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蒼国物語  作者: 松谷 真良
第10章 あのライラに春が来た!?
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みんな凄すぎだから

フィリアとライラ、レオの3人は森の奥にとりあえず移動する。


「どの辺にする?テントは…ストックされてるぞ」

「凄いね、レオ…ってか何でそんなもん持ってんの?」

「父さんを捕まえるため」

「はぁ…」

「どーする?とりあえず、皆がやる気を出そたから先生が放った魔物を減らしてもらえそうだけど」


ずっと黙っていたフィリアが口を開く。


「その事なんだが。特待生でも、魔物を10匹倒すのがぎりぎりなんじゃないかと思う。魔物は聴こえたところ1日に500匹ずつと言っていた。だから、結局俺たちが退治することになるだろうから、食料と寝る場所の確保が先だ」

「わかった。じゃあ~何食べたい?狩ってくる」

「ん~…ウサギとか!!」

「お、いーね。ウサギかぁ…」


ライラが耳を澄まして森に居る生物の居場所を確定しようとする。


「…いたぞ?ここから5400m進んだところ当たり」


レオが先に見つけてライラに声をかける。


「あ、本当だ」

「え、ええ?レオもライラもなんでわかるの?」



「勘」

「視た」



「…よし、私も狩る!」


フィリアがスッと前に手を伸ばす。


「〝シルバームーン、召喚″」


フィリアが呪文を唱えると、銀色で複雑な模様が彫られた綺麗な弓が空に現れた。


「す、凄い!!…あれ?矢は?」


ライラがフィリアの手の上に浮かんだ弓を見てフィリアに尋ねる。


「矢は…あ」

「忘れてたのか?」

「忘れてた…」


「しょうがないな、フィリアは。〝光の神に祝福されし矢よ、今、我レオ・緑葉が召喚する。我の呼びかけに答えここに来い″」


レオが矢を召喚する。


「凄い…それ、どんなの?ってかそんな呪文あったっけ?」


フィリアは現れた蒼みがかかった緑色の矢よりもレオが唱えた呪文に興味があるようだ。


「これは…父さんが趣味で作った矢だから。折っても構わないし、むしろ使い果たしてもらった方が嬉しい」

「うん、わかった。ウサギのところに行こう」



テクテクと3人は気配を殺してウサギへ近づく。


「この辺で良いや。よし。ライラ、矢を持っていてね」


フィリアがウサギの群れから50m離れたところで立ち止まり弓を構える。


「ハッ!!」


気合と共にフィリアはウサギの群れに向かって連続で矢を放つ。

放った矢は全てウサギに命中する。



「さすがフィリア。俺のモノ」

「余計なひと言は良いの。3羽居れば良いよね?ほら、ライラ取りに行って」

「え!?何で私!」


「一番身分が…違う、足が速いからだろ?」


レオが、フィリアにウサギを拾いに行くのを押し付けられて驚きの声を出すライラの質問に答えた。


「今、今!何言いかけたの!?」

「さあ?」

「さあ?じゃないし!!もう!まいいけど」


ライラはぶつくさ言いながらもウサギを拾いに行く。


「さー、フィリア」

「何、レオ」


「ブタを狩りに行こう」



「ブタ…ってポラル?ポラルだよね!殺す?それとも焼く?炭にして塵にしてこの世から消滅させる?!」

「おう。炭にして、カスにしてこの世のクズにしてゴミにして消し去る」


楽しげに話すフィリアとレオの元にライラが帰って来た。


「ウサギ~」

「あ、ウサギだ。とりあえず、ご飯にして、ウサギを保存できるようにしよっか」

「だな。ブタの抹消よりもそっちが先」

「ブタの抹消?…ああ。それいいね。どさくさにまぎれてグサッと」


ライラも会話に参加してどうやってブタ…失礼。ポラルを消すかが昼食の話題になった。

というか皆さん、ブタで誰のことかわかるんですね。

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