風紀委員、ね・・・そんなのも、あったか
「さて、お客様。大変見苦しいものを見せてしまい、申し訳ございませんでした」
フィリアは客へペコリと頭を下げ、リンゴを呼び、こそこそと相談をする。
「何の相談をしているのかな?」
「どうせ、迷惑かけたから、代わりに今頼んでいる料理の代金はただ、とかだろ」
「なる」
実際、そうだった。
「ええと、フィリアさん、お手柄ですの。それで、次のフィリアさんのコスプレは、妹ですの」
「…私、妹なんだけどな」
「そういう問題じゃないだろ?…お兄ちゃん、お姉ちゃんで客に呼びかけ、自称はフィリアだそうだ」
「本当に、やらなきゃダメ?」
「リンゴに、それを言えるなら、俺は止めない」
「言えません。あ、そだ。ブタは?」
「あそこに縛っておいておいた」
教室裏の隅の方に転がされているブタ。
「ねぇ、ポラルさん」
「ブィ!?」
満面の笑みを浮かべてフィリアはポラルへ、何かを呟いた。
たまたま、それが聞こええてしまったシベリスは顔を真っ青にする。
「フィ、フィリアさん?もしかしなくても、怒っているんですの?」
「どうだろうねぇ?」
「…レオさんと、遊んできていいですの。今の状態で接客されても…」
「ありがとう、リンゴさん。ついでに、妹キャラは消しておいてね」
「……はい、ですの」
かなり不服そうだが、リンゴはフィリアの言葉に逆らえず頷いた。
「あ。ライラが、きっと似合うよ」
「ちょ、待って!?私、なんも悪くないよね!?」
「なんか、むかついたからとりあえず。頑張って、ライラ。凄く応援してあげるから」
「フィリア――――!!やめっ―――――」
ライラはフィリアの策略によりリンゴへ更衣室に連れ去られていった。
「ドナドナ~」
「はぁ。フィリア、何処へ行きたい?」
「え、静かなところ。そうだなぁ…屋上とか」
「了解」
屋上へ行った2人の前には、痛々しいスーツをまとった男子が仁王立ちしていた。
「…」
「わっ、我は!屋上でいちゃいちゃしようとする奴を取り締まり隊の隊長である!!」
この世の終わりを見たかのような顔をして、男子はやけくそに叫ぶ。
「…ごめん、なさい。なんて反応をすればいいのか、わからないです」
「ですよねぇ~。僕も普通に反応されたらひきますから。罰ゲームなんです、風紀委員の」
「あ、そうなんですか…。ん?」
「そういえば、学園祭の後に、生徒会長の選挙があるな」
「…ライ兄様に押し付けよう」
新たな事実と若干の伏線を張って1日目終了。




