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蒼国物語  作者: 松谷 真良
第1章 任務
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Let's 召喚!

先生が教室に入ってくる。


「ハイハイ、皆さん。授業を始めます。席に付きましょう。今日は召喚魔法の練習をします!」


張り切って行こうぜベイベ!って感じの先生に冷めているフィリア。


「フィリアは出来るでしょ?」

「そだね」


なんたって龍が呼べるのですから。


「召喚魔法はとても危険な魔法です。ポイポイ唱えないで下さい。呪文の省略も止めましょう」


先生が行うに当たっての注意点を述べます。


「フィリア、省略してなかった?」

「したね」



「特に!龍を呼ぶ時は絶対に省略しないように!!龍が襲ってくるかもしれないので!」

先生が一層声を張り上げて叫びました。


「そうだったんだ。うわ…危なかったんだ」


ライラが呟きました。


「リィはそんなことしないよ。契約をしているんだから」


ライラの呟きを聞いていたフィリアが失礼なと言わんばかりに注意しました。


「では!先生がやってみたいと思います!!〝空を自由に翔けし翼を持ち偉大な神に使える精霊よ、我の呼びかけに応え今、ここに召喚されたもう!!いでよ、ウイングキャット″!」




……しーん。


沈黙が、かなりイタイ沈黙が教室に落ちました。


「失敗?」


ライラがフィリアに聞きました。かなり大きな声で。


「ライラ…失敗は失敗だけど、言わないで上げた方が。ちなみに今の失敗は魔力が足りなかったんだね」


ライラにフィリアは注意をしましたが自分の方が酷いことを言っています。


「くっ。で、では召喚魔法を見たことが有る人、手を上げて下さい」


パラパラと手が上がります。


「じゃあ、したことのある人手を上げて下さい」


パラパラと上がっていた手が下がり、上げているのはフィリアだけに。


「あ、あれれ?…じゃあ、私も実はやったことが…」


皆が手を上げていないのを見てフィリアも下げようとするが時遅く。


「フィリアさん、やってみて下さい」


「…」

「ドンマイ、フィリア」

「…。…何を呼べばいいんですか?」


仕方なし、と言いたげに先生に聞いたフィリアに答えたのはライラ。


「じゃ、龍がいいなぁ」

「…どうしてそれを言う!」


フィリアが余計なことを言ったライラに怒鳴る。


「わ~、私もみたいです!フィリアさん!!」


ソフィーが期待でキラキラさせた目でフィリアを見た。


後、さりげなく先生もはしゃいでいる。

はしゃぐクラスメイトに根負けしてフィリアはリィを呼んだ。


「〝リィ、なんか度々ごめん″」


これでも呪文となりリィが現れた。


「あっ、省略するなと言ったのに!!」


リィが今度は人型で現れた。


「おう!今度は何だ?」

「いや…これと言ったようは特になくて。なんか、ごめんね」


人型のリィに頭を下げるフィリア。


「わっ、よ、止せよ!お前に頭下げられたら…」

「下げられたら?」


少しばかり凄んで見せたフィリアにリィは慌てて首を振る。


「…なんでもねぇ」




そんな輪から離れたところでポラルが手下を集めて小声で何か言っていた。


「ちょっと、なんでフィリアごときが召喚できるの!?」

「そんなこと聞かれても…」


手下の子たちは困り顔で囁きあいました。


「ええい!こうなったら!!」

「こうなったら?」

「私も龍を召喚してやる!!」


ドドーン!とポラルの背後に荒波が見えたような気がしました。

さらに文字も見えそうです。バカっていう。


「が、頑張って…」


手下の子たちも少し引いています。


「先生!私も龍を召喚出来ます!!」


ライラとフィリアはいきなり叫んだポラルを胡散臭そうに眺める。


「気をつけて下さい」

「はい!〝遥か遠くに人類をすべし龍よ、今ここに我が呼びだしたもう。汝、我の呼びかけに応え来るが良い!!

汝のあるところに戦あり!いでよ、ドラグニル″!」



地響きが起きる。影が教室に落ち、赤いものが中央に現れる。


「いけない〝拡大せよ″!」


先生が慌てて教室を大きくする。


「ドラグニルって、ヤバイ!逃げるんだ!フィリアにライラ!!」


リィが叫ぶ。同時に赤い龍の瞳が開く。



「ってかそんなものを呼べちゃう時点でポラルの魔力どんだけあるの!って感じ!!」


ライラが叫ぶとリィが説明した。


「いや、ドラグニルがこっちに来るつもりでもいたからだろう。ポラルだけの魔力じゃ、到底無理な召喚だった」


ドラグニルはまず最初に召喚者ポラルを見て言った。


『我を呼んだのは貴公だな』


ポラルが答える前にリィが呟いた。


「うわっちゃあ~。もう終わりだな」

「リィ!そんなこと言わないでよ!」


フィリアがそんなリィに叫ぶ。


ドラグニルが教室を見渡してリィを見て叫んだ。


『そこにいらっしゃるのはリルナントゥリア様か?』


「うわ~!俺、嫌だからな。帰る」

「ダメ!今帰ったら怒るよ!!」


帰ろうとしたリィをフィリアがつかんで引きとめた。


『龍の王となりなから、なんだ!その姿は!!』

「だから、ヤダったんだよ~」

「全然危険そうじゃないけど?」


フィリアが胡乱下に問う。



「俺の天敵」


なんとなく分かってしまったライラだった。


『しかも子娘なんぞに使えおって!!』

「フィリアのことを悪く言ったらさすがに怒るぞ!」


リィが本性を現そうとしているのをなんとなく感じて、フィリアが止めた。


「リィそういうのは帰ってからにして。今ここで怪獣全面戦争ただし一対一みたいなのは始めないでよ」


『で、ポラルとかいう奴。何をしてもらいたい?』


ドラグニルがやってられんとばかりに首を振ってポラルに尋ねた。


「フィリアと一対一で戦って!!」

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