担任は頭がいい感じの電灯がわりになっているな。
そのおかげで、美女っ子転入生がより光で映えている。
「はいな~代わりにいつも通り学祭準備のときにまんじゅうよろしく~」
「へいへい」
いえーい饅頭今日もゲットだぜー!椎名と同じ演劇でよかった!
「そしたらついでに、椎名の入っている演劇に西条も入ってくれ」
「わかりました~」
笑顔で返答ですか、やっぱり毒がある気がする。それに同じ演劇はつらいな・・・男子三人だから
「ちきしょーなんで演劇じゃなかった!」「俺なんて入るのを女子に全力で阻止されたぞ!」
「くそー演劇入ってる男子全員ぼこぼこにしてやるぞこのやろう!」
って感じなので俺の生命がとてつもなくやばい状況にある。
この転入は俺に何かしらの災難を降らせてくるのかもしれない。